柳生一族の手により
妻・薊(あざみ)を失い
遺された息子・大五郎と共に
水鴎流剣術の達人で
胴太貫を携えた元・公儀介錯人
拝一刀(おがみ いっとう)の物語
トラウマティックなお話
だったのですね。
そして
一郎でも次郎でもよさそうなところ
大五郎と一刀とは
陰陽五行説や
仏教イメージの習合を
感じます。
【八識田中に一刀をおろす】が
リセットの秘策です。
―八識は阿頼耶識
無意識に退行しながら
最後にはそれを否定し
新しく出直します。
「物語」カテゴリーアーカイブ
PTSD時代のノーベル文学賞ペルーの作家マリオ・バルガスリョサ氏
いいお顔ですね。
74歳です。
スウェーデン・アカデミーは
授賞理由を
「権力構造の『地図』を作り
個人の抵抗、反抗、挫折を鋭く描き出している」と
説明しました。
家庭に
村に
職場に
病院に
学閥に
…
あらゆる場所に
権力による
横暴が存在する可能性が
あります。
それがPTSDの根っこです。
抵抗し
反抗することが
回復の道です。
いばらの道ですが
イエスを始め
そこを歩いた
先人が多数います。
あきらめない限り
挫折はありません。
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PTSD時代のノーベル文学賞ペルーの作家マリオ・バルガスリョサ氏
『ヒルベルという子がいた』 ~発達障害の実態
施設にいた
てんかん児のお話です。
臨床心理学の学会でも
昔はこういう現実への
共感性が当たり前のように
あったのですが…
発達障害や自閉症の研究家に
読ませたいです。
「ヒルベルって、ほんとうに悪い子だよ。」
施設の子どもたちが
そう言うところから始まります。
ヒルベルは出産のときの外傷のために
原因不明の頭痛や発作を起こしたり
していると思われています。
言葉も上手く話せません。
父親は不明で
母親にも見捨てられています。
ドイツ語で
ヒルンは知能を
ヴェルベルは渦とか混乱を意味します。
本名で読んでもらえず
「クルクルパー」ぐらいの意味で
呼ばれているのです。
本当はそうではなく
普通の子たちが思いがけないほど
体験が深く
毎日冒険し哲学していて
その結果
大人のこころが読めてしまい
好きな女の子には ←傾聴上手
すらすら話ができます。
豊かな感性をもったいい子ですが
手に負えない不適応のため
(最後まで理解できるのは読者のみ)
だんだん脱走するようになり
反抗的になり
一番優しかった医者にも「発作だ」と ←先生の子になりたかった
みなされ
最後は
別のおそらくは
もっと重篤な施設に送られていきました。
救いは
「あの子はどうしてるかな」と
思い出す人がいるくらいです。
そして
読者にはヒルベルが理解できることです。
あとは
現場でも理解するようになれば
いいだけなんですが…
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『玄牝-げんぴん-』 ~こころの産婆とPTSD
愛知県岡崎市で
自然分娩を推奨している
産婦人科医
吉村正が院長を
16ミリフィルムを片手に
約1年間密着した
ドキュメンタリーです。
江戸時代の茅葺き小屋で
薪割りやぞうきん掛けなど
心身共に鍛えながら
お産を迎えるという
昔ながらの出産ですが
河瀬監督は言います。
「吉村先生のような人は
希有な存在だと思います。
日本のお産の現場は
医者が主体で
陣痛促進剤などを使い
女性の力だけで分娩を行うのは
全体の2%程度と言われています」
「(この医院で)出産した女性たちは
出産直後『ありがとう』とか
『温かい』『幸せ』と
世の中を肯定した言葉を吐くんですね。
それは素晴らしいことだと思うし
こういう選択も
女性にはあるんだということを伝えたかった」
心理療法家はよく
産婆にたとえられます。
でも
PTSDの古典的治療は
今は
2パーセントくらいかな?
そんなにないかな?
