C.G,ユング」カテゴリーアーカイブ

ユングの知的発達の冒険③ 分裂病的表現形態

ユングの研究は
非常にユニークで独創的なもの
ですが
精神科医になりたての頃
には
ピエール・ジャネの仕事と
フロイトの精神分析
影響を受けたと
書いています。
ピエール・ジャネは
心的水準なんて
ことを言う人ですが
勉強するエネルギーはないが
ゲームに集中することはできる

なんていうレヴェルの
心的水準をきちんと
おさえています。
うつ病や
統合失調症は
それより
グンと水準が下がったレヴェルで
ちゃんと区別してるんです。
今は一緒でしょ叫び
顔見ないで診断してる
とも言われるけど
多分顔見ても
区別がないのではないか
って専門家多いですよね。
フロイトの無意識の分析法に関しては
分裂病的表現形態
貴重な光を投げかけていることを
見出した」
と書いています。
はっきりは言わなかったけど
分裂病ではなく
心因反応だと
見抜いていたのではないかなぁ

と思うことがあります。

ユングの知的発達の冒険② すべての病は心因反応である

ユングが
自分の目で目観察し
理解しようと努めるなかで
興味を集中していった
事例は
パラノイア
躁うつ病
心因性障害

でした。
学生の頃は
『なんで分裂病
(統合失調症)
じゃないのかなぁ』
って思ってましたが
今は興味深いです。
パラノイアとか
躁うつ病と
表記してますが
要するに
遺伝の不治の病ではなく
すべて
心因反応として
見ていたわけですからね。
ある意味凄いことですが
今後
これは常識になるべき
考え方だと思いませんか?

ユングの知的発達の冒険① ユングの臨床態度

晩年のユングは
精神科医になったことで
自分は
知的発達の冒険に乗り出した」と
回想しています。
発作や不登校を起こすほどの
周囲との違和感は
彼を随分苦しめてきましたが
開き直ることなく
必死で戦ってきたおかげで
(精神科医としての態度を
身につけるための
基礎トレーニングに
なっていたのでしょう)
1つの才能としてひらめき電球
ポジティブなものに
開花したように
映ります。
精神病者と呼ばれる人たちについて
「病的である」と
「そういうものである」と
簡単に片付けられていたことに
とらわれず
自分の目で観察目
分類しようとしました。
当時も珍しかったでしょうし
現在もあまりお目にかからない
タイプですねニコニコ

むちゃ撮り「堪忍え」 不作法に困惑の舞妓さんがかぐや姫の代弁 

PTSD研究家翠雨の日記

芸舞妓にレンズを向ける人たちの数は
年々増えているそうですが…

「マナーをわきまえておくれやす」
と悲鳴をあげておられます。

追いかけ回したり
袖を引っ張ったり
不作法な振る舞い
目に余ります。

お茶屋の犬防ぎ(低いさく)に登ったり
ぞろぞろ追いかけてきたり

なんとなんと
…ほおをつついて
白粉(おしろい)具合を調べようとしたり

文化に敬意を払わない
蛮行は
ユング心理学なみか…
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むちゃ撮り「堪忍え」 不作法に困惑の舞妓さんがかぐや姫の代弁 

PTSD研究家翠雨の日記
芸舞妓にレンズを向ける人たちの数は
年々増えているそうですが…
「マナーをわきまえておくれやす」
と悲鳴をあげておられます。
追いかけ回したり
袖を引っ張ったり
不作法な振る舞い
目に余ります。
お茶屋の犬防ぎ(低いさく)に登ったり
ぞろぞろ追いかけてきたり
なんとなんと
…ほおをつついて
白粉(おしろい)具合を調べようとしたり

文化に敬意を払わない
蛮行は
ユング心理学なみか…

ユングのPTSD  トラウマ事件⑦ 神経症おそるべし 

12歳のユングの
自己診断名は

【神経症】

原因は【葛藤】
葛や蔓が絡まって
わけわからなくなった
状態ですね。
こちらに伸びようとしているかと
思えば
とんでもない方向に曲がったり
他の枝とぶつかったり

葛藤の原因は

本来の素質を無視
真逆の行き方を
自分に強いていること。
(自己いじめですね)

しかもその自己矛盾に
気づこうとせず
【抑圧】

発作などによって
無意識がそれを
知らせても
無視し続けること。

自我がこれをされたら
つまり学校で職場で
仲間はずれにされたら

悲しいですね。

でも本来の自分には
やっちゃうのが
悲しいところです。

しかも自分のために
よかれと思ってするんですからね。

そして
分かってしまえば
なんてことのない
シンプルなメカニズムで

まるで
【統合失調症】
【発達障害】
【うつ病】
という遺伝性の病かと
誤診されるような
症状さえ呈してしまうのです。
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ユングのPTSD  トラウマ事件⑦ 神経症おそるべし 

