第九話の
酒場の心理療法の続きです。
【ラポールが形成】され
身の上話をしています。
意外坊&五郎左
孤児である五郎左は
半年契約で
主人新左衛門に拾われたと
語りはじめます。
―働き手として
救うのです。
子どもにとっては
キビシイですね。
この家は
大昔から
お金の力を背景に
あちこちで威勢を振るう
下賤の家で
敵が多かったので
―トラウマティックです。
無差別殺人者
あるとき
こういう賊に襲われますが
五郎左が助けます。
亡き父親は
剣の達人でしたから
なんということも
なかったようですが
けちん坊の新左衛門は
契約をなんとなく
伸ばしてくれただけでした。
―命は惜しいが
金は出さんという感じですか。
子どもだと思って
(怖い子どもなのに)
バカにしてますね
親の守りがないと
こういう目にあいやすいですよね。
意外坊はすかさず
「命の恩人なのに
報いないなんてねぇ」と
眉をひそめます。
これが【共感】です。
こういう風に聴くのが
【傾聴】です。
心理療法の基本です。
―守らない専門家が多いけど
朝日新聞『青銭大名』第十話 酒場の心理療法2
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