不実な恋人に絶望して
ライン川に身を投げ
水の精となって漁師を誘惑し
遭難させ続けるローレライは
悲劇ですね。
日本の能にも似た話が多いですが
もう一ひねり
救いがあります。
登場人物はシンプルで
シテとワキの二人が中心です。
シテは人間ではなく
あの世からやってきた者が多いです。
草木の精
源平の武者
化け物・鬼が化けている
美人などですね。
ワキはお坊さんや役人
といった人たちで
この世の人です。
シテは
話を聴いてもらったり
お経を読んでもらったりすると
成仏します。
日本のローレライさんの場合は
ちゃんと傾聴して
大きな流れの中で
(お経は縦糸・伝説)
受け止められる必要があります。
ユングはスイス人ですが
能的なスタイルですね。
今の日本のユング派は…?