2008年ノーベル物理学賞を受賞された
南部博士の業績は
湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一といった
日本の物理学の伝統を受け継ぐだけでなく
さらに新しい物理学のパラダイムを
提示したことでも
特筆すべきものです。
受賞理由となった
「対称性の自発的な破れ」のほか
ヒッグス機構や弦理論などの
先駆的な仕事が
どのようにして生まれたのか
またそれらは
素粒子物理学の歴史の中に
どのように位置づけられるのか
博士自身の言葉で綴られた
初の和文論集です。
この理論は
あらゆることに通底すると
思います。
人間のこころが
成長し
個性化の過程を歩む場合も
原理的には
同じです。
20年ほどまえ
臨床心理学が
再生したころ
物理学と東洋思想の関係が
論じられていたのを
思いだしました。
時は【解離】の平成社会
もう一度
生まれ変わるために
ここから出発してほしいと
思います。
南部博士の『素粒子論の発展』とこころのリセット
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