3日
84歳で亡くなりました。
不思議なことですが
昨日
ある書家のことを
急に思い出したと思ったら
訃報を目にしたのです。
76歳の女性書家ですが
認知症的な
健忘症が進行しています。
―同じことを何回も言って
怒ります。
私は「もっと食べろ」と
言われ続けて
閉口した…
「食べさせてくれない」ってのも
困りますが
「食べろ」攻撃も困りますよ
身体的には
健康なのですが
内科のクリニックに
よく入院します。
先生は
「不安なんだろう?」と
見抜いていて
応えてくれているのです。
それがよいことかどうかは
さておき
莫山さんのことは
相当嫌ってましたね。
「大酒のみで
飲み屋のつけがたまってるって ←自分はお稽古の合間に飲む
うわさやわ」 (投影ですね)
朝日新聞によれば
一滴も飲めないけど
大酒のみの人と
楽しく話せる
豪放磊落
おおらかな人だったようですね。
書の世界もまた
権威の世界です。
(そこでしか通用しない権威ですが)
戦後南方から関西にやってきて
苦労しながら
トラウマを抱え
権威に必死にしがみついて ←これ自体は大事なことです
ポストを得た人には
莫山さんみたいな
個性化の過程を歩む人は
まぶしすぎたのでしょう。
どこの世界にも
似たような話はあります。