物語」カテゴリーアーカイブ

『ヒルベルという子がいた』 ~発達障害の実態

施設にいた
てんかん児のお話です。

臨床心理学の学会でも
昔はこういう現実への
共感性が当たり前のように
あったのですが…汗

発達障害や自閉症の研究家に
読ませたいです。

$PTSD研究家翠雨の日記

「ヒルベルって、ほんとうに悪い子だよ。」

施設の子どもたちが
そう言うところから始まります。

ヒルベルは出産のときの外傷のために  
原因不明の頭痛や発作を起こしたり
していると思われています。

言葉も上手く話せません。

父親は不明で
母親にも見捨てられています。

ドイツ語で
ヒルンは知能を
ヴェルベルは渦とか混乱を意味します。
本名で読んでもらえず
「クルクルパー」ぐらいの意味で
呼ばれているのです。

本当はそうではなく

普通の子たちが思いがけないほど
体験が深く
毎日冒険し哲学していて
その結果
大人のこころが読めてしまい
好きな女の子には       ←傾聴上手ドキドキ
すらすら話ができます。

豊かな感性をもったいい子ですが
手に負えない不適応のため
(最後まで理解できるのは読者のみ)
だんだん脱走するようになり
反抗的になり
一番優しかった医者にも「発作だ」と  ←先生の子になりたかった
みなされ

最後は
別のおそらくは
もっと重篤な施設に送られていきました。

救いは
「あの子はどうしてるかな」と
思い出す人がいるくらいです。

そして
読者にはヒルベルが理解できることです。

あとは
現場でも理解するようになれば
いいだけなんですが…
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『玄牝-げんぴん-』 ~こころの産婆とPTSD

愛知県岡崎市で
自然分娩を推奨している
産婦人科医
吉村正が院長を
16ミリフィルムを片手に
約1年間密着した
ドキュメンタリーです。

江戸時代の茅葺き小屋で
薪割りやぞうきん掛けなど
心身共に鍛えながら
お産を迎えるという
昔ながらの出産ですが

河瀬監督は言います。

「吉村先生のような人は
希有な存在だと思います。
日本のお産の現場は
医者が主体で
陣痛促進剤などを使い
女性の力だけで分娩を行うのは
全体の2%程度
と言われています」

「(この医院で)出産した女性たちは
出産直後『ありがとう』とか
『温かい』『幸せ』と
世の中を肯定した言葉を吐くんですね。
それは素晴らしいことだと思うし
こういう選択も
女性にはあるんだということを伝えたかった」

$PTSD研究家翠雨の日記  ←監督

心理療法家はよく
産婆にたとえられます。

でも

PTSDの古典的治療は
今は
2パーセントくらいかな?
そんなにないかな?
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『玄牝-げんぴん-』 ~こころの産婆とPTSD

愛知県岡崎市で
自然分娩を推奨している
産婦人科医
吉村正が院長を
16ミリフィルムを片手に
約1年間密着した
ドキュメンタリーです。
江戸時代の茅葺き小屋で
薪割りやぞうきん掛けなど
心身共に鍛えながら
お産を迎えるという
昔ながらの出産ですが
河瀬監督は言います。
「吉村先生のような人は
希有な存在だと思います。
日本のお産の現場は
医者が主体で
陣痛促進剤などを使い
女性の力だけで分娩を行うのは
全体の2%程度
と言われています」
「(この医院で)出産した女性たちは
出産直後『ありがとう』とか
『温かい』『幸せ』と
世の中を肯定した言葉を吐くんですね。
それは素晴らしいことだと思うし
こういう選択も
女性にはあるんだということを伝えたかった」
$PTSD研究家翠雨の日記  ←監督
心理療法家はよく
産婆にたとえられます。
でも
PTSDの古典的治療は
今は
2パーセントくらいかな?
そんなにないかな?

最優秀イタリア賞を獲得NHKドラマ「火の魚」とポニョ

第62回イタリア賞
(イタリア放送協会主催)の

「テレビ単発ドラマ及びミニシリーズドラマ部門」で
最優秀賞にあたる
「イタリア賞」を受賞しました。

「火の魚」は    ←【象徴】として読みましょう!
ある島に住む    ←ある=普遍
偏屈な小説家(原田芳雄)と  ←これが大事!   
東京から来た編集者(尾野真千子)との
交流を描いた53分の作品で    ←交流しないとただの偏屈
すでに術祭賞大賞などを
受賞しています。

