ジブリ『思い出のマーニー』」カテゴリーアーカイブ

PTSD治癒過程『思い出のマーニー』と十牛図第7図

imagemiki
自我と自己(牛と牧人)ですから
本来は表裏一体ですが
出会い直し
yjimage7S5UBEGW
この窓からマーニーが
oiiuyt
下から杏奈が
yjimageCX1AX752
叫びあいます。
ここは
yjimageu;
マーニー(牛)が消えて
不安になった杏奈を示しているのでしょう。
テキストはテキストであって
後戻りしたり
足ふみしたり
転落したりするのが
(元の木阿弥)
実際ですから。
改善した人間関係に支えられて
乗り越えた杏奈は立派です。
IMG_0002
 

 
 
 
 

『思い出のマーニー』自己を探す狂気がPTSD治療の過程

クールに見えた杏奈ですが
マーニーを無我夢中で捜し
IMG_0007
(『おむすびころりん』が入ってますね)
IMG_0003
クライマックスの
崖の上のサイロでは
(崖の上のポニョから
ジブリは十牛図の世界)
IMG_0007
狂気が強調されていました。
心療内科医に見られたら
大変です
(幻覚に突き動かされて
走り回ってるのですから
統合失調症と誤診され薬漬け)
実は
禅のねらいは
「自己を探す狂気の提案」なのです。
(柳田聖仙)
ジブリは
いつも
とても禅風です。
 

PTSD治癒過程『思い出のマーニー』と『十牛図』第6図

マーニーが牛だと言うことは
すでに書きました。
マーニーと親しくなって
o0480065713029013049
月光の下でダンスしたりするのは
自我と自己が融合し始めていることを
示しています。
AS20140722004259_comm
一緒にボートを漕ぐというのも
(マーニーには見守る感じで
指導はしていないが
杏奈が上手になるのが興味深い)
原理的には同じでしょうが
この杏奈は
yjimagevgj
第6図の牛の印象が
(自我と自己が逆ではありますが)
入っているのではないかと思います。
(ジブリはちんちろりん集団ですから。
意味が分かる人は
このブログをよく読んでますね)
牧人の笛の音を
牛も振り返りながら聴いているように
見えますね。
 

『思い出のマーニー』フツーに見えるPTSDの苦悩と克服

無題jijii
 
無題bgtesfh
フツーとか
生きにくいとか
専門家は簡単に茶化して言いますが
(「自宅警備員」の人ですから)
o0800058812314714289
 
IMG_0008
IMG_0001
原作もジブリも
フツーの顔した
無表情のPTSD児が苦悩し
大変な思いをしながら治癒する過程を
描きました。
自宅警備員(PTSD)は苦悩しています。
a35bd184
それが見えないなんて
最低ですね。

『思い出のマーニー』PTSDのトラウマは誰かがとってくれるのか?

「私の胸の奥にある
小さくて大きい
ひっかかるもの。
何なのかは自分でもわからない。
誰かがとってくれるの?
自分でとればいいの?」
 
yjimage[1]
杏奈のトラウマは
大きくて小さく
自力なのか他力なのかと
表現されています。
ざわざわしたものは
だんだんかたちをとりはじめ
IMG_0001
孤児トラウマが思いだされました。
IMG_0005
デジャ・ヴュー(既視感 Deja vu)は
無理に解釈してしまうのではなく
大事に温めたらいいですね。
t02200211_0800076810933194904
普遍につながる入江ですから。
imagemiki

『思い出のマーニー』PTSD治療と枠づけ法

「この世には
見えない
魔法の輪がある」
IMG_0002
この輪は象徴的です。
IMG_0001
お母さんも杏奈に
表現する場を与えました。
「枠づけ法」と言います。
075
自由にして保護された空間です。
表現の場を与えられることが
大事なことです。
 

被災者は幽霊をみてPTSD予防

を観ることは
生理反応であり
自然治癒力であることが
ようやく
認められ始めてきました。
 ―ユングのヴィジョン

『思い出のマーニー』は
普遍的な話です。

意識と無意識の間に
 
 ―波打ち際
現れる
大事な現象ですから
せん妄や幻覚扱いして
薬漬けにするなど
 ―心療内科
もってのほかです。


すべての症状を
 ―なんでもかんでもPTSDひらめき電球
ストレスから
考えてゆくことを
常識にしないとダメですね。


愚説よ去れバイバイ

関西TV『報道PTSD解離事件スクープSP』

正しくは
『報道スクープSP
激動!世紀の大事件Ⅲ』
8時からだそうです。
★横浜市大病院での
 患者取り違え手術事故
★宮崎勤事件
★三菱銀行猟銃立て籠もり事件
★9・11テロ事件
★中華航空墜落事故等
日本が震撼した
事件や事故ですから
PTSD発症リスクに
なるものばかりです。
悲惨だったり
つらい事実を含んでいても
忘れてはならないことですね。
この反省のうちに
人類として進化しようとする姿勢も
大事です。
 ―PTSDを学ぼうとしないのは
  愚の骨頂

『思い出のマーニー』にも
そういう場面がありました。

『風立ぬ』のこの人と
モチーフが被ってますね。
 ―心象を記録し続けることが
 大事なのでしょう。
 アニマの力かな。

PTSD否認の露骨な日本心理臨床学会第34回大会

来秋の学会発表について
案内が来ました。
兵庫教育大が主催校で
阪神淡路大震災から
20年間
学会として
こころのケアの研究に努めてきたので
その成果を披露する
よい機会であるというような
ことが書かれています。
確かに
大会副委員長は
日本EMDR学会理事長だし

箱庭療法学会も
特集を出したりしてはいます。
しかし
「災害や事故、事件で…」
「ストレス障害が」
「心のケア」とあるだけで
「PTSD」の文字がありません。

 ―大会委員長が前に書いたもの
 自己治癒力とは書いてしまったが
 レジリエンスにすり替えたから
  大丈夫と思ったか。
「震災時における
発達障害児のこころのケア」等という話題を
 ―こころのケア=PTSD予防 後天的問題
  発達障害         先天的問題
  災害や事故、事件、いじめ
  虐待、DV、体罰等で
  どちらになるのかが論点であることを
  覚られてはならない。
滑り込ませるためなのかも
しれないですね。
 ―発達障害について
  触れないわけにはいかない。
 さすがにメインに持ってくるのは
 はばかられるが汗
圧巻は
発表形式から
理論研究編が消えたことです。
 ―『古事記』『かぐや姫の物語』は
  ここで発表した。
これも
「PTSD」の定義なんかを
おさらいされては
困るからかなと
思いました。
 ―自己治癒力が作動するように
 傾聴やラポールを大事にすること
 無意識の解読が必要であること
 そこには日本文化的哲学があること
 ユング本人でも読み解けないこと
それで
どこで発表しようかな?と
考えて
新設された
シンポジウムにしました。
話題提供をする場所だそうです。



『思い出のマーニー』の
作品分析は適当にしながら
 ―30分しかないから削るが
  ポニョ以来の哲学は端的に紹介できる。
円相法をお勧めしようかなと
 ―事例つきで
考えています。
箱庭はパワフルだけど
来てもらわないとダメなので
簡便な方法も必要なのです。
ジブリが終焉に
ポンと出した答えだしね。

PTSD予防中のマララさんのイコンも一太極二陰陽

イコンですね。
海を背景に
非暴力による
平和の哲学を具現化させた
男女が配置され
一太極二陰陽の構図が
見られます。

波打ち際は

意識と無意識の境目を
象徴していると思います。
そのはざまで
人間は哲学するのでしょう。