チャングムの誓い」カテゴリーアーカイブ

『チャングム』第四十話 集団ヒステリーとパニック思考 

チャングムは
いじめで封鎖された村にいたのですが

見捨てられた怒りで
一杯一杯になった
村人たちの目には

逃げ出した医官と
チャングムは同じに見えます。  

それで
殺そうとします。  
 ―殺してどうなるかなんて
  考えません。

「このまま争って
死にますか?」と諭され

少し冷静になって
病を治してもらったほうが
得策だとわかっても

少ない医薬品を
取り合い
盗み
調達できないなら
殺すとさえ言います。

冷静に観察すれば
村の病人は何割かであって
全員ではないのですが

「国が滅びる」とわめきます。
 ―目の前の世界が
  全宇宙です。
  主観が100%です。

「元気な人を集めて
コケをとってください」とか
「食器を熱湯消毒してください」と言っても
きょとん…

自分たちのできることを
しようという発想はゼロです。

パニックになった
人間の思考回路が
よく表現されています。

逆境にあるときこそ
冷静にならねば
命がありませんね。

如人千尺懸崖上樹とは
よく言ったものです。

逆境での
絶望と甘えを同時に廃止させるため
宮崎駿は
『崖の上のポニョ』を
描きました。

幼いチャングムも
ポニョも
それを超越したのです。

大人にできないはずは
ありません。
続きを読む

『チャングム』第四十話  誤診は簡単におこる 

大型伝染病が発生した村を
閉鎖しました。

嫌われ者のチャングムは  
閉鎖された村にいました。   ←ワナ 
 ―自我に目覚め
  自己実現する人は
  よく村八分にされます。

国から見捨てられた怒りで   
集団ヒステリー的に団結した
村人に
殺されそうになりながら

少ない薬草を使って治療し
衛生指導しながら

原因を突き止めました。

なんと
伝染病ではなく    ←感染してないのです。
食中毒でした。
 ―病気になった野菜を
  食べていたのです。
  水害で米が全滅し
  野菜ばかり食べていました。

その野菜は宮中にも
入れていたので
報告しますが

「初耳だ」
「そんなバカな」と
否認されます。

チャングムを貶めようと
強行に否認した女官が
野菜を食べ
発熱しました。

実に悔しそうです。

今も昔も
誤診って
横柄な態度が
作り出すものかもしれません。
続きを読む

『チャングム』第四十話 集団ヒステリーとパニック思考 

チャングムは
いじめで封鎖された村にいたのですが
見捨てられた怒りで
一杯一杯になった
村人たちの目には
逃げ出した医官と
チャングムは同じに見えます。  
それで
殺そうとします。  
 ―殺してどうなるかなんて
  考えません。
「このまま争って
死にますか?」と諭され
少し冷静になって
病を治してもらったほうが
得策だとわかっても
少ない医薬品を
取り合い
盗み
調達できないなら
殺すとさえ言います。
冷静に観察すれば
村の病人は何割かであって
全員ではないのですが
「国が滅びる」とわめきます。
 ―目の前の世界が
  全宇宙です。
  主観が100%です。
「元気な人を集めて
コケをとってください」とか
「食器を熱湯消毒してください」と言っても
きょとん…
自分たちのできることを
しようという発想はゼロです。
パニックになった
人間の思考回路が
よく表現されています。
逆境にあるときこそ
冷静にならねば
命がありませんね。
如人千尺懸崖上樹とは
よく言ったものです。
逆境での
絶望と甘えを同時に廃止させるため
宮崎駿は
『崖の上のポニョ』を
描きました。
幼いチャングムも
ポニョも
それを超越したのです。
大人にできないはずは
ありません。

『チャングム』第四十話  誤診は簡単におこる 

大型伝染病が発生した村を
閉鎖しました。
嫌われ者のチャングムは  
閉鎖された村にいました。   ←ワナ 
 ―自我に目覚め
  自己実現する人は
  よく村八分にされます。
国から見捨てられた怒りで   
集団ヒステリー的に団結した
村人に
殺されそうになりながら
少ない薬草を使って治療し
衛生指導しながら
原因を突き止めました。
なんと
伝染病ではなく    ←感染してないのです。
食中毒でした。
 ―病気になった野菜を
  食べていたのです。
  水害で米が全滅し
  野菜ばかり食べていました。
その野菜は宮中にも
入れていたので
報告しますが
「初耳だ」
「そんなバカな」と
否認されます。
チャングムを貶めようと
強行に否認した女官が
野菜を食べ
発熱しました。
実に悔しそうです。
今も昔も
誤診って
横柄な態度が
作り出すものかもしれません。

