車両の位置関係について
細かい質問が重ねられ
明瞭な記憶が
なかなか呼び起こせない証人は
いらだったような声で答えます。
「2年前の
パニックになったときのことを
『正確に』といわれても
なかなか難しいですね」
―トラウマ直視の作業を
公判のタイムスケジュールに
あわせるのは過酷でしょう。
トラックの運転席にいた
加藤被告の状況についての
質問には
「気を失っているとか
正常な状態でない
というか
病的な何かが
(運転席の男に)起きたのではない
ということは理解しましたが
それ以上のことは分かりません」と
証言しています。
失神していなかったし
―そりゃそうでしょう!
統合失調症のようにも
見えなかったと言っているのですから
どなたかそれは
PTSDだと翻訳してあげてください。