月別アーカイブ: 2010年3月

「岸壁の母」二葉百合子引退

78歳で
芸能生活76年目
だそうです。

凄いですね。

戦争に行ったままの
一人息子が
帰ってこないから
毎日毎日
岸壁に
迎えに行ったんでしたね。

宗教者の
【行(ぎょう)】
みたいだなあと
思ううち

『崖の上のポニョ』
の下敷きである

公案
【如人千尺懸崖上樹】
を思いました。

高い高い崖の上の人
に対して

下から
質問するのが
師匠です。

崖の上は
もちろん
危険で怖いです。
足が震えますが

下にいる人の
恐怖も
同じです。

責任は
それ以上でしょう。

戦地の息子と
送り出す母の
構図も
同じではないかと
思いました。

わが国の
お母さんは
マザー
とは違うんですね。

師であり
神であり

親子関係は
神仏と人間との
関係を
どこか含んでて

子どもは
母を個人として
見られないし

母も
子どもを
個人として
見られない。

そこに
素晴らしさがあり
ややこしさも
あるんでしょうね。

HIKIKOMORIは
MOTTAINAI
と並んで
有名な
日本語です。
続きを読む

乳児揺さぶり殺害と【解離】

大阪府
堺市で
生後2か月の長女を
強く揺さぶり
脳に損傷を負わせて
殺害したとして

母親(24)が
逮捕されましたが、

事件の3日前に
保健センターを訪れ
「最近、
育児でイライラして
首を絞めてしまう
ことがある」と
打ち明けていたことが

わかりました。

極度の育児ストレスが
原因とみられ
容疑者が発していた
“SOS”を
市側が十分に
受け止めきれなかった

経緯も浮き彫りと
なりました。

揺さぶったら
どうなるか
知識は十分あったようです。

明らかに
【解離】ですね。

解離をおこして
どうしようもないと
訴えているのですから
これは
心理療法の
適応であって

【教育】とか
【指導】の対象では
ありません。

揺さぶり事件の多発は
悲しいことで

また
初の
【未必の殺人】適用となった
この事件は
痛ましい限りですが、

臨床心理学が
ラポールや傾聴を捨て
指導に走る現状への
ブレーキになって
くれそうな
気がします。
続きを読む

支援家宮地尚子教授の自殺者へのまなざし

列車自殺が急増しているのは
みな知っているが
あまり報道しないのが
暗黙のお約束になっていたが
数日前
朝日新聞で
1つ見かけ
さすが
政府が
自殺対策に
本気で取り組み始めたからだと

安堵したのも
つかの間
その後は
また報道しなくなっていた。
ああ
やっぱり…
と落胆していたところに
昨日
朝日新聞の夕刊で
性暴力被害者のケアにも
関わるという
精神科医で
大学教授でも
あられる方の
見解をみつけた。
書き出しは
列車による自殺で
ダイヤが乱れ
乗客が
ため息をつく様子で
世間の寂しさが
漂っている。
安売り競争の果てに
人間の価値も
安売りされ
値切られるなかで
孤独に戦うことが
この寂しさを
生んだのではないかとの
見解
そして
この寂しさを
はがす
のがいいのか
放置する
のがいいのか
漠と締めくくられている。
やはり
大事なことが
【否認】されている。
虐待やDVによって
こころに傷を負って
勉強するどころではない
状態にある子どもを
【発達状態】とか
【うつ病】
【人格障害】として
誤診し、
必要以上に
その子の
価値を下げ
絶望に追いやっている。

そこになぜ触れないのか。
わざとなのか
気がつかないのか。
悪魔なのか
発達障害なのか。

厚生労働省自殺遺族聞き取り調査研究班への感謝と期待

厚生労働省の
自殺者遺族への
聞き取り調査
により
16日
自殺した人は
普通の人より
①身近に自殺した人がいた。
②幼児期に虐待された。

割合が高いことが
判明しました。
自殺者が出ても
隠匿したり
迷惑がったり
というように
【否認】するのでは
なくて
現実にあったこととして
周知の事実とし、
周囲の人たちへの
こころのケアを
すべきでしょう。
また
虐待について
そろそろ考えなおさないと
いけませんね。
DVや虐待の被害児は
【発達障害】や
【人格障害】
扱いされています。

つらかった話を聞いて欲しいのに
先天性の問題だと
誤診されて
下手をしたら
薬漬けです。
絶望はどんなに
深いことでしょうか?
この専門家による
二次被害は
甚大です。

もはや
厚生労働省にしか
踏み込めません。
よろしく
お願いします。

朝日新聞『獅子頭』第二十一話  自分の頭で考える

舞台恐怖症が
治らなかった場合の
選択肢その1
父親のコネを
有効利用して
雑技学校の
厨房で働く。
父は
二順が
事故に会う前
出会って
感激した
獅子頭を
再現しようと
していたが、
食べたこともないものを
作るのは
困難で
四苦八苦していた。
二順は
想う。
たかが
獅子頭くらい
どうでもいい
じゃないか
されど
獅子頭くらい
当たり前に
作れても
いいじゃないか
たかが獅子頭
されど獅子頭
陰陽葛藤
ですね。
あーでもない
こーでもない
と葛藤していたら
わけがわからなくなって
閃いたのは
『コックになれば
いいじゃん!』
大連方向へ
走って行きました。
【一太極二陰陽】
構図
この物語にも
クッキリ!
ですね。
PTSDは
公案並みの
難題だけど
難しくても
自分の頭
考えるのが
大事です。

ハーマン『心的外傷と回復』第一原則 

それは
【力(パワー)を与えること】
です。

支援者は
助言をし
支持をし
(指示じゃないですよ!)
そばにいて
立会い
手を添え
助け
温かい感情を向け
ケアしますが

その是非は
PTSD患者本人の
判定により

決まります。

そして
たいていは
失敗に終わります。

なぜか?

