漱石」カテゴリーアーカイブ

夢十夜『第三夜』子殺しとトラウマ

6歳になる自分の子を
背負っている。

目がつぶれているが
(見えない)
道をよく知っているし
勘が鋭くて
恐ろしくなる。

こんなものを
しょっていては
末恐ろしいから
置いてゆこうとしたら

重くないかと聞いてくる叫び

重くないと言うと
「今に重くなるよ」

恐ろしくも妙な会話のなか
100年前に犯した殺人を
思い出す。
同時に背中の子どもは
石地蔵のように重くなった。

この子どもは
かつて無意識のうちに
抑圧し
忘れ去られたトラウマでしょう。

常識や分別と違うレヴェルの
存在で

夢見手のことを恐ろしく知っているし
何とか存在に気づいてもらおうという
ある種の【うらみ】がある。

抑圧したままで
同じ間違いを犯そうとしている
(自分をまた捨てようとしている)
夢見手に

そろそろトラウマを直視せよと
警告しています。

子殺し・子捨てのモチーフには
このような意味も
あるように思います。
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文豪の象徴漱石が提示する世紀の公案小説『門』とPTSD

PTSD研究家翠雨の日記
ロンドンに留学して
イギリスの文化、文明に圧倒され
心身症を病んでのち
日本人とは何か
誇るべきものがあるとすれば
それは何なのか

そんなこと
ばかりを考えつめていた
漱石の無意識は
漱石を苦しめている心身症(PTSD)が
いずれ日本で大流行すると感じ
漱石に
この小説を書かせたのだと思う。
主人公は
『崖の上のポニョ』ならぬ
『崖の下の宗助』なのだから
   ちなみにポニョを助けるのは宗介
【如人千尺懸崖上樹】
(百尺竿頭のほうが通りがよいだろう)
という公案は
数ある公案のなかでも
最もPTSDを切実に提示した
公案と言ってよいだろう。
あなたは高い崖の上の木の枝にかじりついている。
「あなたはだあれ?」と聞かれて
答えなければならないが、
普通に答えたら墜落して死んでしまう。

トラウマを理解するむつかしさと
直面する恐怖心を見事に
示している。
しかし
この公案に答えることなしには
もはや生きていくことはできないのである。

夢十夜『第三夜』子殺しとトラウマ

6歳になる自分の子を
背負っている。
目がつぶれているが
(見えない)
道をよく知っているし
勘が鋭くて
恐ろしくなる。
こんなものを
しょっていては
末恐ろしいから
置いてゆこうとしたら
重くないかと聞いてくる叫び
重くないと言うと
「今に重くなるよ」

恐ろしくも妙な会話のなか
100年前に犯した殺人を
思い出す。
同時に背中の子どもは
石地蔵のように重くなった。
この子どもは
かつて無意識のうちに
抑圧し
忘れ去られたトラウマでしょう。
常識や分別と違うレヴェルの
存在で
夢見手のことを恐ろしく知っているし
何とか存在に気づいてもらおうという
ある種の【うらみ】がある。
抑圧したままで
同じ間違いを犯そうとしている
(自分をまた捨てようとしている)
夢見手に
そろそろトラウマを直視せよと
警告しています。
子殺し・子捨てのモチーフには
このような意味も
あるように思います。