きたやまおさむ(68)は
―臨床心理学のテキストにも出て来る
歴史的な人物
『帰ってきたヨッパライ』等で
有名になったあと
芸能界から身を引き
医大に復学しますが
世間は
「タレントごときが
医者になるなんて」と
冷やかであり
「テレビに出ていたような人に
子どもを診てほしくない」と
母親に診察を拒まれたりして
うつになり
イギリスに渡って
フロイトの精神分析を
学んだそうです。
フロイトやユングを学ぶときは
理論だけでなく
―机上論ではないのです。
分析を受けなければならないので
―治療と同じスタイル
きたやまおさむも
開業医のもとに
週4.5回通い
―もちろん向精神薬は出しません。
ソファに横たわって
思いつくままに
しゃべり続け
幼いころ
京都駅が燃えてショックを受けたこと
中高時代の友人が
自宅放火して自殺したこと
父への不満と
母への愛等を
回想したそうです。
世間も真っ当
学徒も真っ当な時代です。
残念なのは
当時は神経症とか
ノイローゼと呼んだものを
―ユングは統合失調症がお得意
PTSDと言い直さないこと
―診断名としてはないが
「トラウマ」とか
「固着と退行」という概念は
PTSD治療そのもの
薬害の悪について
訴えないことです。
「タレントごときが」と言われ鬱になりロンドンでPTSD予防して精神科医になったきたやまおさむ
コメントを残す