いろいろありますが
現状は
非常に
初歩的な段階で
つまづいているようです。

つまづいているは
もちろん
専門家です。

①医療モデルにのっとっている
 誤診→投薬&指示→ …?!
 心理療法モデルはラポール&傾聴で診断はありません。
②パターン化された支援をしている
 マクドナルドのマニュアルみたいな感じかな
 「母子寮行くの?行かないの?
  行かない?!じゃあどうするの!!!」

決定的なのが
③お説教をしてしまう

お説教は

力を与えるどころか

わずかに残っている力を
奪ってしまい
回復困難に陥らせることを
意味しています。

支援されるものと
支援するもの

という

構図に
からめとられる
ワナ
があるんです。

二元論 
ではなくて
一太極二陰陽
で超えていくのが
必殺技です。
続きを読む

力餅食堂ロゴマークにこめられた哲学

PTSD研究家翠雨の日記
こういう
食堂の前にある
PTSD研究家翠雨の日記
こういう
マークの話。
始まりは
1889年と
歴史がある。
但馬地方で
池口力造氏が
開いた饅頭(まんじゅう)屋が
京都で餅に変えて成功し
大阪・神戸で
多店舗化したもの
らしい。
大正末期に
献立にめん類、丼物を追加
しますが
のれんのデザインは
そのままです。
のれんわけ制度が
あり
「8年以上働いて
信頼を得たら独立できる」
そうです。
開店時には
組合が資金援助し
親方が花輪を届け
応援に駆けつけます。
「他がどうやってるか知らんから
やりたいことができる
あちこち違うと
それもおもろいやろ
お店の人は
言います。
このデザイン
一太極二陰陽
ですね。
太極(空)に
力があるって

いうこと。
1つの型があって
あとはいろいろに
発展していく。
8年の8は
五行
(木・火・土・金・水)の
木気
春のように
活き活きと
活動し始めるのが
独立ですかね。
冬の修行時代
地下に根を張ったものが
芽吹いてくるわけですが。
【石の上にも3年】と言いますが
3は木気の生数
(そのまま)
陰陽をつかさどる土気の5
を足した8は
成数としての
(現実に作用する)
木気
現実でも
3年がんばってたら
なんかうっすらわかってきて
8年やってたら
周囲に理解してもらえる
ようになるような…

小咄『ラーメン戦争』の哲学

初代林屋平さんの
軒並んだ
ラーメン屋の小咄

右端の店
『日本一うまい』

左端の店
『世界一うまい』

真ん中の店
『入り口はこちら』

これも
【一太極二陰陽】の
もじり
ですね。

ぼやぼやしてると
両側から
日本一・世界一なんて
聞こえてきて
「大変」
ですね。

PTSDも
同じです
大変なんです。

大きく変わるときは
みんな窮地にたたされ
そこで
根をあげず
踏ん張って
もう一歩踏み出す
【如人千尺懸崖上樹】
漫画版は 崖の上のポニョ

ふっと
不思議な浮かび上がりかたが
待ってるんです。

①安い
②うまい
③早い
拍子

①麺
②スープ
③具
3種の組み合わせ

この小宇宙
競うのも
ラーメン人気の
秘密ですかね。

哲学的でしょ?
続きを読む

一太極二陰陽のリセットの法則

日本人は
西洋二元論
では掬われないから

『人魚姫』では
なく
『崖の上のポニョ』が
描かれたなんて
書いたりしてますが…

二元論ではなく
【一太極二陰陽】
と書いたのは
赤い部分で

八卦という
宇宙の森羅万象が
出てくる
おおもと
底の部分です。

トラウマに向き合ううちに
認識が変化してきて

その人の
心の世界が
根本から
がらっと
変化して
生まれ変わるんですね

 乾 ・兌・ 離・ 震 ・巽・ 坎 ・艮 ・坤    ← 八卦   
 
           ↑
     
    太陽 ・少陰    少陽 ・太陰       
      
           ↑
     
        陽      陰                  

          ↑
       
          太極

だから
よいとか
悪いとか

AでなければB
BでなければA

とかいうような
選択肢の2つしかないような
世界ではなく

支援家も
本人も
神さまでさえ
知らない

本当の意味での
前人未到
未知の
世界への
冒険が

本来の
心理療法なんです。

現在横行しているのは
【教育】です。

しかも
質がよくない。

たくさん亡くなってますから。
続きを読む

ユング心理学は何処に?

PTSD研究家翠雨の日記
PTSD研究家翠雨の日記

本日
朝日新聞の
ミネルヴァ書房の
新刊広告は
6分の1が
【発達障害】関係でした。

世の中に
発達障害が
増えているというのが
大前提なのでしょう。

DVや虐待・いじめの増加は
PTSDの増加に
繋がっていると
思います。

PTSDになれば
能力はあるのに

あるいは
前は普通にできていた
いろんなことが
できなくなります。

しかし

PTSDではなく

うつ病や
人格障害や
発達障害とみなす方向へ
加速度が増して
いるようですね。

悲しいことです。

少し前まで
臨床心理学と言えば
ユングだったのですが

ユング心理学は
消失してしまった
かのようです。

それで
問題を
子どもの内面から
理解しようという
姿勢が消え

子どもを
表面的に見て
人と違っていたら
知能の発達が
先天的に異常だからだ
と決めつけるように
なってしまいました。
(個性だから
認めましょうと
言うのは
一見親切そうですが
本当の理由を
理解しようとしない
わけですから
ある種の
詭弁です)

本当は
後天的に受けた
ショックから
声を失い
理性を失っているだけで
(解離)

『誰か助けて…』
と待っているのに…
続きを読む