節分です。
お豆は大変です。
火にあぶられて、壁にぶつけられて、最後には食べられてしまいます (ノ_-。)
職業病でしょうか。
クライエントさんたちの姿に重なってしまうのは…。
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関西発祥の行事に恵方巻きがあります。
その年の恵方(今年は“西南西”)を向いて、無言でまるかじり!
恵方は陰陽五行の法則でいうよい方向ですね。
毎年違うんですね。
壮大な時空のなかの人間を想定した発想です。
インド人も凄いですが、中国人もすごいですね。
学校の歴史の授業で大陸から多大な影響を受けたことは学びましたが、
「仏教なんて…古くさ」「易?占いでしょ!」とか不遜なことしか思わずにきました。
居眠りなんかして(今は注意する立場ですが…)。
最近知ったのは、当時の日本人は相当ショックを受けたようですよ。
でもメゲナイんですね。
一生懸命追いつけ!追い越せ!です。
日本人って本当は相当底力あるはずですよ。
それとユーモア精神!
恵方巻きは…
①「福を巻き込む」縁起物
②切らずに食べるのは、「縁を切らない」ということを意味
③無言なのは、願いごとを念じながら食べるからですね。
①②は駄洒落じゃないですか。
日本文化は駄洒落だらけです。
親父ギャグ!とか言いながらみんな楽しみますよね。
クライエントさんの絵画や箱庭にも
皆さんの夢にも駄洒落が含まれています。
それがわかると意味がつかめたりします。
また節分ネタです。
豆まきは…
①季節の変わり目に現れる鬼(邪気)を追い払ってから
②自分の年の数より1つたくさん食べ、
③無病息災を願うんですね。
易陰陽五行説が背景にある呪術だそうです。
呪術なんていうとおどろおどろしいようですが、
おまじないって言ったらいいかな。
とても心理学的だと思います。
①何事においても変わり目は気をつけたほうがいいですよね。
②人間成長が大切。自分は変化の途中なんだと意識するのも元気を取り戻す秘訣ですよね。
③祈ることでマイナス思考が払拭されますね。
豆は固いので、金気を意味するそうです。
(陰陽と木火土金水の5つの気のめぐりの組み合わせであらゆることを説明します)
春は木気。
斧が木を切り倒すように、春の生き生きとしたフレッシュな気分を台無しにするのが、
一年かけて固く固く凝り固まったかたくななこころです。
形のないものが結実するのは大事なことですが、そのままでは成長停止してしまいます。
春の息吹を充分堪能するには、凝り固まった気分は徹底的にいじめなくてはならないんですね。
それでお豆さんがその代表に選ばれたらしいです。
火あぶり→打ち付け→食われる
サンザンです…
まだまだ寒いと思ってはいるけど、
植物はもう春の準備を始めているし、人間の身体も案外敏感に順応していますよね。
鈍感なのがこころで…。
節分はこのギャップを埋めてくれる精神療法でもありますかね。
心理療法とか精神療法とか哲学とか難しそうに言わず、
遊びみたいな行事にしちゃうところがいいですね。
日本文化の自己治癒装置と私は呼んでいます。
PTSDも大変な経験から発生したものですから、
とりあえず応急処置として症状を形成しますが(無意識って凄いですね)、
症状が本人を苦しめてもいますよね。 ← 必要であり不必要であり…(陰陽)
固く固く結実した壁の向こうにあるものを
一緒に観察していきます。
でも心理学の場合は、豆が金気を象徴するような形のイメージを使いますから、
ほかの対処法よりは恐怖感などが少ないのが特徴です。
それでも「危険だ」「忘れろ」という専門家は多いですがね。
節分です。
お豆は大変です。
火にあぶられて、壁にぶつけられて、最後には食べられてしまいます (ノ_-。)
職業病でしょうか。
クライエントさんたちの姿に重なってしまうのは…。