朝日時代小説大賞受賞の
乾緑郎さん(39)は
鍼灸師
高齢者を家庭訪問しながら
マッサージや
機能回復の手助けを
しておられる。
話を聴きながら
その人の暮らしぶりを
頭に描き
「この人の腰痛は
夫婦間のストレスから
来てるんだな」と直観
それにあった治療法を
組み立てるそうです。
こころも傾聴しなくなった時代に
身体に聴く
― 心身一如
臨床心理士も
心身一如は知ってる。
「心身一如だ」って威張る。
しかしその先を追及しようとすると
「偉そうに!」 ←老獪な精神科医に言われた
要するに
心身一如にあぐらをかくのが
スマートな世界…
深い知恵を有しながら
威張らず
当たり前のことを
当たり前にされる。
被災地でも
「トラウマが!」なんて
いきなりこころに土足で進入されるより
温かい手でマッサージしながら
「大変でしたね」とか言われるほうが
いいですね。
本音はそこで語られるものです。
貴重な職業です。