50代半ばのふくよかな
女性
大型犬と一緒に
寝ていると言う。
「大型犬と寝てる人と
お会いしたの
今日が初めてです」
と言うと
「えっ?そうですか」
めがねの奥の目が
とてもうれしそうに笑ってる。
そして…
なんと
その犬は動物愛護団体から
紹介された
虐待されていた犬だと言いながら
涙ぐんで
「今でも
ペット・ロスなんですけど。
病気で一人亡くしてるんです。
その代わりの
似た犬が欲しかったので…」
とおっしゃる。
落語『鴻池の犬』の
坊ちゃんみたいな人だなあと
思ったら
(シロという犬を失くした
坊ちゃんが
毎日毎日
病気になりそうなくらい
「シロを返せ、どこへ行った」
と執着するので
家の人が似た犬を探して歩きます)
近所で犬小屋と呼ばれている
(失礼ながら大邸宅ではない)
その家庭の様子が
ありありとイメージされた。
世の中には
こんなに動物好きで
動物想いの方が
おられるんですね。
【虐待】と聴いて
感じた不安は
的中
初期の頃やはり
しっかり噛まれておられます。
でもニコニコ懐かしそうです。
それはもう昔のことで
今はこんなになついてくれて
幸福だと
心底思われているようでした。
虐待児も
こんな風に
普通のふれあいで
自己治癒しないものだろうか
…ふと考えるのは
やはりそんなことです。
馬とかイルカと
不登校児の
アニマルセラピー等
これまでは
そんなことだけで…
とか思ってましたが
本日
この一事例を知って
いやいや
下手に専門家が介入するより
ずっと素晴らしい!
と感じました。