歌人の道浦母都子さんは
PTSDを克服中のようです。
本当は
「うつ病じゃないか」って
思ったんでしょうね。
そのまま書けばよいのにね。
―妙な迎合は気持ち悪い。
編集者が直したのかな?
しかし
原因がハッキリと
自覚されてます。
―そして
あえて病名は書かないんですね。
ご自分の
感覚をよく観察し
大事にされたのは
よかったのではないでしょうか。
これを聞いた
中井先生の
お言葉はさすがに詩的です。
―道浦さんの診断名については
適当にぼかしつつ
新型うつ病や
心のケア
(PTSD予防)などについて
語られています。
総じて
うつ周辺という
扱いですかね。
これって
『古事記』の
イザナミとイザナギみたいじゃ
ないですか。
凪(陰)と波(陽)であり
イザナギ(夫)が
イザナミ(妻)の死における
喪の作業を途中で
怖くておっぽり出したので
子どものスサノヲが
暴れたというのが
私の自論で
昨年ここに書きました。
ものごとは
【一太極二陰陽】の
バランスのなかで
変化してゆくわけですが
中井先生は
人間の体内時間
(日内・季節など)という
生理のリズムを
大事にすることを
勧めておられます。
―朝には
太陽を見て ←大宇宙 =陽
体内時計を ←小宇宙 =陰
あわせるなど。
講義では
インド人には
身分制度など
自分ではどうしようもない
あきらめが初めから
超然とあるから
自己愛が許されないし
―日本人は
自己愛神経症っぽい。
しつけも細かいし。
祈りの生活があるから
抗うつ薬を飲まなくても
うつのリズムをやり過ごせるし
自殺もほとんどないと
聴きました。
―最近は借金で自殺する人が
インドにも出てきてます。
躁うつ病は
ギリシャの医学書にも
登場しているそうですが
古代哲学の基本を
―大宇宙のなかの
人間
見直すべきではないかと
思いました。
東洋人の場合は
ギリシア哲学ではなく
陰陽五行説になります。
―クレペリンやユングの
人格論は
ギリシア仕立てです。
なるべくは
自然治癒力が作動するように
努力しないといけないですね。
神様を試すのではなく
神様に信用されるような
人間になるというのは
こういう話ではないかと
思います。
中井久夫先生の「日本人とうつ」も陰陽五行説風
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