これまでは
米国文学の影響や
ポップカルチャーへの
傾倒が明らかだったから
翻訳しやすかったようですが
今回は
これですからね。
友達も
「赤松」「青海」とか
日本人なら
ムツカシイことは知らなくても
感じるものがあるわけです。
―感性的に読んでしまう。
第二次世界大戦や
オウム真理教事件
神戸の震災
失われた20年
―PTSDの歴史
これも
日本人が集合的無意識的に
身をもって
経験してきたものです。
歴史的に
陰陽五行的に
PTSDを考える作品ですから
翻訳は
至難の技でしょう。
翻訳家として
最高にむつかしいものを
世界に突きつけているわけです。
百尺竿頭一歩進めよ。
これができるのが
天才というものでしょう。
日本のPTSDだから多崎つくるは翻訳しにくい
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