チャングムの誓い」カテゴリーアーカイブ

『チャングム』第二十五話 トラウマの時熟

幼児期に
自分の一言で
しかも約束を破って
父を逮捕され
その流れから
母の死を一人見送り
孤児になってから

必死で生きてきて

母の友人に遭うことができ
(自分の師ですから)
夢に王手をかけたとき

トラウマが
氷解し始めました。

傾聴してくれる
信頼できる役人にも
めぐり遭うことができた
チャングムが
言います。

「あまりに辛い過去だったから
調べる気にも
ならなかったのですが

実は
父がどうなったのか
知りたかったのです」 ←忘れているわけではなかった

問題があっても
チャングムのように
とりあえずは
目の前のことに必死で取り組んでいたら
支援者や心構えが整うから
そのとき
トラウマに直面し始める
そういうことは
大事だと思います。

時熟と言います。

鳥の孵化と同じです。
卵がもう出たいと思うときに
外からコツコツ音がして
殻が破れるのです。

それ以前に
あがくのはエネルギーの
無駄です。
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『チャングム』第二十五話 癒されないと理解できない

殺人など
国家権力でしか
認められていないのに 
 ―これですら
  今是非を問われている
  DVの一種

女官たちによって行われた
殺人に
自分も加わった。

しかも殺されたのは
親友で

正義感があだになったのも
知っている。

それがチャングムの師の
トラウマ

自分も殺される
のではないかという
恐怖があり

解毒剤を混ぜるのが
精一杯だったのだが

自分のせいだとか

なんとしても
立ち向かうべきだったとか

いろんな思いが
錯綜していたのが

すべて
(トラウマが)
氷解したら

すっと語ることができ
理解することができました。

要するに
癒しが起こったあと
理解が起こるのです。

癒し以前の段階で
気づいたことは
まだまだトラウマの
前章です。
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『チャングム』第二十五話 トラウマに気づくと反転が起こる

無表情で怖い女官の顔が
少女のようにかわいい
ニコニコ笑顔になり
走ってます。 ←「落ち着きなさい!」という立場

PTSD研究家翠雨の日記

チャングムが
殺された親友の娘だと
判明し

意味の反転が
起こったのです。

そして
チャングムの言動は
あまりに親友に似て
いたから

いちいち
カンに触っていたと
気づきます。

出遭ったころ
まっすぐに理想を追う
チャングムに
随分感情的に
当たってました。

親友の死にまつわる
罪悪感や恐怖感が
トラウマになって
 ―この人もチャングムの母も
  正義感が強く
  理想が高かったのですが

まっすぐチャングムを
見ることができなかったのです。

直視できたら
そこには遭いたい親友の
忘れ形見があったのですが

トラウマとは
そんなものかもしれません。
続きを読む

『チャングム』第二十五話 トラウマの時熟

幼児期に
自分の一言で
しかも約束を破って
父を逮捕され
その流れから
母の死を一人見送り
孤児になってから
必死で生きてきて
母の友人に遭うことができ
(自分の師ですから)
夢に王手をかけたとき
トラウマが
氷解し始めました。
傾聴してくれる
信頼できる役人にも
めぐり遭うことができた
チャングムが
言います。
「あまりに辛い過去だったから
調べる気にも
ならなかったのですが
実は
父がどうなったのか
知りたかったのです」 ←忘れているわけではなかった
問題があっても
チャングムのように
とりあえずは
目の前のことに必死で取り組んでいたら
支援者や心構えが整うから
そのとき
トラウマに直面し始める
そういうことは
大事だと思います。
時熟と言います。
鳥の孵化と同じです。
卵がもう出たいと思うときに
外からコツコツ音がして
殻が破れるのです。
それ以前に
あがくのはエネルギーの
無駄です。

『チャングム』第二十五話 癒されないと理解できない

殺人など
国家権力でしか
認められていないのに 
 ―これですら
  今是非を問われている
  DVの一種
女官たちによって行われた
殺人に
自分も加わった。
しかも殺されたのは
親友で
正義感があだになったのも
知っている。
それがチャングムの師の
トラウマ
自分も殺される
のではないかという
恐怖があり
解毒剤を混ぜるのが
精一杯だったのだが
自分のせいだとか
なんとしても
立ち向かうべきだったとか
いろんな思いが
錯綜していたのが
すべて
(トラウマが)
氷解したら
すっと語ることができ
理解することができました。
要するに
癒しが起こったあと
理解が起こるのです。
癒し以前の段階で
気づいたことは
まだまだトラウマの
前章です。

