まだ十歳なのに
人を見る目があり
チャングムの師の死に方まで
当てる。
父親が言うには
四書五経を
読破したという。
そしてチャングムに
「易経を学べ。
あなたは人を救う
人相をしているから」と
言った。
陰陽五行説から
医学も
料理も
政治も
芸術も
出てきているのですからね。
科学であり
真実なのです。
あと病弱も
この子の才能に寄与してるかな。
健康優良児で
スポーツ万能なら
こうはならなかったでしょうね。
「チャングムの誓い」カテゴリーアーカイブ
『チャングム』第三十二話 正しい知識とラポール
10歳の秀才男児
7歳のときから
胃弱で
医者からは処置なしと
言われ
だんだん悪化している。
それをチャングムが治す。
脈などを調べ
原因をつかみ
それを除去する
食事を食べさせる。
嘔吐しだし
父親は中止せよと
怒るが
チャングムを信じた
この子が
続けると言い
病は癒えた。
今までの医者のどこが
よくなかったのか?
★原因を知らず
応急処置ばかりしていた。
無駄な応急処置がつもり
病を悪化させ続けていた。
★ラポールがなかった。
辛い治療に耐えるには
相当な信頼感が必要だった。
『チャングム』第三十一話 愛すべき作話
倭寇に
島民が縛られ
チャングムが
鍼治療しないなら
皆殺しにすると言われたとき
一番震えていた養父ですが
一件落着すると
「一度言い出したら聞かない
チャングムの性格を
一番よく知っている
この私は
『チャングムは名医である!』と告げ
みんなのために打つよう
言い聞かせました。
私がそう言わなければ
今頃みんなはあの世行きでした」
芝居がかった
身振り手振りを交え
目を見開いて
人にはそう話してます。
怖かったんですね。
こころから大丈夫だと思うには ←認知行動療法のメニュー
こういうお話にして
自尊心と自信を底上げしないと
生きてゆけないんですね。
まあこのくらいだと
妄想にはなりません。
しかしきわどいですね。
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『チャングム』第三十一話 ありのままとは【自性】のこと
失敗した自分が許せず
鍼を打てないトラウマを
克服したチャングムが
また平常心を取り戻し
思いを寄せてくれる男性に
語ります。
宮中にいるときは
人間であるまえに【女官】
今は
人間である前に【官卑】 ←奴隷
しかし
その男性だけは
人間である自分も
女性である自分も
自分としてそのまま
見てくれると。
よく
「あなたはありのままでいい」
とか言いますが
ありのままって
こういう意味じゃないかと
思いました。
仏教の心理学では
【自性】ですよね。
本来無自性ですから
よいもわるいもないし
水が流れるみたいに
常に変化していくものですが
そういうこころを
見つめていくことが
自己実現の秘策であると
言っているように
思いました。
続きを読む
『チャングム』第三十一話 トラウマで鍼が打てない
チャングムは
経絡も完璧に覚えてますが
鍼が打てません。
師匠の身体で
練習したとき
深く刺しすぎて
怖くなってしまったのです。 ←トラウマ
そのときはそのときであり
いつも失敗するわけではないし
一生失敗し続けるものではない
わけですが
恐怖感や罪悪感とともに
こころが凍りついてしまうと
なかなか難しいですね。
物理的には簡単なことなのに
心理的には困難になります。
解離と反対ですね。
―物理的に可能なら
何でもできてしまいます。
心身ともに弱って
みんなは見てられないのですが ←なぐさめを言おうとする。
師匠は自分で克服するしかないと
突き放し(実は心配しながら
見守っている)ています。
事件が起こり ←なんと倭寇の大将が病気
村人の命が懸かったとき ←鍼打たないなら殺すと言われ
チャングムは問題を乗り越えました。
自分のためだと
がんばれないことって
あるんですよね。
危機的状況と他人によって
生かされたのです。
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『チャングム』第三十一話 怒りと甘えのコンプレックス
チャングムの養母が
旅に出る養父に対して
でたらめな
言いがかりをつけて
怒ってます。
―いつもかな…
「戦争に行くわけでもないのに!
(荷物が多すぎる)」 ←私のこころの荷物何とかして!
??
