子どもの名前は
【雲舞】
PTSD克服の過程で
出会った妻の名が
【雲紗】
現実では
空中から落下しましたが
そういう果敢な二順だからこそ
掬おうとする網が
あります。
東大寺の
華厳の観音さまは
福祉や親子愛や隣人愛が
見放すようなものこそ
掬って下さる網を
象徴しているのです。
実際に世界のどこかに
そういう方がいらっしゃる
のではありません。
どんな人にも
こころというものがあるわけ
ですが
そのこころの奥底に
そういう力が存在する
そういうことを
比ゆ的に教えてくれているのです。
崖の上は危ないからと
安全な道を歩いてゆける人は
ある意味で幸せでしょう。
しかし
世の中には
仕方なく
あるいは
わざと崖の上に
自分の身を投げる人が
あります。
しかし
そんな人を掬う網が
あるのです。
〈 ↑ 役行者が建てた投げ入れ堂〉
明治には漱石が
トラウマ体験克服のヒントを
『門』に著しました。
平成になって宮崎駿は
『崖の上のポニョ』で
子どもにも無関係ではないことを
示しました。
主人公はどちらも
【ソースケ】です。
宗助と宗介
【如人千尺懸崖上樹】
ポ如 崖の上の
禅の古い公案は
何も禅僧の専売特許ではないのです。
命がけで生きようとする人間のために
あるのです。
それが繰り返し繰り返し
表現を変えて
芸術には
立ち現れてくるのです。
「獅子頭」カテゴリーアーカイブ
朝日新聞『獅子頭』第四十六・四十七話 恐怖症【昇華】のコツはポニョと共通
二順は雲紗と
結婚し
もうすぐ
子どもが
生まれます。
子どもの名前を
考えるのにも
まず獅子頭を思う
二順ですが
窓の外には
きれいな雲。
紗をまとった
女性がスローモーションで
舞っているみたいです。
『舞台恐怖症は
もう完治しましたよ。
もう獅子頭は
卒業したら
どうですか?』
そういう声が
二順のこころに
響いたかも
しれません。
空中から
落下した恐怖や不安や情けなさや
申し訳なさの入り混じった
コンプレックスは
雲紗という女性により
全く違う次元で
受け止められ
【昇華】しました。
もちろん
二順が果敢に
新しい世界に
飛び込み
努力し続けたから
です。
ポニョと同じですね。
勇気をもって飛び込めば
無意識も世間も
味方になってくれるのです。
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第四十六・四十七話 恐怖症【昇華】のコツはポニョと共通
二順は雲紗と
結婚し
もうすぐ
子どもが
生まれます。
子どもの名前を
考えるのにも
まず獅子頭を思う
二順ですが
窓の外には
きれいな雲。
紗をまとった
女性がスローモーションで
舞っているみたいです。
『舞台恐怖症は
もう完治しましたよ。
もう獅子頭は
卒業したら
どうですか?』
そういう声が
二順のこころに
響いたかも
しれません。
空中から
落下した恐怖や不安や情けなさや
申し訳なさの入り混じった
コンプレックスは
雲紗という女性により
全く違う次元で
受け止められ
【昇華】しました。
もちろん
二順が果敢に
新しい世界に
飛び込み
努力し続けたから
です。
ポニョと同じですね。
勇気をもって飛び込めば
無意識も世間も
味方になってくれるのです。
朝日新聞『獅子頭』第四十五話 かぐや姫はガラスの靴を履かなくてもO.K.
鬼猫のアドバイス通り
フレンチレストランに
雲紗を誘うことに
したが
中華料理とは
味や見た目が違うだけでなく
マナーが全く違う。
見聞が広く
生意気な鬼猫が
言うには
雲紗に席についてもらうとき
手を持ち上げ
甲にキスしろと
それが紳士の礼儀とのこと
食事前から
この大違い。
まじめな二順は
頭のなかで何百回も
アドバイスされたことを
練習したが
当日は
緊張のために
料理の味はわからず
会話は上の空
最後に
「コーヒーって変な味だね」
って
つぶやいてしまう始末。
でもそこで雲紗は笑ってくれた。
西洋と東洋の文化の差が
ほほえましい。
文化差は素敵だ。
中国料理をフレンチの視点で
シャンパンがないとか
キスしないとか
コースの順番が間違っているとか
レディファーストがないとか
言って
蛮族料理扱いする人はいない。
しかし
ユング心理学かぶれしたら
かぐや姫をわがままだと言って
自国民の摂食障害を
矯正指導するようになる
そんなことしちゃだめじゃないかと
宮崎監督は
ポニョを書いた。
おろかしいなあ。
日本の心理学って…
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第四十五話 かぐや姫はガラスの靴を履かなくてもO.K.
