ヒロインは
幼いころから
亡き父のために
毎日旗を揚げています。
―旗が揚げられないと
泣いたりしたそうです。
忘れないことは
それほど大事なことです。
それに対し
主人公は
海から
返信していたのですが
―ポニョを助ける
宗介もこういうの得意でしたね。
いろいろ連動しています。
ヒロインは
それを知りませんでした。
物語は
この絵で終わりますが
―ポニョが走り抜けた
光の海にも
似ています。
クライマックスに入る前
ヒロインは
画学生の描いたこの絵を観ます。
左に旗がありますが
「ヒロインからは
死角になって
見えなかいんだ」と
画学生は言ってました。
―【影】ですね。
本人には一番わからないのです。
そして
「ダメだ。色が出てない…」と
言っていました。
このあと
ヒロインは
もともとまっすぐな性格ですが
さらに恐れず
まっすぐに問題に直面していきます。
―絵の迫力や
会話から感じた何かに
突き動かされたのでしょうね。
自分のことだとは
思ってないと思いますし
画学生もそういうつもりで
言ったのではないと思います。
イメージにはパワーがあります。
(知的には理解できない)
陰陽の呼応とも言えるし
影の統合の実際と言っても
いいと思います。
心理療法でも
終結する頃になって
「全てはあの絵のなかに
(夢のなかに)
あったなぁ」と
たいていわかります。
途中では絶対わかりません。
―傾聴してるとそうなるから
傾聴するのみです。
面白いものです。
一太極二陰陽の華厳の海に突き動かされる『コクリコ坂から』
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