心理療法は
生身の人間に
全体として関わるもので
―意識も無意識も含めた
魂の全体
療法家と依頼者とが
全人格をかけて
関わり合う作業です。
― 一方的に
知識やモノを与えるのでは
ありません。
ここをしっかり(何度も)
言わねばならないとも
書かれています。
「療法家としては
どんなア・プリオリにも
従ってはなりません。
むしろ
個々のケースにおいて
具体的状況の
要求することに
耳を傾けて下さい。 ←傾聴
それがあなたの唯一の
ア・プリオリです。」
なんて書かれてたりします。
牧師の子として生れ
―子どものときから
水害などで苦しむ村人を見て
「神がいるなら、なぜ!」と
父に訊いたけど
納得できなくて
非常に孤独だったようです。
ブロイラーやジャネの下で研究
フロイトと知り合いますが
すぐ訣別します。
父権的なフロイトとの別れは
トラウマを刺激したのか
精神病様の混乱もありましたが
自殺の危機を転機に
急速に回復したあと書かれた
生きた理論です。
水害の件ですが
理不尽な経験をすると
ア・プリオリにある答えではなく
自分で納得できる答えを
見つけるまで
考え続けねばならないと
考えたようです。
―これはしんどいことなので
心理療法家は
クライエントに哲学的忍耐力が
つくよう支援します。
神とは
セルフ(内なる自己)の
象徴にすぎないですからね。
お父さんが教えてくれないから
自分でつかんだのです。
―死闘しながらですが。
PTSDを克服したユングの『心理療法論』
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