『天空の城ラピュタ』PTSDを癒す固着と退行

ジブリには
回想シーンが
幻想的に描かれることが
よくありますが
この作品でも

母親代わりの
やさしい祖母から
「リーテ
ラトバリタ
ウルス
アリアロス
バル
ネトリール」
ラピュタ語で
「我を助けよ
光よよみがえれ」という呪文を
 ―失意の時ほど
 自助努力をしないと
 他力は働かない。
 無意識になったままのものを
 意識すること(光の蘇り)も大事
「困った時のたときのおまじない」として
教わっていたことを思い出し
 ―集合的無意識に伝わる癒しの秘密
この言葉をつぶやいたことにより
飛行石のパワーが発動
眠っていた
ロボット兵が動き出し
飛行石がラピュタの位置を
指し示し
物語が大展開します。
物を探したり
病気を治す力もあるそうですから
自然治癒力の
万能薬です。
物語の終わりに

シータとパズーが
滅びの言葉
ラピュタ語で
「閉じよ」という意味の
「バルス」と叫ぶと
冒険が終わり
 ―如人千尺懸崖上樹
 (崖の上のポニョ)
トラウマのエネルギ―は
使い果たされたので
 ―退行する場所がなくなる。

自己(セルフ)からは
脱出して
現実に戻るのです。
精神分析的な
癒しのメカニズムが
端的に示されています。

『天空の城ラピュタ』PTSDを癒す固着と退行」への2件のフィードバック

  1. RINKO

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    セルフになるのではなくて、最後には脱出するんですか?
    難しいです。
    ということは十牛図の10図は、現実に戻り町に出ているので、あれは…?セルフなのかと思っていました。
    セルフの意味がいまいち掴めていないです。

    返信
  2. 翠雨PTSD予防&治療心理学研究所

    SECRET: 0
    PASS:
    >RINKOさん
    セルフにたどり着いたからできることですが、こころはいつまでもセルフにとどまらず、現実で個性化します。しかし無私だからセルフとともにあり陰陽的です。セルフになるのではありません。

    返信

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