$PTSD研究家翠雨の日記

世界に通用するような作品には
哲学があります。        ←一緒くたの華厳経かな…

水と火ですね。

水は無意識
火は意識

誰もが抱えるこころの問題です。
難しいですよねニコニコ
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最優秀イタリア賞を獲得NHKドラマ「火の魚」とポニョ

第62回イタリア賞
(イタリア放送協会主催)の
「テレビ単発ドラマ及びミニシリーズドラマ部門」で
最優秀賞にあたる
「イタリア賞」を受賞しました。
「火の魚」は    ←【象徴】として読みましょう!
ある島に住む    ←ある=普遍
偏屈な小説家(原田芳雄)と  ←これが大事!   
東京から来た編集者(尾野真千子)との
交流を描いた53分の作品で    ←交流しないとただの偏屈
すでに術祭賞大賞などを
受賞しています。
$PTSD研究家翠雨の日記
世界に通用するような作品には
哲学があります。        ←一緒くたの華厳経かな…
水と火ですね。
水は無意識
火は意識
誰もが抱えるこころの問題です。
難しいですよねニコニコ

『ラストサムライ』 ~武士の非暴力の哲学

日本は剣で創られた国だと
終始強調された物語です。

『古事記』の
創世記しかり
スサノヲの活躍しかり

武士の命は刀です。

しかし
時代が変わり
法治国家となり
廃刀令が出ます。

抵抗を続ける武士に対し
役人は容赦なく
暴言を吐きます。

武士は名誉を食べて
生きています。

屈辱は死を意味します。

しかし
刀を抜くこともできず
葛藤を抱えながら
矛を収めました。

まげを切られ
なぐられますが
無抵抗です。

矛を収めるというのが
武の意味です

兵士でありながら
矛盾の哲学を抱えているのです。

それが具現化したのが    ←予知があったのでしょう。
この時代なのです。

武士はいませんし
刀もありませんが
武士道は生きています。

PTSDになったら
非暴力の哲学を生きさせられます。

言葉や拘束も含めて
何らかの暴力を受けながら
非暴力で対応するのは
武士道です。

暴力を振るわないのが
非暴力ではなく

葛藤を抱えながら
直接即座的暴力でない方法で
解決することを考えるのが
非暴力の哲学です。

もちろんあきらめでも
ありません。

西洋人であっても
そこを通らないと治らないと
教えてくれた作品です。
続きを読む

『ラストサムライ』とガンダーラ

トム・クルーズは
罪のないインディアンを惨殺した
罪悪感から
アルコール依存症になりました。

「悪夢に悩まされるのは
兵士の常」

「報酬で一生酒びたりになれる」

やるせなさを
そんな風に【否認】してましたが

同じ兵士でありながら
昨夜の夢を
詩に詠みたいと言い

教会にも行かない
不可解な武士に

神聖と力を感じ

付き合っているうちに

眠れるようになり

(武士は死にましたが)
生き延び
稀な安らぎを得て
どこかで暮らしているという
結末です。

   …
アメリカ人であっても
トラウマティックな現代は
東洋的な自己実現モデルで癒されるのです。

二元論ではなく
一太極二陰陽です。
 ―敵も味方もなく
 加害者も被害者もなく
 罪も罰もなく
 
古きものに新しきものを
和ませたという意味の銘の刀を
受け取りました。

ゴダイゴのガンダーラを
想い出しました。

音譜そこに行けばどんな夢も
かなうと言うよ
誰もみな行きたがるが
遙かな世界
その国の名はガンダーラ
何処かにあるユートピア
どうしたら行けるのだろう
教えて欲しい

*)In Gandhara, Gandhara
They say it was in India
Gandhara, Gandhara
愛の国ガンダーラ

生きることの苦しみさえ
消えないと言うよ
旅立った人はいるが
あまりに遠い
自由なそのガンダーラ
素晴らしいユートピア
心の中に生きる
幻なのか
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『ラストサムライ』 ~武士の非暴力の哲学

日本は剣で創られた国だと
終始強調された物語です。
『古事記』の
創世記しかり
スサノヲの活躍しかり
武士の命は刀です。
しかし
時代が変わり
法治国家となり
廃刀令が出ます。
抵抗を続ける武士に対し
役人は容赦なく
暴言を吐きます。
武士は名誉を食べて
生きています。
屈辱は死を意味します。
しかし
刀を抜くこともできず
葛藤を抱えながら
矛を収めました。
まげを切られ
なぐられますが
無抵抗です。
矛を収めるというのが
武の意味です

