ジブリ『かぐや姫の物語』」カテゴリーアーカイブ

『かぐや姫の物語』PTSD克服と箱庭療法

庭の中に
懐かしい風景を
見立てました。
 ―日本文化は
 見立ての文化です。



1つの象徴を
2人が共有しています。
 ―ラポール

こんな風に
内側から見るのが
大事です。
 ―子どもは実際にそうしたりします。


アリエッティは
如人千尺懸崖上樹を
内側から
体験していましたね。
ジブリ作品には
1つの哲学が流れています。


流行の風に
吹き飛ばされた人には
見えない世界です。

『かぐや姫の物語』一太極二陰陽でPTSDリセット

いろいろなことがあっても
日にち薬で
 ―あと創作
こころを立て直していて
部屋の中に
バッタを見つけ


放してあげます。

これは
無意識の自己像でしょう。

アリエッティにも
こんなシーンがありました。

一太極二陰陽から
八卦(世界)に開ける
構図です。
 ―大死一番乾坤(世界)
 新たなり
そして
髪をかんざしで束ねますが

これはアリエッティが
借りに行く前を
思い出させます。
 ―どちらも自然児


このあと
媼と
箱庭をするんですニコニコ
気合入ってます。

『かぐや姫の物語』一陽来復PTSD克服の転機


こころも外界も
死んだように見えますが

よく見れば

実は
ひそかに春の準備が始まっていました。

一陽来復です。
 ―世界の宗教で
 太陽信仰があるのは
 ここから
易では
地雷復ですが

かぐや姫を象徴する卦と
さかさまです。
 ― 五陽一陰


自己否定の最たる時ですが
 ―人牛倶忘
 自己も他己も消える。
実は
そこが
自己実現のチャンスなのです。
西田哲学では
絶対否定即絶対肯定ですからね。

『かぐや姫の物語』PTSDのトラウマ記憶の象徴性が強まるとき

この歌も
謳っているうちに
深まれば
一太極二陰陽の
象徴性の構図が
強まります。

松と待つが
かけられていますが
―無意識はダジャレや響きで
つながってゆく。
松は太極の象徴です。
―キリスト教では解けない秘密
皇居で重要なのは
松の間だし
能舞台の背景には
必ず松が描かれます。

 

 

哲学論文あります✨

 

『かぐや姫の物語』かぐや姫の謳うPTSD克服の秘密


わらべ歌を
子どもたちと一緒に
唄ってたかぐや姫ですが
 ―幼名タケノコ

突然
誰も知らない続きを
謳いだし
 ―しかも
 元気さを失い
 変調され
 物悲しい感じになる。

涙まで流すので
子どもたちは
驚きながら
変だと言います。
トラウマの記憶は
「呼び返し」
「情けをはぐくんで」
「還る」ことを
望んでいるんですよね。
無意識のなかにあるから
かぐや姫も
少しずつ思いだしているのです。
子どもたちと
仲良しで
ラポールがあるので
謳いだすことが
できたのです。
良いとか悪いとかでなく
率直に反応する子どもたちは
傾聴していることになると思います。
 ―ポニョの宗介も
 確か5歳で
 ポニョを支えました。

『かぐや姫の物語』わらべ歌のなかにあるPTSD予防の知恵


子どもたちのよく歌う
唄です。
水車を回して
 ―水は無意識
こころのなかにある
陰陽五行説の原理を呼び戻し
 ―春夏秋冬
  
  あらゆる生き物
  太陽
元気になることを
 ―自分で
 五行を司る努力
忘れてはならないからです。
将来大変なことがあっても
思い出せるように
何回も何回も
みんなで
自然のなかで遊びながら
歌って
象徴として
心身霊に刻み込む
行動療法みたいな
音楽療法みたいな
知恵が
集合的無意識にあります。

『かぐや姫の物語』正法眼蔵の「華成道」PTSD克服個性化の過程

『優曇華』に
「世尊成道より已前にあり
世尊成道と同時なり
世尊成道よりものちにあり
 ―要するに
 永遠のリセット法がある。
これによりて
華成道なり」と
あります。
かぐや姫も

釈迦の前世である雪山童子が
釈迦に生まれ変わるきっかけとなった
如人千尺懸崖上樹の精神を

 ―崖の上のポニョは永遠のリセット法
思い出して
 ―瀕死の状態で自我が滅却され
 集合的無意識にある記憶が
 呼び起された。

華にまみれて

 ―華成道は
 いわゆる花道でしょう。
月に還ります。

『かぐや姫の物語』「華開世界起」でPTSD克服自己実現

イメージに癒され
元気を取り戻し
 ―PTSDは気の病

崖から
一歩進めば
 ―百尺竿頭一歩進めよ

一太極二陰陽の
華厳の世界が開けます。
華開世界起と
『優曇華』にあります。
この作品は
『正法眼蔵』だらけです。

PTSD克服物語『かぐや姫の物語』の天風姤と『古事記』

『古事記』では
イザナミとイザナキが出会ったとき
女性のイザナミから声をかけたので
骨のないヒルコが生まれました。
 ―表舞台から消えた子
 
男(陽)が与え
女(陰)が受けるという
陰陽五行説の原理を無視したから
お話にならなかったのです。
 ―差別的な意味はまるでなし

しかし
この物語では
媼が声をかけ
翁が答えます。

五陽一陰の象徴である
かぐや姫だから
こうなるのでしょう。
 ―女性(陰)の力が強い。


確かに
月に還ってしまいますが。