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『玄牝-げんぴん-』 ~こころの産婆とPTSD
愛知県岡崎市で
自然分娩を推奨している
産婦人科医
吉村正が院長を
16ミリフィルムを片手に
約1年間密着した
ドキュメンタリーです。
江戸時代の茅葺き小屋で
薪割りやぞうきん掛けなど
心身共に鍛えながら
お産を迎えるという
昔ながらの出産ですが
河瀬監督は言います。
「吉村先生のような人は
希有な存在だと思います。
日本のお産の現場は
医者が主体で
陣痛促進剤などを使い
女性の力だけで分娩を行うのは
全体の2%程度と言われています」
「(この医院で)出産した女性たちは
出産直後『ありがとう』とか
『温かい』『幸せ』と
世の中を肯定した言葉を吐くんですね。
それは素晴らしいことだと思うし
こういう選択も
女性にはあるんだということを伝えたかった」
←監督
心理療法家はよく
産婆にたとえられます。
でも
PTSDの古典的治療は
今は
2パーセントくらいかな?
そんなにないかな?
最優秀イタリア賞を獲得NHKドラマ「火の魚」とポニョ
第62回イタリア賞
(イタリア放送協会主催)の
「テレビ単発ドラマ及びミニシリーズドラマ部門」で
最優秀賞にあたる
「イタリア賞」を受賞しました。
「火の魚」は ←【象徴】として読みましょう!
ある島に住む ←ある=普遍
偏屈な小説家(原田芳雄)と ←これが大事!
東京から来た編集者(尾野真千子)との
交流を描いた53分の作品で ←交流しないとただの偏屈
すでに術祭賞大賞などを
受賞しています。
世界に通用するような作品には
哲学があります。 ←一緒くたの華厳経かな…
水と火ですね。
水は無意識
火は意識
誰もが抱えるこころの問題です。
難しいですよね
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最優秀イタリア賞を獲得NHKドラマ「火の魚」とポニョ
『ラストサムライ』 ~武士の非暴力の哲学
日本は剣で創られた国だと
終始強調された物語です。
『古事記』の
創世記しかり
スサノヲの活躍しかり
武士の命は刀です。
しかし
時代が変わり
法治国家となり
廃刀令が出ます。
抵抗を続ける武士に対し
役人は容赦なく
暴言を吐きます。
武士は名誉を食べて
生きています。
屈辱は死を意味します。
しかし
刀を抜くこともできず
葛藤を抱えながら
矛を収めました。
まげを切られ
なぐられますが
無抵抗です。
矛を収めるというのが
武の意味です。
兵士でありながら
矛盾の哲学を抱えているのです。
それが具現化したのが ←予知があったのでしょう。
この時代なのです。
武士はいませんし
刀もありませんが
武士道は生きています。
PTSDになったら
非暴力の哲学を生きさせられます。
言葉や拘束も含めて
何らかの暴力を受けながら
非暴力で対応するのは
武士道です。
暴力を振るわないのが
非暴力ではなく
葛藤を抱えながら
直接即座的暴力でない方法で
解決することを考えるのが
非暴力の哲学です。
もちろんあきらめでも
ありません。
西洋人であっても
そこを通らないと治らないと
教えてくれた作品です。
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『ラストサムライ』とガンダーラ
トム・クルーズは
罪のないインディアンを惨殺した
罪悪感から
アルコール依存症になりました。
「悪夢に悩まされるのは
兵士の常」
「報酬で一生酒びたりになれる」
やるせなさを
そんな風に【否認】してましたが
同じ兵士でありながら
昨夜の夢を
詩に詠みたいと言い
教会にも行かない
不可解な武士に
神聖と力を感じ
付き合っているうちに
眠れるようになり
(武士は死にましたが)
生き延び
稀な安らぎを得て
どこかで暮らしているという
結末です。
…
アメリカ人であっても
トラウマティックな現代は
東洋的な自己実現モデルで癒されるのです。
二元論ではなく
一太極二陰陽です。
―敵も味方もなく
加害者も被害者もなく
罪も罰もなく
古きものに新しきものを
和ませたという意味の銘の刀を
受け取りました。
ゴダイゴのガンダーラを
想い出しました。
そこに行けばどんな夢も
かなうと言うよ
誰もみな行きたがるが
遙かな世界
その国の名はガンダーラ
何処かにあるユートピア
どうしたら行けるのだろう
教えて欲しい
*)In Gandhara, Gandhara
They say it was in India
Gandhara, Gandhara
愛の国ガンダーラ
生きることの苦しみさえ
消えないと言うよ
旅立った人はいるが
あまりに遠い
自由なそのガンダーラ
素晴らしいユートピア
心の中に生きる
幻なのか
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