アルジェリア人質拘束事件にみるPTSD蔓延病理

安否不明の日本人14人について
情報が錯綜
「何を信じていいのか!」と
怒りが表明されていますが
そこに
現代日本人の
自我の弱体化が
象徴されているように
思います。
 ―日本人でも
 船乗りの場合は
 そういう風にはならないような。
アルジェリアまで行くのは
本人も家族も
それなりの覚悟があってのことで
この期に及んで
盲目的に何かを信じて
安心しようとするのは
危なげな態度です。
原発問題や
精神科医療問題では
多くの人は
専門家に従っておけば
「大丈夫」で
済ませてきました。
 ―全然大丈夫ではないですが
 実験室のネズミのように
 条件づけられてしまいました。
 飼いならされたと言ったら
 よいでしょうか。
かろうじてその群衆から
離れた人でも
さらなる事実を知ると
「じゃあどうすればいいのか!」と
逆ギレして
思考停止になったりします。
 ―まだまだ幻想への甘えがあるのです。
人間が矛盾のなかで
それに耐え
工夫して生きていく存在であることを
忘れているからでしょう。
アルジェリアの場合も
数十年前なら
普通のPTSD予防
(こころのケア)でよかったのでしょうが
今は
こころのケアそのものが
簡単なものではなくなっているかも
しれません。

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