枯れ木に
花を咲かせましょう
これが
キーワードですね。
まずは
これが先にあって
よいおじいさん(陽)と
わるいおじいさん(陰)と
陰陽五行説を
加味しているうちに
おもしろおかしく
なっちゃったから
(日本人はきっと
ユーモアにあふれた
おおらかな人種
なんでしょう)
最後に
頭の固いひとが
ちょっと
道徳的なお説教を
こめて
完成させたのでは?
と想像します
ちょっとまじめに
しないと
教科書検定
通りませんから
それで
大事なのは
枯れ木に花という
ところですね。
枯れ木は
花をつけないというのが
常識ですが
宗教や哲学は
常識ではどうしようもない
崖っぷちの人の
ためのものですから
発想が逆転しています。
崖っぷちが
リセットのチャンス
だから
普通の人には
わがままに見える
ポニョが
ヒロインになるのです。
正法眼蔵『龍吟』に
似たような考え方が
あります。
「もし枯木にあらざれば
いまだ龍吟せず
…
幾度逢春不変心は
(幾度か春に逢って
心を変ぜず)は
渾枯の龍吟なり」
木の話をしてますが
人間のことです。
活き活きと元気なのも
素敵ですが
枯れないと
(瀕死にならないと)
自覚できない
(龍の声が
聞こえてこない)
と言うのです。
自覚と言っても…
自分とは
何か
どう生きればよいのか
に関する
自覚です。
教えてもらうのではなく
自分で考えるんです。
いくら難しくても。
解答のコツは…
よいおじいさんは
いくら悪いおじいさんに
ひどいめに
逢おうとも
よいおじいさんに徹していれば
自覚できる
ということが1つ。
加害者や善人面した人たちに
対して
「あんなずるいことして
バチもあたらず…」と
うらみたくもなりますが
(うらんでよいのですが)
長い目で見たら
必ず
それなりの結果が
あるように思います。
(最近は答えが出るのが
早くなりましたヨ!)
だから
それはそれとして
自分もがんばる!
これを時々でいいから
思い出すと
よいと思います。
このあと
「宮商角徴羽に
不詳なりと
いへども、
宮商角徴羽は
龍吟の前後二三子なり」
なんて説明が続きますが
宮商角徴羽は
中国
陰陽五行でのどれみふぁそらしど
です。
5つの気は季節や色や方角だけでなく
音階にまで配当されている
という
徹底ぶりです。
道元は日本人ですが
陰陽五行説は当たり前のように
出てきますよ。
2つ目のコツは…
龍吟の調べ(最後に起こる自覚)は
音楽で習うような内容を
はるかに超えてますよと
言ってることでしょうね。
PTSDと闘って
自覚が進んだ方々の
ブログには
だんだん迫力が出てきます。
耳学問ではだめだと言うことです。
大学で教授が
「うつ病や発達障害が増えています」
と言ったり
「かぐや姫=わがままですから
箱庭にかぐや姫の人形を置いた
クライエントに
病院のスタッフが
よってたかって指導強化し
拒食症が治癒しました」
という事例を見せたからといって
それを鵜呑みにするようでは
ダメです。
他の学問では
教養として(?!)それもありですが
臨床心理学の場合は
人間が本当に死んで
いるのです。
命に関わる大切なこと
なんです。
難しいからと言って
わかるところだけ勉強することは
罪なんです。
「物語」カテゴリーアーカイブ
花咲かじいさん② 一太極二陰陽のネバーエンディングストーリー
西洋の二元論では
善と悪の戦い
そして
英雄が悪を倒して
ハッピーエンド
となるところ
ですが
子犬をめぐって
よいおじいさんと
悪いおじいさんの
掛け合いが
続きます。
悪いおじいさんの
反省のなさは
『こんなヤツいるか!』
って感じで
半ばパロディーですね。
(でも案外いるんですよね。
だから子どものうちに
教えとかなきゃね)
幼稚園や保育所で
先生も子どもも
まじめなお話として
取り扱いますが
漫才や落語にみられる
ボケと突っ込み
とそう変わらないように
思います。
そして
ここに流れる公式は
インドネシアの
『魔女ランダ』
中国の
『万事人間塞翁が馬』と
同じで
善悪の
ネバーエンディングストーリー
です。
陰陽五行説のリセットの原理である
一太極二陰陽の
法則が
全体を貫いています。
花咲かじいさん① あらすじ
心安らかで堅実に暮らす
心優しい老夫婦が
一匹の白い仔犬を拾い
わが子同然にかわいがって育てる。
あるとき
犬は畑の土を掘りながら
「ここ掘れワンワン」と
鳴き始める。
驚いた老人が
鍬で畑を掘ったところ
金貨(大判・小判)が
掘り出される。
老夫婦は喜んで
近所にも振る舞い物をする。
それをねたんだ隣人夫婦は
無理やり犬を連れ去り
財宝を探させようと虐待する。
しかし
犬が指し示した場所から出てきたのは
期待はずれのガラクタ
(ゲテモノ·妖怪·欠けた瀬戸物)だった。