『チャングム』第三十八話  祈りと象徴のパワー

チャングムの友達は
王の側室になりましたが

放置されたままで
みなにバカにされています。

チャングムの友人が
月に向かって
深呼吸することを勧めます。

 ―月は陰
  女性性の象徴です。

  身体に月のパワーを
  充満させようとの  ←陰が極まると陽に反転
  陰陽五行的な意味が
  あるようです。

そんな
昔の女学生みたいな
おまじないをしているとき
なんと王が部屋にやってきたのですが

すれ違い…

泣いてますと

再びやってきた王が

「初めて会ったときも
泣いていたね」と言います。

現実と非現実を
象徴や祈りが結ぶことを  ←平常底(西田哲学)&じゃんけん
表現していますね。

そして
どうしていいかわからず
泣いているときが
チャンスであることも
表現されています。

泣けばよいとか
そういうことではなく
スサノヲが大泣きしてから
大活躍したように
本当に無力なだけの自分になれたら
リセットできるのかもしれません。

案外難しいですよ。

どらえもんのノビタみたいに
ダメさを否認せず
全国の子供たちの前に
露呈するのは…
続きを読む

『チャングム』第三十八話  『良薬は口に苦し』に胡坐をかかない

王の母が
病で苦しんでいます。

チャングムが
食生活を調べますと

偏食のため
その病になり

病気に苦しんでいても
偏食を治そうとしない性格が
判明しました。

もはやこれは
こころの病です。
 
ずるい女官達は
ご機嫌をとりながら
好物ばかり食べさせています。   

【良薬口に苦し】と言いますが   ←心理療法も苦痛はありますね

チャングムは
その常識を超えようとします。

女官達の作る豪勢な好物が
のどを通らないというのに

なんと
苦手なニンニクなどが配合された
(王妃は微量でも嗅ぎ分けます)
丸薬をおいしいと
喜んで食べ

元気になりました。

PTSD治療の秘策が
丸薬のつくりかたに
秘められていました。
 ―それは心理学的にも
  大事なところです。
続きを読む

『チャングム』第三十八話  祈りと象徴のパワー

チャングムの友達は
王の側室になりましたが
放置されたままで
みなにバカにされています。
チャングムの友人が
月に向かって
深呼吸することを勧めます。
 ―月は陰
  女性性の象徴です。
  身体に月のパワーを
  充満させようとの  ←陰が極まると陽に反転
  陰陽五行的な意味が
  あるようです。
そんな
昔の女学生みたいな
おまじないをしているとき
なんと王が部屋にやってきたのですが
すれ違い…
泣いてますと
再びやってきた王が
「初めて会ったときも
泣いていたね」と言います。
現実と非現実を
象徴や祈りが結ぶことを  ←平常底(西田哲学)&じゃんけん
表現していますね。
そして
どうしていいかわからず
泣いているときが
チャンスであることも
表現されています。
泣けばよいとか
そういうことではなく
スサノヲが大泣きしてから
大活躍したように
本当に無力なだけの自分になれたら
リセットできるのかもしれません。
案外難しいですよ。
どらえもんのノビタみたいに
ダメさを否認せず
全国の子供たちの前に
露呈するのは…

『チャングム』第三十八話  『良薬は口に苦し』に胡坐をかかない

王の母が
病で苦しんでいます。
チャングムが
食生活を調べますと
偏食のため
その病になり
病気に苦しんでいても
偏食を治そうとしない性格が
判明しました。
もはやこれは
こころの病です。
 
ずるい女官達は
ご機嫌をとりながら
好物ばかり食べさせています。   
【良薬口に苦し】と言いますが   ←心理療法も苦痛はありますね
チャングムは
その常識を超えようとします。
女官達の作る豪勢な好物が
のどを通らないというのに
なんと
苦手なニンニクなどが配合された
(王妃は微量でも嗅ぎ分けます)
丸薬をおいしいと
喜んで食べ
元気になりました。
PTSD治療の秘策が
丸薬のつくりかたに
秘められていました。
 ―それは心理学的にも
  大事なところです。

『チャングム』第三十七話  象徴はイキテイル

チャングムが
王の母に出したなぞなぞは…

その人は
食医であり
一家の奴婢のようでありながら
すべてのひとの師匠であり
その人が生きているうちは
その家は安泰だが
亡くなると水に沈んでしまう。

その人は誰かというものです。

常識で考えても
解けないですネ。  ←かぐや姫の公案みたいなものです

そんな人いません。

しかし
王の母親は
悟りました。

それは自分のことだと。  ←象徴的に考えたのです。

そしてわかってしまうと
身動きがとれなくなりました。 ←象徴にはパワーがあります。

こころの格闘技みたいなものです。

非暴力です

チャングムは
なかなかの医者ですね。
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『チャングム』第三十七話  命を懸ける

王の母親は
(おへそをまげて)
医療拒否します。

困った王は
ハンガーストライキを
します。

老衰が進んでますから
命がけですが
王も命がけです。

 ―命がけで
 相手を試し
 動かそうとするなんて
 なかなか凄い方々です。

しかし
二人の命がけには
甘えが透けて見えましたので   ←東洋独特のもの

チャングムが
本当に自分の命をかけた
賭けに出ます。      
(なぞなぞを出し
解けたら死ぬ代わりに
解けなかったら
医療を受けてほしいと
取引きしました)

王の母親は
無礼者と感じて
しばらく悩みますが
そのこころに負けて
医療を受けるようになりました。
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