『チャングム』第二十五話 トラウマに気づくと反転が起こる

無表情で怖い女官の顔が
少女のようにかわいい
ニコニコ笑顔になり
走ってます。 ←「落ち着きなさい!」という立場
PTSD研究家翠雨の日記
チャングムが
殺された親友の娘だと
判明し
意味の反転が
起こったのです。
そして
チャングムの言動は
あまりに親友に似て
いたから
いちいち
カンに触っていたと
気づきます。
出遭ったころ
まっすぐに理想を追う
チャングムに
随分感情的に
当たってました。
親友の死にまつわる
罪悪感や恐怖感が
トラウマになって
 ―この人もチャングムの母も
  正義感が強く
  理想が高かったのですが
まっすぐチャングムを
見ることができなかったのです。
直視できたら
そこには遭いたい親友の
忘れ形見があったのですが
トラウマとは
そんなものかもしれません。

『チャングム』第二十四話  受容と悟り

老獪な悪徳女官や    ←悪事に年季が入ってる
その後ろ盾になっている
悪徳商人たちは

悪事がバレそうで
窮地に追い込まれた状況で
【怒り】狂ってますがメラメラ

手先の若い女官はまだ
そういう状況に慣れていませんから

安易な【否認】をして
【怒り】に油を注ぐようなことを
言っては
叱られてますガーン

「思い過ごしでは…」と
口では言っても
顔は引きつってます。   ←無意識です。
見事な否認です。

「~ですから
確かです」と
いい加減な安心感を提供しようとして
「この世に確かなことなどない!」とパンチ!
一蹴されたり…しょぼん

キューブラー・ロスの
死の過程は     ←不治の病の宣告をどう受容するか

受け入れがたい現状を前にした場合にも
結構あてはまります。   ←【死と再生】が基本ですから

最初は【否認】
次に【怒り】
【取引き】や【うつ状態】を経て
【受容】に至ります。

【受容】は【悟り】くらい
むつかしいのです。
続きを読む

『チャングム』第二十四話  悪事に加担するひけめ

強い勢力と
運命共同体で生きる     ←集合的無意識の一種
女官もいます。
 ―これがほとんどです。

強いものの羽振りがよいときは
驕慢に振舞いますが

風向きが変わると
みじめなものです。

悪事を命じられる頻度が増え
悪事の程度もはなはだしいものに
なります。

そして悪事がばれないかと
ヒヤヒヤしてますから

他人のちょっとした言動に
驚愕し        ←大げさ・不自然=コンプレックスの指標
あやしまれます。
即座に【否認】しますが
コンプレックスを抱え
客観性を失ってますから

本心をつい
言ってしまって
墓穴を掘ります。
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『チャングム』第二十四話  悪事のトラウマ

代々
宮中に女官を送り込み
女官の最高位につかせ
横領の手引きをさせる
大金持ちの一族がいます。

その地位を守るためには
殺人も厭いません叫び

しかし
悪人とはいえ
人間ですし
女性ですから
平気の平左というわけには
いきません。

殺人の際には
こころが傷つきますし
いつ悪事が発覚するか
不安で
トラウマティックな毎日です。

追い討ちをかけるように

殺したはずの人間が
実は生きているのを知りショック!

手を回して
確実に殺したつもりが

その人物の娘がみつかりますショック!
しかも自分のすぐ近くにいる
女官でしたショック!
殺人の証拠ももっていますショック!

怒りの塊になりむかっ
おなかのすいたトラのような
人相になってます。

悪事はトラウマティックですね。
 ―こんな心境でまともに
  闘えるはずがありません。   ←料理対決で昇進していく世界

学問的な妨害は
心配しなくていいかもクラッカー
 そう思えました。
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『チャングム』第二十四話  受容と悟り

老獪な悪徳女官や    ←悪事に年季が入ってる
その後ろ盾になっている
悪徳商人たちは
悪事がバレそうで
窮地に追い込まれた状況で
【怒り】狂ってますがメラメラ
手先の若い女官はまだ
そういう状況に慣れていませんから
安易な【否認】をして
【怒り】に油を注ぐようなことを
言っては
叱られてますガーン
「思い過ごしでは…」と
口では言っても
顔は引きつってます。   ←無意識です。
見事な否認です。
「~ですから
確かです」と
いい加減な安心感を提供しようとして
「この世に確かなことなどない!」とパンチ!
一蹴されたり…しょぼん
キューブラー・ロスの
死の過程は     ←不治の病の宣告をどう受容するか
受け入れがたい現状を前にした場合にも
結構あてはまります。   ←【死と再生】が基本ですから
最初は【否認】
次に【怒り】
【取引き】や【うつ状態】を経て
【受容】に至ります。
【受容】は【悟り】くらい
むつかしいのです。