兵士でありながら
矛盾の哲学を抱えているのです。
それが具現化したのが    ←予知があったのでしょう。
この時代なのです。
武士はいませんし
刀もありませんが
武士道は生きています。
PTSDになったら
非暴力の哲学を生きさせられます。

言葉や拘束も含めて
何らかの暴力を受けながら
非暴力で対応するのは
武士道です。
暴力を振るわないのが
非暴力ではなく
葛藤を抱えながら
直接即座的暴力でない方法で
解決することを考えるのが
非暴力の哲学です。
もちろんあきらめでも
ありません。
西洋人であっても
そこを通らないと治らないと
教えてくれた作品です。

『ラストサムライ』とガンダーラ

トム・クルーズは
罪のないインディアンを惨殺した
罪悪感から
アルコール依存症になりました。
「悪夢に悩まされるのは
兵士の常」
「報酬で一生酒びたりになれる」
やるせなさを
そんな風に【否認】してましたが
同じ兵士でありながら
昨夜の夢を
詩に詠みたいと言い
教会にも行かない
不可解な武士に
神聖と力を感じ
付き合っているうちに
眠れるようになり
(武士は死にましたが)
生き延び
稀な安らぎを得て
どこかで暮らしているという
結末です。
   …
アメリカ人であっても
トラウマティックな現代は
東洋的な自己実現モデルで癒されるのです。
二元論ではなく
一太極二陰陽です。
 ―敵も味方もなく
 加害者も被害者もなく
 罪も罰もなく
 
古きものに新しきものを
和ませたという意味の銘の刀を
受け取りました。
ゴダイゴのガンダーラを
想い出しました。
音譜そこに行けばどんな夢も
かなうと言うよ
誰もみな行きたがるが
遙かな世界
その国の名はガンダーラ
何処かにあるユートピア
どうしたら行けるのだろう
教えて欲しい
*)In Gandhara, Gandhara
They say it was in India
Gandhara, Gandhara
愛の国ガンダーラ
生きることの苦しみさえ
消えないと言うよ
旅立った人はいるが
あまりに遠い
自由なそのガンダーラ
素晴らしいユートピア
心の中に生きる
幻なのか

婦人公論 ~柳美里的暴露ではPTSDは治らない

$PTSD研究家翠雨の日記

特集は
「女の実話スペシャル
 泣いて、もがいて
それでも生きていく」

数百におよぶ読者の投稿の中から
編集部が選んだ
傑作ノンフィクションってのは

PTSD問題にマッチしてるし

西原理恵子と柳美里の対談
「『書く』ことを手放さなければ
生きていけるから」とは
なかなかいい感じですが…

結論として
悪書に成り下がりました叫び

不幸自慢大会に終始してます。

以下反面教師として   ←読まなくてもリアルに知ってるか…
ご参考に…

柳さんは
「つらい、痛い、苦しい目に遭うと
書かないと帳尻が合わないというか
生きていけない。
それは
父親から殴られまくって
鼻の骨折られたり
親から鼓膜を破られたりした
小学生のときから同じで
全部日記に書いてたからね」

西原さんは
「私も
お母さんと父さんが
喧嘩してるときに
耳を塞ぐ代わりに
絵を描いていた

しかし
自殺防止くらいにしか
なっていなかったらしく…  ←まあ大事ですが

柳さんは
「東(由多加)さんを
「好きだ」と思ったのは
飲んだくれてドブにはまって
顔が半分ドブ水に浸かってるのを
見たときだもんね
救いようがなさ過ぎる(笑)」

西原さんは
「私の実の父親
そうやって死にましたことよ。(笑)」と
美しいフォロー             ←勝手にやってくれ…

さらには
柳さん
「今年に入って
酒漬け薬漬けの日々で
生理も止まりましたね。
薬は抗うつ剤と睡眠薬なんだけど
量も増えていって……」      ←ダメじゃないですか!

西原さん
「薬と一緒にやると
アルコールの症状が
余計ひどくなるんだよね」

柳さん
「幻覚幻聴との闘いでした。
ベッドの傍らで
仏壇のてんこもりの白米を食べてる女や
頭が焼け焦げたキューピーが
大量に出てきたり……」       ←子どもさん大丈夫か?

西原さん
「そうそうそう
あった、あった、鴨ちゃん
(元夫の故・鴨志田穣さん)にも
幻聴と幻視が」

要するに
PTSDですと
カミングアウトしたり
トラウマティックなエピソードを
いくら思い出しても
PTSDは治らないということの
動かぬ証拠です。

下手するとただの
恥知らずになります。

いかんなぁ
婦人公論…
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