おじいさんは
純粋なこころの目を
持っていました。
それが
この物語の
始まりです。
『星の王子さま』にも
書かれていますね。
大事なものは
こころでしか
見えないって。
おじいさんの
こころの目がなかったら
このお話は
生まれなかった
のです。
ユングなど
昔の心理学者や
宗教における修行僧は
まじめに
自分の問題と
取り組んで
日々
精進していました。
その結果
個人の問題でありながら
普遍的な問題でもある
ものにたどりつき
また一苦労しながら
著作を残してくれているのです。
それを
忘れて…
心理療法室を作り
箱庭セットをそろえ
絵を描いてもらって
話を聞く
そういうパフォーマンスのみ
真似たのが
今の多くの
心理療法です。
よいおじいさんをまねた
悪いおじいさんさながらに
「今のクライエントは
【象徴】が使えない」
(陰陽五行説知らないんです)
「表現は単なる繰り返しばかりだ」
(【トラウマ】知らないんです)
「一人の人が作ったと
思えないくらいバラバラだ」
(【解離】知らないんです)
「だから発達障害だ」
「発達障害が増えている」
なんて平気で言えるのです。
血税が投入された
立派な治療室で
表現されたものに
ガラクタやゴミを見て
素晴らしい存在である
かぐや姫やポニョを
侮辱し
薬漬けにして
殺してしまう
悪いおじいさんが
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