灰谷健次郎は
17年勤めた教師を
ある日突然やめている。
やめて
アジアや沖縄を放浪し
神経症に罹った。
その苦しみはすさまじく
あの病気だけは
もう二度とごめんだと
書いている。
どのくらい苦しいか。
だれでも裏切りますから
助けてくださいという
くらいだと
書いてある。
―多分人間関係を
たいせつにする人だからでしょう。
一番大切なものを
差し出しますという意味でしょう。
特に発作が怖いらしい。
普通は意識が遠くなれば
不安や恐怖は薄らぐはずだが
発作のときは
意識が遠のき
不安も恐怖も増幅され
そこが高い場所なら
飛び降りたくなるし
線路脇なら
飛び込みたくなるという。
社会的要因は全く関係なく
兄の自死からと書かれているから
これはあきらかに
PTSDです。
灰谷健次郎のPTSD
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