原作では
アンナに対し
―ジブリ版は杏奈
マーニーが
「ご両親はどうなさったの?」と
質問をします。
心療内科に
欠けている大事なところです。
杏奈は
父がどこかへ行ってしまい
母親は再婚
― 一本調子のそっけない声でそういう。
祖母と暮らしていたら
両親が自動車事故で死亡したと
答えます。
そこで
マーニーが
「なんてひどいんでしょう!
あなた喪にふくしたの?
随分辛かったでしょう?」と
言うのですが
「ちっとも覚えてもいないわ」
「それからおばあちゃんが死んだわ」
マーニーは驚いて
いろいろ聞きますが
杏奈は
「だれがそんなこと気にするもんですか。
かまやしない!」
―怒りが出たのはよいことです。
とても気にしていることを示しています。


時間をかけて
人の心を育んで
感情を取り戻し
―かぐや姫の時代から続く
(文献があるのがそこから)
普遍的な原理
喘息も治癒してゆきます。
大事なのは
薬ではなく
傾聴です。
―いわゆる優しさとかとはちょっと違います。
「ジブリ『思い出のマーニー』」カテゴリーアーカイブ
『思い出のマーニー』と『砂の城』PTSD負の連鎖
『思い出のマーニー』PTSDのトラウマをつくる意地悪ばあさん
『思い出のマーニー』ジブリの描くPTSD性心身症モチーフ
『思い出のマーニー』PTSDのトラウマになった崖の上のサイロ
ユング心理療法で『思い出のマーニー』に接近し治癒するPTSD
PTSD性の喘息ですが
―治療してみればわかる。
★夢を見たり
★箱庭をしたり
―英語では「砂遊び」
sandplay therapy

★絵を描いたりしながら

マーニーに近づきました。
治療が完了すると
マーニーは消えます。
―記憶と折り合いをつける。



『かぐや姫の物語』にも出てきた
固着と退行の原理です。
―トラウマのエネルギーは
理解されると消える。
夢分析にするか
箱庭療法にするか
普通は選びます。
ユングは
夢と描画で
個性化しました。


母親の死のPTSD予防には
家を建てました。
―資格を取って

湿っ地屋敷にそっくりですね。
自律的な無意識を
―エゴや他者攻撃ではなく
解放してあげ
かたちにすることが
大事です。
『思い出のマーニー』も『明日ママ』PTSD解離負の連鎖
『思い出のマーニー』PTSDの世代間負の連鎖
泥酔運転のPTSD解離看護師(46)逮捕
加藤智大のPTSD論にない『思い出のマーニー』的心身症
解離行動というのは
人間の普遍的な心理で
「社会との接点を失った
孤立状態」で起こる
「自殺という手段を用いてでも
逃れたい極限の苦痛」だが
―杏奈にも
軽く
自傷行為以前の段階の
解離行動がありましたね。
無理やりキャラ設定することで
―オタク
ぶりっ子
ストーカー
極度になれば
犯罪になる方向性もあると
考えているようですが
―自傷と他害は
コインの裏表

杏奈のように
心身症化することもありますね。
土足でこころの中に踏み込んでくる
無遠慮な
田舎の女の子に
―悪いのは相性
思わず
―解離
「太っちょ豚!」と
言ってしまい
窮地に立たされますが
おおらかなおじさんとおばさんに
やさしく傾聴され
―よいとか悪いとかではなく
鏡のように映し返される。
自己治癒が進んでゆきました。
加藤被告にも
親以外に
―杏奈の養母は
善良だが
不安が高く
余裕がない。
そういう環境があればよかったのでしょう。

















