外見はしばしば
あてにならない
とユングは言います。
17歳で精神病院に連れて行かれ
一年半過ごした女性は
幻聴を聞き
食物を拒み
全く無言で
典型的な緊張病でした。
しかし
何週間もかけて
話すことに納得してもらうと
いわゆる妄想を話し始めます。
途中で話すことへの抵抗から
葛藤がおこり
気が狂ったような時期を経過しますが
最終的には
結婚し、子どもをもうけ
二度の世界大戦にも再発することは
ありませんでした。
原因は
日常語では語られなかったのですが
発病の二年前に起きた近親相姦事件と
その後友達にののしられたことでした。
つまり
彼女は
統合失調症ではなく
近親相姦からPTSDとなり
世間では妄想だと片付けられるような
内容の話をすることで
こころの整理をし
治癒したのです。
ユングの知的発達の冒険⑤ 外見はアテにせず、妄想を傾聴する
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