井上ひさしさんは
『夢のかさぶた』の
脚本を書くうち
「日本語は主語を隠し
責任を曖昧にするのに
都合がよい。
その曖昧に紛れて
多くの人が
戦争責任から
遁走した」と
気づき
むつかしいことを
やさしく
やさしいことを
深く
描こうとしたそうです。
朝日新聞天声人語は
これを
【極意】と書いています。
難しい&易しいは
陰陽ですね。
陰陽が出てくる
おおもと
太極は
陰でもなく
陽でもない
ですから
曖昧といえば
曖昧です。
しかし
【一太極二陰陽】が
日本人の
リセットの極意であることには
間違いがありません。
【中空構造】の河合隼雄と
同じような
思考の限界に
陥っていたようですね。
―かたや
芸術的に
かたや
学問的に
【昇華】させられなかった
ということです―
リセットの法則は
誤用・悪用されると
即
マインドコントロールの
手法となるので
ぼーっとしてると
あるいは
目先の都合でしか
ものを考えなくなると
あいまいを
悪用する為政者に
都合のよいように
操作されるのです。
操作されないようにするには
あいまいについて
為政者以上に
知っていたら
よいのです。
井上さんは
いいところに
気がついたのですが
かさぶたを
はがしすぎ
ちょっと狂って
先に進めなくなっていたようです。
かさぶたのとりあつかいには
細心の注意が必要だと思います。