隣人夫婦は犬を鍬で殴り殺し
飼い主夫婦にも悪態をついた。
わが子同然の犬を失って
悲嘆にくれる夫婦は
犬の死体を引き取り
庭に墓を作って埋める。
そして雨風から犬の墓を守るため
傍らに木を植えた。
植えられた木は
短い年月で
大木に成長する。
やがて夢に犬が現れて
その木を伐り倒して臼を作るように
助言する。
夫婦が助言どおりに臼を作り
それで餅を搗くと
財宝があふれ出た。
再び隣人夫婦は
難癖をつけて
臼を借り受けるが
出てくるのは汚物ばかりだった。
激怒した隣人夫婦は
斧で臼を打ち割り
薪にして燃やしてしまう。
夫婦は灰を返してもらって
大事に供養しようとするが
再び犬が夢に出てきて
桜の枯れ木に灰を撒いてほしいと頼む。
その言葉に従ったところ
花が満開になり
たまたま通りがかった大名が
感動し
老人をほめて褒美を与えた。
このときのセリフは
『枯れ木に花を咲かせましょう』である。
やはり隣人夫婦がまねをするが
花が咲くどころか
大名の目に灰が入り
悪辣な隣人は
無礼をとがめられて
罰を受ける。
ミネルヴァ書房『日本の妖怪大図鑑』はPTSD予防ワクチン
昨日の朝日新聞
書評コーナーの
ミネルヴァの広告は
こころの研究の現状の
隠れた秘密を
暴露しているように
感じました。
左側には
流行の
【発達障害】があり
いつまでこんな失礼な
誤診ばかり続けるのかと
暗澹とした気分に
なりますが…
右側には
日本人の想像力がうみだした妖怪の世界の
コーナーがあり
「妖怪をしれば、日本の文化がみえてくる!」
なんてうれしいことが
書かれていて
ざしきわらし、ろくろくび、びんぼうがみなど
家の周辺にいる怖い妖怪や面白い妖怪が
紹介されています。
大きく楽しいイラストで
妖怪の出没地や危険度なども掲載し
子どもたちの好奇心を駆り立てるでしょう。
安全であるはずの
家庭の中にある
虐待やDVなどの
おどろおどろしくも
誰にも言えず
言ってもなかなか
信じてもらえない
妖怪の世界の存在と
対処法を
子どもの頃から
自然に学ぶことは
大切なことです。
PTSDに罹患して
心理療法と称する
箱庭表現や絵画表現をしても
かぐや姫をわがままと
診断し
適応障害扱いするような
分析心理学が死んだ
時代ですから
こころの健康のためには
昔の日本人のように
自分で何らかの表現をしながら
自己癒しする
そういう手引書が
これからは
売れるような
気がします。
*西洋から箱庭療法が
輸入される前から
日本には
箱庭文化があり
精神衛生に
貢献していたようです。
そこには
専門家はいませんでした。
続きを読む
ミネルヴァ書房『日本の妖怪大図鑑』はPTSD予防ワクチン
昨日の朝日新聞
書評コーナーの
ミネルヴァの広告は
こころの研究の現状の
隠れた秘密を
暴露しているように
感じました。
左側には
流行の
【発達障害】があり
いつまでこんな失礼な
誤診ばかり続けるのかと
暗澹とした気分に
なりますが…
右側には
日本人の想像力がうみだした妖怪の世界の
コーナーがあり
「妖怪をしれば、日本の文化がみえてくる!」
なんてうれしいことが
書かれていて
ざしきわらし、ろくろくび、びんぼうがみなど
家の周辺にいる怖い妖怪や面白い妖怪が
紹介されています。
大きく楽しいイラストで
妖怪の出没地や危険度なども掲載し
子どもたちの好奇心を駆り立てるでしょう。
安全であるはずの
家庭の中にある
虐待やDVなどの
おどろおどろしくも
誰にも言えず
言ってもなかなか
信じてもらえない
妖怪の世界の存在と
対処法を
子どもの頃から
自然に学ぶことは
大切なことです。
PTSDに罹患して
心理療法と称する
箱庭表現や絵画表現をしても
かぐや姫をわがままと
診断し
適応障害扱いするような
分析心理学が死んだ
時代ですから
こころの健康のためには
昔の日本人のように
自分で何らかの表現をしながら
自己癒しする
そういう手引書が
これからは
売れるような
気がします。
*西洋から箱庭療法が
輸入される前から
日本には
箱庭文化があり
精神衛生に
貢献していたようです。
そこには
専門家はいませんでした。
『鶴の恩返し』 に学ぶPTSDにおける【身削ぎ表現】と【見るなの禁】の真の意味
罠にかかった
一羽の鶴が
助けてくれた老人に
恩返しをする
お話でしたね。
「絶対に
部屋を覗かないで
下さい」と言って
布に自分の羽根を
織り込んでいたの
ですが
覗かれてしまい
空に帰って
ゆきました。
人間も
野生の鶴のように
生きていく中で
こころが
ワナにかかったり
怪我をしたりして
死にそうになることが
あることの
比喩だと思います。
心的外傷
(トラウマ)なんて
一番の巧妙な
ワナではないですか?