12歳のユングの
自己診断名は
【神経症】
原因は【葛藤】
葛や蔓が絡まって
わけわからなくなった
状態ですね。
こちらに伸びようとしているかと
思えば
とんでもない方向に曲がったり
他の枝とぶつかったり

葛藤の原因は
本来の素質を無視
真逆の行き方を
自分に強いていること。
(自己いじめですね)
しかもその自己矛盾に
気づこうとせず
【抑圧】
発作などによって
無意識がそれを
知らせても
無視し続けること。
自我がこれをされたら
つまり学校で職場で
仲間はずれにされたら
悲しいですね。
でも本来の自分には
やっちゃうのが
悲しいところです。
しかも自分のために
よかれと思ってするんですからね。
そして
分かってしまえば
なんてことのない
シンプルなメカニズムで
まるで
【統合失調症】
【発達障害】
【うつ病】
という遺伝性の病かと
誤診されるような
症状さえ呈してしまうのです。

ユングのPTSD  トラウマ事件⑥ 学習障害ではないのですが…

ユングは
学校を退屈でおもしろくない場所と
感じていたようです。

一端を紹介しますと…

算数は
数字という実体のないものを
当たり前のように
使うでしょう。

a=b なんて意味不明!って
そこからひっかかってくる子
なんですね。

まあ言われてみれば
aとbは
違いますが

そこに
露骨な恐怖感すら覚えた
そうです。

絵は好きですが
創作が好きで
模写はテンでダメ
あまりのダメさに
図画の授業は免除された
そうですし

体操は身震いするほど嫌

という調子です。

祖父がゲーテの庶子である
というやっかいな言い伝えがあり

真偽は不明ですが
(どこか気にしていたのは
事実です)

極度の芸術家肌なんですね。

ユングは
自分の創造的な性格に
呑みこまれるのが怖くて

みんなのように
学校に適応しようと
やっきになっていたのです。

本来の性質と全くちがう
性質を演じるのですから
その葛藤だけで
エネルギーを消耗
してしまいます。

(事実とても疲れやすい人だった
ようです)

突き飛ばされて
本来持っていた問題が
ごまかしのきかない段階であることに
気づかされてしまった
のですね。

しかしまだまだ抵抗は続きます。
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ユングのPTSD トラウマ事件⑤ 自己実現への抵抗

不登校で

数時間も夢想にふけったり
森や川に出かけたり
マンガを描いたり
物を集めたり
本を読んだり
遊んだり
しているのは

最初は
楽しかったのですが

だんだん
良心の呵責が起こり
楽しくなくなってきました。

『逃げている』という
漠然とした感じも出てきました。

自分を突き飛ばした子についても
うらまないんです。

あれは無意識的に
自分がそそのかしたのだ
と考えるんですね。

自己実現への【抵抗】だった
とわかるのは
人生も後半になってからです。
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ユングのPTSD  トラウマ事件④ とりあえず自力でねじ伏せた

発作のために
ユングは
不登校状態になり

ユングの両親は
いろんな医者に相談しましたが

どこが悪いのか
わからなかったようです。

ある医者は
転地療養をすすめ
ある医者は
【てんかん】だと
言いました。

転地療養は楽しかったのですが
家に戻ると
発作が起きますし

てんかんの診断については
12歳のユングも
『ありえない』と
失笑していたようです。

しかし
半年くらい経過した頃

自分のことを
「不治の病のために
生計もたてられず
これから先
一体どうなるのか」と
悲嘆にくれている
父親の姿を
陰から見たとき

ユングは
「働けばいいのだ!」
と考え

急にまじめに勉強しはじめました。
発作が襲ってきても
一心不乱にラテン語を詰め込み
「こん畜生!発作なんかおこすもんか」
と独り言を言いながら
打ち込んだ結果

なんとその日のうちに
発作を自力で止めることに
成功し

2.3週間後には
登校するようになりました。

そして
神経症とはこういうものだと
悟ったと回想しています。
(12歳のユングの自己診断は
神経症だったのですね)

PTSDについて
専門家にも見放される
孤独と
現実適応のため
自力で発作をねじ伏せる試み
そこでつかむ
心理学的な経験知

今も昔も
国籍も
あまり関係ないと
思いませんか?

(無意識は
とりあえず
小休止してくれましたが
のちにまたパワーアップして
襲い掛かってきたことは
いうまでもありません)
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