ポニョ以前のジブリ」カテゴリーアーカイブ

『風の谷のナウシカ』未治療PTSDクシャナの片手落ち


虫に食われて
片手がないのですが
そのショックで思考停止
やられらたら
やり返すという
二元論で
腐海と対峙し
巨神兵を無理に
復活させようと
しますが
ナウシカに
「あなたは腐海のことを
何もわかっていない」と
言われ
巨神兵も言うことは聞いてくれませんでした。
 ―知識では
 象徴は動かない。


無意識の仕組みは
命を懸けて研究するものですからね。
心療内科で
PTSDを何とかしようというのも
クシャナ流でしょう。
王蟲が暴走するだけです。
 ―アクチベーション・シンドローム

PTSD物語『風の谷のナウシカ』巨神兵も象徴


 ―5つ描かれるシーンが多いような
かつて世界を焼き尽くし
化石になったとされていました。
戦争PTSDの象徴ですから
「巨神兵」と聞くと
人々は畏れます。
悪人はそれを利用しようとし
無理に掘り出しますが
ナウシカの正義の前に
 ―PTSDの原理を知り
 正しく対応
力を失いました。
問題が解決すると
巨神兵の悪夢という
象徴の意味も消え失せます。
トラウマ記憶も
同じでしょう。

『風の谷のナウシカ』PTSD流行で生存を脅かされる世界


腐海の瘴気が
衰退した人間の生存を脅かす
世界が描かれていますが
今の日本と一緒ですね。
東日本には怪死が多いし

子どもたちも怯えています。
なのに
専門家たちが

言論統制し
自然発生的に生まれた
傾聴システムの邪魔をしています。

米国の高校でPTSD解離事件20人負傷

米CNNテレビによると
北東部ペンシルベニア州
マリーズビルの高校で
9日朝
(日本時間同日夜)
少なくとも生徒20人が
何者かに刺され
負傷したそうです。
アメリカで無差別解離事件と言えば
銃乱射ですが
日本の通り魔と
リンクしてますね。

支配し
支配されながら
単に国家的な次元ではなく
人類の問題としての
 ―非暴力
PTSD問題へと
深まっているのでしょう。

腐海が
広がっています。

『風の谷のナウシカ』伝説と自己実現の陰陽五行説

おおばばさまは
タペストリーの
左上の
この部分を指し

「その者
蒼き衣を纏いて
金色の野に降りたつべし。
失われし
大地との絆を結び
ついに人々を清浄の地に導かん」という
伝説を
ナウシカに教え
ナウシカは
いつの間にか

その伝説を生きていました。

知っていたからといって
どうなるものでもないし
まさか自分と関係があるとは
思わなかったでしょうが
何気に聞いたことが
結末に影響しているのは
明らかでしょう。
そして
左上は
天門であり
願いなどが
込められる場所です。
谷の人たちの
悲願をどこかで読み取った行動で
ナウシカは
魔女のような存在です。
 ―病とすれすれの
  危険な場所で
  命がけの研究

PTSD物語『風の谷のナウシカ』と箱庭療法イメージ

物語が始まったばかりで
 ―数分
屍が現れ
 ―死の物語は
 PTSD物語です。

人形を拾いあげると

崩れました。
腐海のせいで
「また一つ村が死んだ」と
ユパさまが言います。
人とミニチュアと世界が
対応しているのは

箱庭療法の世界です。

ナウシカも
地下の秘密の部屋で
清浄な水と砂で
 ―箱庭の基本
腐海の植物を
育てていました。

PTSD否認
薬漬けの毒も
抜けるような
研究につながると
思います。

『風の谷のナウシカ』PTSDのトラウマ「悔」「悔い」陰陽五行説


ユパさまの連れている
この動物は
トリウマというのだそうです。
名前は
カイとクイ
「悔」と「悔い」で
腐海を創り出した後悔の象徴じゃないかと
書いている人がいました。
それはトラウマでもあるから
無意識特有の駄洒落として
あり得るような
気がします。
原作によると
トリウマは
片方が死ぬと
もう片方が
卵を産むのだそうです。
 ―カイが死んでクイが卵を産む。
トラウマも
死の体験のあと
生まれますよね。
『風の谷のナウシカ』も
PTSD原理で貫かれてました。

PTSD克服物語『風の谷のナウシカ』のおおばばさま


おおばばさまは
100歳を超えているそうですが
智恵があり
伝説を知っています。
 ―ユングなどかつての心理学者の属性
目は観えないそうですが

宮崎駿の好きな
サン=テグジュペリにも出て来る
思想ですね。
見かけは

湯婆婆みたいですが

子どもたちを
保護し
教え導き
銭婆的かもしれません。
 ―銭婆は魔法を使わず
 おおばばさまは非暴力
 暴力も魔法みたいなものですからね。
湯婆婆も
全くの悪人ではなく
神々が
PTSD流行でお疲れだから
 ―寝ている間にも
 心身霊のメンテナンスを
 無料でしてくれる
 有難さ
必要な仕事を任され
ひずみが生じているのですけどね。
 ―油屋はブラック企業

『風の谷のナウシカ』もPTSD克服物語

まるで現代のPTSD社会を
比喩したような世界に住んでいるので
 ―病気や解離暴走の負の連鎖が多い。
それだけでも
ストレスですが
父親を殺されたショックのなか
敵国と闘い
瀕死の重傷を負います。
母親が幻想のなかでしか
出てこないのは
亡くなったのでしょう。
 ―原作では
 兄姉10人が母親の毒で
 死亡している。
つまり
PTSD予防中に
 ―憎しみで何をするかわからない
 自分が怖いと吐露しつつ
 それを傾聴され
 解離せず頑張る。
伝説の人になったのは
古典的な
PTSD克服過程における
個性化です。

迷子のキツネリスに対し
「怖くない」
「怯えてただけよね」に
言い聞かせるようなかたちで
自分に言い聞かせ
トラウマ(こころの傷)に
向き合ったのだと思います。