鳥の顔が
人間には
なかなか見分けられないように
普通の顔して
凶悪なことをする
人間もおり
また鳥なみの
無知から
人にトラウマを
負わせることが
普通にあるのが
人の世です。
ワナにかかっても
とりあえず逃げることが
できたら
鶴のように
何らかの
【表現】を
し続けることが
重要です。
その表現は
身を削るような
作業です。
身削ぎ(みそぎ)は
禊ぎで
もはや宗教的
作業なんですよ。
痛みを
美しい織物に
仕上げる。
痛みは痛み
織物は織物
しかし
氷が水蒸気になるような
大変化を
心理学では
【昇華】
と言います。
自我防衛機制の1つですが
日本人の場合は
トラウマは
昇華するしかない。
つまり
表現するしかないのでは
ないかと
いつも
感じています。
覗いてはいけない
という部分は
心理学では
【見るなの禁】
として
研究されてきました。
が
しかし
宗教も哲学も関係なしの
素人分析ですから
見てはいけない
と考えたんですね。
それで
私に
DV被害者に
箱庭療法をするなとか
言い出したわけです。
そういう人は
面接中に
なんと
瞑想
(見てはいけないから
クライエントさんから
背を向けて
目を閉じている)
したりするんですから
いやはや…
パロディーでしょ。
本当は
見てはいけないのではなくて
覚悟して観なさい。
普通の感覚で見てはダメですよ。
【象徴】として
観なさい
ということなのに
…ね。
老人に見るなと言ったのは
あなたの中の
古い感性・常識で
この異常事態を
判断しては
いけませんよ!
という無意識からの
メッセージです。
自分は悪い子だとか
生きる値打ちがないとか
そういうのが
自分のなかの
老人の視点なんです。
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『鶴の恩返し』 に学ぶPTSDにおける【身削ぎ表現】と【見るなの禁】の真の意味
罠にかかった
一羽の鶴が
助けてくれた老人に
恩返しをする
お話でしたね。
「絶対に
部屋を覗かないで
下さい」と言って
布に自分の羽根を
織り込んでいたの
ですが
覗かれてしまい
空に帰って
ゆきました。
人間も
野生の鶴のように
生きていく中で
こころが
ワナにかかったり
怪我をしたりして
死にそうになることが
あることの
比喩だと思います。
心的外傷
(トラウマ)なんて
一番の巧妙な
ワナではないですか?
鳥の顔が
人間には
なかなか見分けられないように
普通の顔して
凶悪なことをする
人間もおり
また鳥なみの
無知から
人にトラウマを
負わせることが
普通にあるのが
人の世です。
ワナにかかっても
とりあえず逃げることが
できたら
鶴のように
何らかの
【表現】を
し続けることが
重要です。
その表現は
身を削るような
作業です。
身削ぎ(みそぎ)は
禊ぎで
もはや宗教的
作業なんですよ。
痛みを
美しい織物に
仕上げる。
痛みは痛み
織物は織物
しかし
氷が水蒸気になるような
大変化を
心理学では
【昇華】
と言います。
自我防衛機制の1つですが
日本人の場合は
トラウマは
昇華するしかない。
つまり
表現するしかないのでは
ないかと
いつも
感じています。
覗いてはいけない
という部分は
心理学では
【見るなの禁】
として
研究されてきました。
が
しかし
宗教も哲学も関係なしの
素人分析ですから
見てはいけない
と考えたんですね。
それで
私に
DV被害者に
箱庭療法をするなとか
言い出したわけです。
そういう人は
面接中に
なんと
瞑想
(見てはいけないから
クライエントさんから
背を向けて
目を閉じている)
したりするんですから
いやはや…
パロディーでしょ。
本当は
見てはいけないのではなくて
覚悟して観なさい。
普通の感覚で見てはダメですよ。
【象徴】として
観なさい
ということなのに
…ね。
老人に見るなと言ったのは
あなたの中の
古い感性・常識で
この異常事態を
判断しては
いけませんよ!
