患者の治療を通して
時代を眺めてきた著者は
「高度成長は終わったが
そのバランスシートは
まだ書かれていない。
しかし
その中に損失として
自然破壊とともに
青春期あるいは児童期の破壊を
記してほしいものである。
われわれは大量の緑とともに
大量の青春を失ったといえなくもない」と
指摘されます。
―『コクリコ坂から』にも
通じる問題だと思います。
そういう時代には
「病跡学と時代精神」や
―時代に吹く風により
病に流行が起こることの
確認
「教育と精神衛生」の視点が
必要ですね。
今の思春期は
大変ですから
―家庭で虐待されず
学校でいじめに遭わず
スクールカウンセラーに
「精神科へ行け!」と言われず
発達障害扱いされて
前途を閉ざされず
成人するのが
1つの関門です。
PTSD予防教育ということに
なるかと思います。
中井久夫PTSDの時代に『思春期を考えることについて』
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