1934年に東京で生まれた
男性です。
東京大空襲で
多くの知人や親戚を失くし
音に敏感になったようです。
―自閉症や人格障害と言われる
PTSDには
音に敏感な人が
たくさんいますね。
しかし
長年にわたり磨かれた
その感受性は
いつのまにか
日本を超え
無文字文化のアフリカに
著者を連れ出しました。
―感受性にセルフが宿るのですね。
そういう人には
集合的無意識に
どっぷり浸かっていては
見えない
日本が
観えるようです。
いろいろ興味深いことが
書かれているようですが
結論は
加害者と被害者、犠牲者
どれでもない人が
たやすく入れ替わる
現代社会です。
PTSD問題そのものですね。
虐待児は
完全な被害者ですが
下手すると
思春期を待たず
極悪な加害者になることが
あります。
―虐待児保護施設は
頭を抱えています。
治療者が
加害者や犯罪者であったなんて
恐ろしい事実もあります。
―理論的には
ありえない話です。
少数なら例外ですが
少数ではありません。
イジメを傍観することは
仕方のないことのように見えて
やがては
罪悪感から
人生をゆんわり蝕みます。
―これは一番指摘しにくい
怖いことかもしれません。
人間は勇気がなくては
生きられないように
できているのかな?と
感じさせられました。
学問の根底にも
勇気が必要ですね。
魂を売ってる場合ではないのです。
誰かさん!
『日本を問い直す 文化人類学者の視座』が捉えた現代PTSD社会
コメントを残す