という無意識からの
メッセージです。
自分は悪い子だとか
生きる値打ちがないとか
そういうのが
自分のなかの
老人の視点なんです。
『アリス・イン・ワンダーランド』 ジョニー・デップ&ティム・バートンが緊急来日!
アメリカでは3月に公開され
空前の大ヒットを記録している
話題作
『アリス・イン・ワンダーランド』
ティム・バートン監督と
主演のジョニー・デップが
緊急来日し
22日に都内で
記者会見を行いました。
映画は
ルイス・キャロルによる
不朽の名作「不思議の国のアリス」と
「鏡の国のアリス」の
“その後”を描いた物語
19歳に成長した
主人公アリスが
再びうさぎを追いかけて
穴に落ち
ワンダーランドに迷い込みます。
残忍な赤の女王の恐怖政治の下
救世主アリスは
その運命を掛けた戦いに
巻き込まれてゆきます。
19歳は
「社会になじめないような気がして
周りの人にもなじめないような気がして
自分の中のうさぎの穴を掘って
自分探しをする頃なんだよ」
だそうです。
PTSDも
悪徳な女王が支配する
ワンダーランドですよ。
でも負けちゃいけないんです。
正義は勝つ!
ですから。
続きを読む
『アリス・イン・ワンダーランド』 ジョニー・デップ&ティム・バートンが緊急来日!
アメリカでは3月に公開され
空前の大ヒットを記録している
話題作
『アリス・イン・ワンダーランド』
ティム・バートン監督と
主演のジョニー・デップが
緊急来日し
22日に都内で
記者会見を行いました。
映画は
ルイス・キャロルによる
不朽の名作「不思議の国のアリス」と
「鏡の国のアリス」の
“その後”を描いた物語
19歳に成長した
主人公アリスが
再びうさぎを追いかけて
穴に落ち
ワンダーランドに迷い込みます。
残忍な赤の女王の恐怖政治の下
救世主アリスは
その運命を掛けた戦いに
巻き込まれてゆきます。
19歳は
「社会になじめないような気がして
周りの人にもなじめないような気がして
自分の中のうさぎの穴を掘って
自分探しをする頃なんだよ」
だそうです。
PTSDも
悪徳な女王が支配する
ワンダーランドですよ。
でも負けちゃいけないんです。
正義は勝つ!
ですから。
三島由紀夫『金閣寺』主人公のPTSD
1950年7月2日の未明
金閣寺
(鹿苑寺)
は全焼し
寺子弟の見習い僧侶の
大谷大学学生(当時21歳)が
金閣寺の裏にある左大文字山の山中で
薬物のカルモチンを飲み
切腹してうずくまっており
放火の容疑で
逮捕されました。
救命処置で助かり
逮捕当初動機として
「世間を騒がせたかった」
「社会への復讐のため」
などと供述していましたが
病弱で
重度の吃音があり
実家の母から
過大な期待を寄せられる
一方で
若く未熟な
こころに
質素を重んじる
禅寺でありながら
観光寺として
存在している
という矛盾が
渦巻き
厭世感情や
複雑な感情が
入り乱れていたことが
次第に
明らかになりました。
三島由紀夫は
「自分の吃音や不幸な生い立ちに対して
金閣における
美の憧れと反感を抱いて
放火した」と分析し
水上勉は
「寺のあり方
仏教のあり方に対する矛盾により
美の象徴である金閣を放火した」
と分析しました。
服役中に
結核と重度の精神障害が進行
加古川刑務所から
京都府立洛南病院に
身柄を移され入院した
1956年3月7日に病死した
彼の不幸を
みなさんは
どう分析しますか?
やはり
PTSDのはしりではないかと
私は思いますが
いかがですか?
週末の
朝日新聞の書評で
『罪と罰』の
ラスコーリニコフより
彼に共感する
という読者が
いました。
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