持ち物は
ほとんど最低限度の
必需品のみです。
―酒瓶はご愛嬌で…
ちょっとチャングムに逢いに行く
だけなのですが
出征の見送りをするようで
ツライと
訴えているのです。
―そう感じるんだから
しかたないですよね。
昔の旅はいのちがけということは
多少ありますが…
せっかく授かった子どもを
流行り病の熱病で
失ってしまったばかりの罪悪感も
静電気のように
くっついているようです。 ←会話には出てこない。
―罪悪感をもつことはないし
旅に出る寂しさとは
別件なんですがね。
養父はそういう気持ちがわかるから
怒りを受け止めているのでしょう。
(養父もつらさを抑圧しています。
チャングムに会ったくらいで
容易に噴出しますが)
養母もその関係に
甘えているのですね。 ←精神分析的治療の要
東洋人の場合は
前意識かほとんど意識のあたりに
トラウマがあり
【否認】が起こっています。
厳密にいうと
否認とは言えないし
―半ば、あるいはぼんやり
知ってますから…
西洋人とは
解釈や取り扱いが
相当違ってきます。
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『チャングム』第三十一話 愛すべき作話
倭寇に
島民が縛られ
チャングムが
鍼治療しないなら
皆殺しにすると言われたとき
一番震えていた養父ですが
一件落着すると
「一度言い出したら聞かない
チャングムの性格を
一番よく知っている
この私は
『チャングムは名医である!』と告げ
みんなのために打つよう
言い聞かせました。
私がそう言わなければ
今頃みんなはあの世行きでした」
芝居がかった
身振り手振りを交え
目を見開いて
人にはそう話してます。
怖かったんですね。
こころから大丈夫だと思うには ←認知行動療法のメニュー
こういうお話にして
自尊心と自信を底上げしないと
生きてゆけないんですね。
まあこのくらいだと
妄想にはなりません。
しかしきわどいですね。
『チャングム』第三十一話 ありのままとは【自性】のこと
失敗した自分が許せず
鍼を打てないトラウマを
克服したチャングムが
また平常心を取り戻し
思いを寄せてくれる男性に
語ります。
宮中にいるときは
人間であるまえに【女官】
今は
人間である前に【官卑】 ←奴隷
しかし
その男性だけは
人間である自分も
女性である自分も
自分としてそのまま
見てくれると。
よく
「あなたはありのままでいい」
とか言いますが
ありのままって
こういう意味じゃないかと
思いました。
仏教の心理学では
【自性】ですよね。
本来無自性ですから
よいもわるいもないし
水が流れるみたいに
常に変化していくものですが
そういうこころを
見つめていくことが
自己実現の秘策であると
言っているように
思いました。
『チャングム』第三十一話 トラウマで鍼が打てない
チャングムは
経絡も完璧に覚えてますが
鍼が打てません。
師匠の身体で
練習したとき
深く刺しすぎて
怖くなってしまったのです。 ←トラウマ
そのときはそのときであり
いつも失敗するわけではないし
一生失敗し続けるものではない
わけですが
恐怖感や罪悪感とともに
こころが凍りついてしまうと
なかなか難しいですね。
物理的には簡単なことなのに
心理的には困難になります。
解離と反対ですね。
―物理的に可能なら
何でもできてしまいます。
心身ともに弱って
みんなは見てられないのですが ←なぐさめを言おうとする。
師匠は自分で克服するしかないと
突き放し(実は心配しながら
見守っている)ています。
事件が起こり ←なんと倭寇の大将が病気
村人の命が懸かったとき ←鍼打たないなら殺すと言われ
チャングムは問題を乗り越えました。
自分のためだと
がんばれないことって
あるんですよね。
危機的状況と他人によって
生かされたのです。
『チャングム』第三十一話 怒りと甘えのコンプレックス
チャングムの養母が
旅に出る養父に対して
でたらめな
言いがかりをつけて
怒ってます。
―いつもかな…
「戦争に行くわけでもないのに!
(荷物が多すぎる)」 ←私のこころの荷物何とかして!
??
持ち物は
ほとんど最低限度の
必需品のみです。
―酒瓶はご愛嬌で…
ちょっとチャングムに逢いに行く
だけなのですが
出征の見送りをするようで
ツライと
訴えているのです。
―そう感じるんだから
しかたないですよね。
昔の旅はいのちがけということは
多少ありますが…
せっかく授かった子どもを
流行り病の熱病で
失ってしまったばかりの罪悪感も
静電気のように
くっついているようです。 ←会話には出てこない。
―罪悪感をもつことはないし
旅に出る寂しさとは
別件なんですがね。
養父はそういう気持ちがわかるから
怒りを受け止めているのでしょう。
(養父もつらさを抑圧しています。
チャングムに会ったくらいで
容易に噴出しますが)
養母もその関係に
甘えているのですね。 ←精神分析的治療の要
東洋人の場合は
前意識かほとんど意識のあたりに
トラウマがあり
【否認】が起こっています。
厳密にいうと
否認とは言えないし
―半ば、あるいはぼんやり
知ってますから…
西洋人とは
解釈や取り扱いが
相当違ってきます。