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『千と千尋の神隠し』離人症から始まるPTSD


気力が衰え
対人関係が希薄になり
身体が透明になってゆき
恐怖心を覚えます。
離人感ですね。
これを強く経験した人は
発狂しそうになります。
しかし
なんとか持ちこたえ

 ―よく見ること
観察し
言語化していると
自己治癒力が
作動し始めます。
千尋には
失立という
ヒステリー症状が出ますが
 ―離人症が中核で
 いろんな症状に移行する。
ハクは
そなたの
内なる
風と水の名において
解き放て
」というような
暗示をかけて
あくまで
自己治癒力が
作動するような援助をします。


こういう
専門家はダメです。

人を豚箱送りにしているだけです。

『千と千尋の神隠し』PTSDの失意の時近づいてくる自己治癒力の世界

引っ越しの心細さを
1人で抱えていると
さらに悪いことに
両親がブタにされ
 ―いじめとかいろんなことがあった時
 両親が
 PTSDを発症していたり
 向精神薬を飲んでいると
 子どものS.O.Sが
 聴こえません。
魔境に迷い込んだような
恐怖心を覚えます。

しかし
それは
実は癒しの使節団での訪れであり
 ―無意識にあるセルフが
 動き出した印としての
 一太極二陰陽

神々の世界で
 ―日本は
 『古事記』の八百万の神々の国だから
試練を受け

PTSDを克服するように
出来ているのです。
「なんで名前を知っているの?」と
驚く千尋に
ハクは
「そなたの小さいときから
知っている」と言っていますから

彼らは
集合的無意識の中の
住人なのです。

『千と千尋の神隠し』呼吸法でPTSD克服


元気がないところに

さらに
息をつめていると
 ―百尺竿頭一歩進めよ

鼻息の荒い
 ― 瀕死が個性化のパスポートだから
   一番救われないところにいる。
湯婆婆も

オクサレ様を前に
息をつめるようになります。
 ―目を見開いて 
 (見性)


陰陽とも
ゼロになって
オクサレ様の治療に
 ―太極(根本)
当たることが
千尋の
自己実現の第一歩でした。
窯も
白黒で
襖には
松の木の絵が
 ―太極の象徴
描かれていましたね。

『千と千尋の神隠し』PTSD克服プログラム「見性」



 ―見えにくいですが
 
 「め」とか「目」がたくさん
 「生」というのも
 大事な要素かも。
 象徴は生ものですからね。 
目も
やたらと
強調されています。
集合的無意識を
よく見ることが
大事です。
しっかり直面していると
プログラムが
次から次へと
立ち上がってくることを
見性と言います。
見ると言うより
見せられるのです。
象徴のなかにいますからね。

虐待PTSD物語『千と千尋の神隠し』一太極二陰陽の華厳経モチーフ


こころが萎れたら
花も萎れ
 

花のなかで
元気を取り戻していますが
華厳とは
花を飾るという意味です。
 ―こころの花

 ― 一即多 多即一
ジブリはいつも
陰陽五行説と華厳の習合の原理のなかで
PTSD克服法を
表現しています。

『千と千尋の神隠し』一太極二陰陽のPTSD原理満載


湯婆婆の近くにいる
これも
3つで

一太極二陰陽の世界を
 ―二元論を超える。
暗示しています。

3つ目が通ると
パワフルになります。
引っ越しで不安定になり
両親がブタになったショックで
PTSD予防中ですから
自己治癒力が
作動しているのです。

自分の名前を間違えたりしていますが
学習障害ではなく
 ―先天的な問題
PTSD予防中です。
 ―後天的問題
ここを間違えては
いけません。

『千と千尋の神隠し』千尋に厳しい被災地PTSD予防(こころのケア)は失敗

心理臨床家の書いた
ものを読むと

千尋に厳しく
 ―湯婆婆が
 なまけもので
 甘えん坊で
 どうしようもないと
 罵倒している言葉を引用して
 そう言われても仕方がない
 状態だったのが
 働くことで
 成長したみたいな
 論調

「忙しいんだから」
「まとわりつかず」
「ちゃんとしてね」と
子どもの不安な気持ちに
寄り添わず
解離して
ブタにされた

母親には
寛容です。
だから
被災地PTSDも
こうなるのでしょう。

こころのケアが
 ―PTSD予防
不徹底で
被災地には
PTSDがあふれてしまいました。

『千と千尋の神隠し』毒親型PTSD


湯婆婆も
自分の子と気づかず
 ―いつも本当には出会っていないから

千尋の両親も
千尋の気持ちに
気づかず
親子がすれ違います。

千尋は
魔界に送り込まれ

坊は
モンスター型発達障害児もどきにされ
放置されていました。
 ―現実にいたら
 臨床心理士によって
 心療内科送りでしょう。
物質的には豊かで
虐待していなくても
ネグレクトするのは
毒親で
子どもが苦労します。

学校にもある『千と千尋の神隠し』PTSD発症の危機


湯屋の内部は

『コクリコ坂から』の
取り壊されそうになっている
クラブハウスと
よく似た構造でした。

古い建物は
集合的無意識を象徴していると
思います。
建物のなかで
自分の頭で考えているつもりだけど
頑固な常識に
囚われているのが
人間だからです。

アリエッティが
 ―自己治癒力
現実と非現実の間を行き来する
 ―その場所で考えることが
 「架空」の意味
この場所と似た場面も
よく出てきていたように
思います。
ヒロインのメルちゃんも
この建物に通ううちに
幻覚など見ながら
成長し
個性化しました。

『千と千尋の神隠し』PTSDをつくる虐待毒母はフツーに見える。

お父さんは
アウディ乗りこなし
クレジットカードも
 ―社会的信用
お金も
たっぷり所有

お母さんも
きちんとした感じですが

本性は
ブタです。

解離してしまえば
社会的地位も
職業も年齢も
関係ありません。
臨床心理士さんが書いたものを読むと
千尋に厳しく
 ―湯婆婆に酷評されても仕方がない
 甘ちゃんだと書いている。
両親の態度には
無関心なものが
多いですね。
そして
こういう思春期心性が
増えているという見方です。


こういうことができる人たちは
PTSDと癒しの構造が見えない
不思議な思考パターンをしているようです。


PTSDをフツーの困ったちゃんと見る
視座では
子どもたちは救われません。