『明日ママ』PTSDは『思い出のマーニー』で癒す

ボンビーは
貧乏だから
施設に預けられたというのは
ボンビーの妄想でした。
長らくいるポストが
 ―生き字引のような
 カルテ室のような
全て把握してました。
嵐にさらわれ
遺体が見つかっていないから
 ―東日本大震災でも
 よくある話
両親の死を受け止めきれないのです。
施設に来た時は
笑わず
話さず
食べず
膝を抱えていたそうです。
カウンセラーとかが来ても
「元気出してドキドキ
「大丈夫?ドキドキ」と
言うだけ
 ―専門家出てきましたね。
両親がどこかにいて
自分を待ってくれてるとか
ジョリピーの家に行きたいとか
妄想に生きるボンビを
ポストはいつも
心配してました。
ボンビーの過去を
詮索する新入りに
「ハイ終わり!」と制止するのは
まるでDVシェルターの
所長みたいな配慮です。
 ―今はこういう所長もいない。
魔王はPTSDですが
痛みが分かるので
死亡した母親の双子の姉に
母親の演技をさせ
幻想のなかで
ボンビーを癒し
ボンビーは
前を向くことができました。

PTSDは幻想の中で
治療できるんです。
ボンビーは途中で
母親でないことに気づきますが
癒されました。
幻想を必要としているのです。

『明日ママ』PTSDは『思い出のマーニー』で癒す」への3件のフィードバック

  1. RINKO

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    最近、読んだ本の中に「、因果的思考法から自由になり、本人や周囲の人々の言語によって収集される事実を組み立て、いまだ理解していない何かがあるという可能性に賭ける」という心理療法家の視点が書かれていたのですが、まさに昨夜のポストちゃんは心理療法家のお手本のような存在に思えました。
    そして、幻想の中で受け入れていくボンビちゃんには、同じようにファンタジーの中で象徴を介して受け入れ癒されていく箱庭療法が重なって見え、魔王が録画したものを見せたように、イメージの中で癒される、その力は絶大だ!と感じました(前もって録画していたものにしては、やけにボンビちゃんとの会話がかみ合っていたな…といやらしい視点で見てしまいましたが(汗))
    で、関わる職業に就く人たちは、基本優しいのですが、トラウマにまつわる面を必ずどこかに持っていて、何か独特な面のある人たちが(現実でも)多いのかなぁ…という印象を受けました。
    オツボネに母親のような年代の友達ができたことが個人的には嬉しかったです。居場所の作り方がわからないと言っていた言葉にはすごく共感しました。作ろうとしても関係の取り方を教わっていないのですよね。

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  2. 翠雨PTSD心理学研究所

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    >RINKOさん
    河合隼雄なんかが提唱したセラピー観がよく表現されていました。いまは全然違うタイプばかりになりましたが、それがおかしいのだと脚本家らは訴えているのでしょう。
    魔王のような専門家多いですよ。魔女もうようよいます。
    傷ついた人同士はなかなかうまくつながれないけど、あの二人のようにギリギリのところで自分を保ち希望を捨てないで素直に生きていると思いがけない奇跡がおこることを教えてくれているようにも思いました。やはりものをつくる人は究極のものを感知しているし、学問的にもよく追及してますよ。施設側こそもっと勉強しろ!という話です。

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  3. さえこ

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    良いブログですね(*^o^*)/記事の書き方など参考にさせてください!なのでまた遊びにきます(_≧Д≦)ノ彡☆♪更新頑張ってください♪♪(●^∀^●)♪♪

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