鬼猫のアドバイス通り
フレンチレストランに
雲紗を誘うことに
したが
中華料理とは
味や見た目が違うだけでなく
マナーが全く違う。
見聞が広く
生意気な鬼猫が
言うには
雲紗に席についてもらうとき
手を持ち上げ
甲にキスしろと
それが紳士の礼儀とのこと
食事前から
この大違い。
まじめな二順は
頭のなかで何百回も
アドバイスされたことを
練習したが
当日は
緊張のために
料理の味はわからず
会話は上の空
最後に
「コーヒーって変な味だね」
って
つぶやいてしまう始末。
でもそこで雲紗は笑ってくれた。
西洋と東洋の文化の差が
ほほえましい。
文化差は素敵だ。
中国料理をフレンチの視点で
シャンパンがないとか
キスしないとか
コースの順番が間違っているとか
レディファーストがないとか
言って
蛮族料理扱いする人はいない。
しかし
ユング心理学かぶれしたら
かぐや姫をわがままだと言って
自国民の摂食障害を
矯正指導するようになる
そんなことしちゃだめじゃないかと
宮崎監督は
ポニョを書いた。
おろかしいなあ。
日本の心理学って…
朝日新聞『獅子頭』第四十三・四十四話 布置~冠帯
運勢エネルギーを表す星に
「冠帯」なんてのがあるそうです。
(衣冠束帯の略でしょうか?)
理想・飛躍を意味する星です。
人間の一生に例えると
<未熟な少女期から青年期へと移りゆくイメージ>
です。
(男性でも同じことでしょう)
パワフルな精神で
さまざまな事にチャレンジする時
普段は避けていた難しい仕事にも
積極的に取り組んでみたくなる時
そして
自分一人で完ぺきに成し遂げようとせず
経験豊富な周囲の人間のアドバイスを得て
向上をはかるべき時
です。
雲紗の頭脳
鬼猫の見聞の広さとセンス
自分にないものを
柔軟に積極的に
見方につけながら
二順は
結婚にこぎつけようと
しています。
これだけは自分の頭で
指揮をとりたいですよね。
自力がすべてだった時期から
風に乗る時期に
変化してきたのかも
しれません。
無我だと上手に
乗れますね。
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第四十三・四十四話 布置~冠帯
運勢エネルギーを表す星に
「冠帯」なんてのがあるそうです。
(衣冠束帯の略でしょうか?)
理想・飛躍を意味する星です。
人間の一生に例えると
<未熟な少女期から青年期へと移りゆくイメージ>
です。
(男性でも同じことでしょう)
パワフルな精神で
さまざまな事にチャレンジする時
普段は避けていた難しい仕事にも
積極的に取り組んでみたくなる時
そして
自分一人で完ぺきに成し遂げようとせず
経験豊富な周囲の人間のアドバイスを得て
向上をはかるべき時
です。
雲紗の頭脳
鬼猫の見聞の広さとセンス
自分にないものを
柔軟に積極的に
見方につけながら
二順は
結婚にこぎつけようと
しています。
これだけは自分の頭で
指揮をとりたいですよね。
自力がすべてだった時期から
風に乗る時期に
変化してきたのかも
しれません。
無我だと上手に
乗れますね。
朝日新聞『獅子頭』第四十二話 ユング心理学【布置】の実際
空中ブランコからの転落で
舞台恐怖症という
PTSDになった
二順
恐怖症になる直前に
出会った『獅子頭』を
自分のものにするために
料理の道に転向
まっしぐらに
突き進むなか
恋愛し
結婚を考えています。
猿のように
木の上を歩けるように
なりたかった時代に
雑技学校で共に励んだ
鬼猫に相談したいと
考えているとき
鬼猫は
留守の二順の宿舎を
尋ね
フィアンセに渡せばいいと
ハンガリー公演で買った
スカーフを置いていった。
まさに
布置ですね。
(スカーフ=布)
偶然なんかでは
ありません。
トラウマを回避せず
しっかり向き合っていたら
目に見える交流がなくても
ちゃんと繋がっているんです。
仏教では
縁起と呼ぶのでしょうね
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第四十一話 錬金術
鍋に火をかけ
水を入れ
適温になったら
下準備した素材を
放り込む。
素材は
値段の高いのが
よいとは
限らない。
陰陽五行という名の
中国式錬金術
です。
【水剋火】
ですが
水か火か
ではなく
水と火の
コラボレーションを
背景に
決して金ではない
やわな人間が
その人格を
なんとか金に変容させようと
日々苦労しているのです
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第四十二話 ユング心理学【布置】の実際
空中ブランコからの転落で
舞台恐怖症という
PTSDになった
二順
恐怖症になる直前に
出会った『獅子頭』を
自分のものにするために
料理の道に転向
まっしぐらに
突き進むなか
恋愛し
結婚を考えています。
猿のように
木の上を歩けるように
なりたかった時代に
雑技学校で共に励んだ
鬼猫に相談したいと
考えているとき
鬼猫は
留守の二順の宿舎を
尋ね
フィアンセに渡せばいいと
ハンガリー公演で買った
スカーフを置いていった。
まさに
布置ですね。
(スカーフ=布)
偶然なんかでは
ありません。
トラウマを回避せず
しっかり向き合っていたら
目に見える交流がなくても
ちゃんと繋がっているんです。
仏教では
縁起と呼ぶのでしょうね