上から目線での外傷体験想起強迫はPTSDを悪化させる

PTSDの予防法として
一時期提唱された
心理的デブリーフィング
(Psychological Debriefing)は
災害などの2,3日後から
1週間目までの間に行われる
グループ療法で
2~3時間をかけ
★出来事の再構成
★感情の発散(カタルシス)
★トラウマ反応の心理教育などが
なされるものです。
しかし
現在は
☆心理的苦痛を緩和することも
☆PTSD発症を予防することもないばかりか
☆悪化させるので
トラウマ犠牲者・被災者への
強制的なデブリーフィングはやめるべきである
というのが世界の常識ですひらめき電球
一方で
個々人やそれを取り巻く
サポートの持つ自発的・自助的な
回復力が改めて
見直されてきています。
 ―『崖の上のポニョ』の世界ですひらめき電球
2001年厚生労働省
災害時地域精神保健医療活動
ガイドラインにも
「一般に
体験の内容や感情を
聞きただすような
災害直後のカウンセリングは
有害
であるので
行ってはならない。
・・・
その効果は
現在では否定されており
国際学会や米国の
国立PTSDセンターのガイドラインでも
行うべきでないと
明記されている。
心理的デブリーフィングを行うと
そのときには良くなった感じが
得られるのだが
将来的にはかえって
PTSD症状が悪化する場合さえある。

現在でも
こうした古い考えに基づいた
援助が提案されることがあるが
行ってはならない」
繰り返し警告されています。
ラポールの意味が
本当に理解できている
専門家なら
言わずもがなの世界ですがあせる

上から目線での外傷体験想起強迫はPTSDを悪化させる」への0件のフィードバック

  1. リバ

    SECRET: 0
    PASS:
    うんうん、せんせの仰る所凄く理解できます。
    だってー…
    心理的、精神的に地獄に落ちている時、
    カウンセラーやドクターに
    『心理的なストラジティー』でアプローチされたくないですから。(これをされるとワタシも自然と心理的ストラジティーを考えますから…その結果として自分がもっと混乱します)
    欲しいものは人の心のぬくもりで…
    机の上の冷たいペーパーワークじゃないですもん。
    真のラポールが日本に広がりますように…*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

    返信
  2. 翠雨

    SECRET: 0
    PASS:
    >リバさん
    被害者救済もまた一仕事として追加されますからね。しかもPTSDの重篤度はパワーアップしてます(w_-;
    問題が日々複雑化するのを見るのは耐え難いことです。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です