DVシェルターでのバイブル的
書籍
ハーマンの『心的外傷と回復』
中井久夫先生の
訳語ノートによれば…
サバイバー
(survivor)は
元来は
「その後に生きる者」
その後というのは
災厄的なことです。
17世紀の初出は
【アダムとイヴの後に生きる者】
(支配者のいいなりになるのが
気楽とは思えなくなり
自分の頭で考えるようになる
つまり楽園追放ですね)
ラテン語では
ズバリ!
【ある治世(支配者)の終焉後】
心理療法の難関
【死と再生】が
PTSDのサバイバーには
求められているのです。
なるほど
この意義も喪失した
ユング派には
PTSDは理解不能ですね。
精神分析的カウンセリングそのものの
ハーマンは現在の日本のユングよりは
相当レヴェルが高いですが
ご多分にもれず
やはり日本版に書き直す必要が
あるでしょう。
ゆっくり書いていきますが
一番わかりやすいのは
タイトルの【回復】です。
わが国では【快復】でなければ
なりません。
回復は二元論
快復は一太極二陰陽
西洋思想と東洋思想
大きな差がまだ残っています。