獅子頭」カテゴリーアーカイブ

朝日新聞『獅子頭』第百三十四話 魂のチューニング・イン

「一夜凍えただけで
こんなにも
乱暴になるかね?」

家に居たくないので
野宿し
朝になって
知人の家を
(普通に)
訪れたつもりが
返ってきた言葉が
これです。
自分では意識してなくても
寒さと心の飢餓感が
限界に達してたのでしょうね。
つい力が入ったのです。
自宅でゆっくり
朝を迎えた人とは
相当温度差があります。
PTSDの方々とお会いして
まずすべきことは
この琴線のチューニング・イン
でしょうか。
無意識で調弦してますが
見えない臨床家には      ←昔は「盗め!」でしたが…
教えてゆく必要があるかも
しれません。
すぐ【人格障害】とか【発達障害】って
原因を考えようとしませんからね。

『獅子頭』第百三十三話 般若湯?!

絶体絶命の二順ですが
お酒を飲みながら
話を聴いてもらってます。
「アルコールの作用で
神経がどんどん冴えてくる。
筆談を交えながらではあるが  ←中国人なので
話はなかなか弾んでいる」
古来から
通過儀礼には
何らかの薬物が使われてきました。
つらさをごまかし
依存させるためではなく
不要な心配や常識を
払拭させ
本心を赤裸々に出させるためです。
しかし
現代の薬物犯罪に見られるように
そのコントロールは非常に困難で
フロイトも
友人をコカイン中毒に
してしまいました。   ←トラウマになってる!
催眠療法もパワフルですが
相当な依存を
起こします。    ←ただでさえ依存しやすいPTSDに禁忌
その反省の上で
①薬物
②催眠
なしの【精神分析】が生まれたのです。
なので
アルコールは
上手につかえば   ←上手に使えばですよ!
合法的科学的に
有効な方法ではあります。
だから
禅宗でも
【般若湯】とか  =お酒
屁理屈つけて
手放さないのです。

朝日新聞『獅子頭』第百二十一話 失意の中の光

素直さにつけこまれ
だまされてるような
気がするのですが

二順は
仕方なく
離婚し
妊娠した日本人女性と  
結婚します。

しかし
当然心の中は
葛藤だらけ…

納得いきませんし

離婚した妻からの手紙は
怖くて読めません。

夢の中では読めますが

にらんだ怖い元妻の視線に
目覚めてしまいます。

しかし
給料がいきなりアップしたから  ←これがどうもあやしい
                 妊娠したのは料理長の愛人だから
それをためて
いつかよりを戻す可能性が
ないでもない

そう思って少し元気になります。
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朝日新聞『獅子頭』第百二十一話 失意の中の光

素直さにつけこまれ
だまされてるような
気がするのですが
二順は
仕方なく
離婚し
妊娠した日本人女性と  
結婚します。
しかし
当然心の中は
葛藤だらけ…
納得いきませんし
離婚した妻からの手紙は
怖くて読めません。
夢の中では読めますが
にらんだ怖い元妻の視線に
目覚めてしまいます。
しかし
給料がいきなりアップしたから  ←これがどうもあやしい
                 妊娠したのは料理長の愛人だから
それをためて
いつかよりを戻す可能性が
ないでもない
そう思って少し元気になります。

朝日新聞『獅子頭』第百十ニ・三話 PTSDの呪縛

PTSDの呪縛は
おそろしいもので

開放されない
苦しみから

悪夢にうなされ

その苦しみに耐えかねる
レヴェルになると

言動が
トンチンカンになります。

客観的にみれば
起こったことを
そのまま伝えて
みんなで考えるしかないのですが

手紙を書こうにも
うわっつらのきれいごとしか
書けません。

そうなると
離婚か刑務所かという
極端な選択肢しか
残らず

離婚の方が
よりましだろうという
ことになり

そうなると
未練を断ち切るために

こころがわりした
薄情ものとして
悪人になるしかないと
思いこまされます。

不幸へまっしぐら!です。

こういうときに
誰に出会うかが
明暗を決めます。

主人公の場合は…叫び
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朝日新聞『獅子頭』第百十ニ・三話 PTSDの呪縛

PTSDの呪縛は
おそろしいもので
開放されない
苦しみから
悪夢にうなされ
その苦しみに耐えかねる
レヴェルになると
言動が
トンチンカンになります。
客観的にみれば
起こったことを
そのまま伝えて
みんなで考えるしかないのですが
手紙を書こうにも
うわっつらのきれいごとしか
書けません。
そうなると
離婚か刑務所かという
極端な選択肢しか
残らず
離婚の方が
よりましだろうという
ことになり
そうなると
未練を断ち切るために
こころがわりした
薄情ものとして
悪人になるしかないと
思いこまされます。
不幸へまっしぐら!です。
こういうときに
誰に出会うかが
明暗を決めます。
主人公の場合は…叫び

朝日新聞『獅子頭』~第百十一話 堂々めぐり

自分は
性犯罪者で
国家反逆罪になる

それだけではすまず

祖国で待っている
大切な家族が
性犯罪者の家族として
世間から扱われる。

そう脅され
離婚を決意したものの

家族を傷つけないように
離婚する方法が
思いつかず

混乱しているうちに

なぜ離婚しなきゃならないんだ
という振り出しに返り

堂々巡りです。

そんな精神状態では

料理もめちゃくちゃです。

大雑把なやつと
言われ

そうじゃないんだ!って
思いますが

反論する元気も
なくなりました。

PTSDになると
性格が悪く
仕事ができない
どうしようもない人のように
見えることが
あります。
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朝日新聞『獅子頭』~第百十一話 堂々めぐり

自分は
性犯罪者で
国家反逆罪になる
それだけではすまず
祖国で待っている
大切な家族が
性犯罪者の家族として
世間から扱われる。
そう脅され
離婚を決意したものの
家族を傷つけないように
離婚する方法が
思いつかず
混乱しているうちに
なぜ離婚しなきゃならないんだ
という振り出しに返り
堂々巡りです。
そんな精神状態では
料理もめちゃくちゃです。
大雑把なやつと
言われ
そうじゃないんだ!って
思いますが
反論する元気も
なくなりました。
PTSDになると
性格が悪く
仕事ができない
どうしようもない人のように
見えることが
あります。

朝日新聞『獅子頭』第百三話 トラウマとの深夜の苦闘

中国で待っている妻子と
離別するなんて
考えられないが

そうしないと
政治犯になる
おそれがある。

困りました。

難問です。
二元論では解けない
公案みたいなものです。
 ―ゲームの攻略ではなく
  現実の死活問題ですから…

昼間忙しいとまぎれるようですが
深夜一気にストレスがのしかかります。

食欲はなく
頭が混乱し
妙に冴えて
眠れません。

夢かうつつか
妙な感覚に襲われ
そのうち
呼吸がしにくくなり
窒息しそうになって
叫びました。

もう限界です。
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朝日新聞『獅子頭』第百三話 トラウマとの深夜の苦闘

中国で待っている妻子と
離別するなんて
考えられないが
そうしないと
政治犯になる
おそれがある。
困りました。
難問です。
二元論では解けない
公案みたいなものです。
 ―ゲームの攻略ではなく
  現実の死活問題ですから…
昼間忙しいとまぎれるようですが
深夜一気にストレスがのしかかります。
食欲はなく
頭が混乱し
妙に冴えて
眠れません。

夢かうつつか
妙な感覚に襲われ
そのうち
呼吸がしにくくなり
窒息しそうになって
叫びました。
もう限界です。