月別アーカイブ: 2010年3月

ゲゲゲの鬼太郎から学ぶPTSD克服法

PTSD研究家翠雨の日記

昨日朝日新聞夕刊に
水木しげるさん
登場してました。

『ゲゲゲの鬼太郎』ですね。

水木さんは
戦争で
ニューギニアだったかな
南方へ行かれて

左腕を失くされたんですね。

それは大変なショックだったでしょう。

傷痍軍人として
しばらく
現地で過ごされるうちに

強烈な日差しの日中は休み
夕方に必要なだけの作物を
収穫するという
自然と一体になった
暮らしの豊かさを発見されたそうです。

トラウマとなった土地で
カミに出会ったんですね。

既存の神様ではない
水木さんのカミに

そして
鬼太郎などの
イメージを生み出し

私も子どもの頃に
大好きでしたが

なんだか
よくわからない形で

つまり
偉そうに
大上段に構えたり
お兄さん風
専門家風吹かせたり
するんじゃなくて

心の深いところに
何かインプットしてくれてるんですよね。

ピンチの時
すくってくれるような。

カミはそうやって

見えないけど

人から
人へ

時代を超えて
国境を越えて

伝授されていると
思います。

仏法みたいでしょ。

お坊さんは
みな
命を賭して
仏法を持ち帰りました。

水木さんも
鬼太郎を連れて帰りました。

トラウマ体験に
立ち向かわせる
心理療法も
勇敢ですが

痛々しい。

トラウマが
『物語』として
【昇華】し
それで万人とつながりなおせるような

そんな方法も
あるということを
知って欲しいと思います。

自分が
【解離】して多重人格になるのではなく
イメージの中で【解離】させるんですね。

そうすると
逆に
人格が統合されるってことも
あるのです。
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朝日新聞『獅子頭』第七話 子どもとストレス 

二順と兄の大順は

雑技学校で
美人の
黄先生に

身体のテストを受けたようです。

よくわかりませんが
【柔軟性】を
チェックされているような

10分ほどのテストですが
二人にとっては
ちょっと
【痛い】テストでした。

息をとめ
歯を食いしばって
耐えてましたが

身体中から
ぽきぽき響く
関節の【怒り】を
ぐっと我慢しなければ
なりませんでした。

農村から
都会の
雑技学校に入学できるかもしれないと
いう期待があるから
我慢したのでしょう。

それどころか
こんな美人の先生の
近くにいられるなら
たいしたことはない
とさえ言っています。

無意識の防衛機制で言うと
【知性化】かな。

痛いけど
先生といられる
(技のためなら完璧ですが
7歳なので)

そう思って
ストレスに耐える。

耐えていると
平気になってきますからね。
看護婦さんが
血をみても平気になるのと
同じです。

そして
二順は合格
兄の大順は不合格

運命の分かれ道です。
二つの【順】のフセン
できました。

兄の性格は
すでに変化の兆しをみせています。

不合格のショックと
弟への嫉妬から
寝てる弟を一蹴りしますが
起こしてやっていることにも
なります。

いじわるに徹するなら
こうはなりませんから

兄なりに
ぎりぎりの
折り合いをつけながら
自分をなっとくさせているのでしょう

10歳でも
このくらいの
ストレス克服は
普通に【自力】
こなしながら
成長しているもの
なのでしょうね。
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TBS 『インスタントラーメン発明物語』と『崖の上のポニョ』

PTSD研究家翠雨の日記
インスタントラーメンを
発明した
故・安藤百福さん
生まれて100年に
なるそうです。
今や
「国民食」ですね。
その発明秘話を
5日午後
ドラマで再現するそうです。
チキンラーメンを発明したのは
なんと
48歳のときだそうですよ。
幼少期に両親を亡くし
手がけた事業を戦争で失い
波乱続きのなかで
「食足世平」
つまり
食が足りてこそ世は平和になる
という
後に
日清食品の理念と
なった言葉が生まれ
その言葉が
エネルギーとなって
長く過酷な
研究を支え

インスタントラーメンの完成に
つながったようです。
ご家族もまた
並々ならぬ苦労を
ともにして
おられます。
さて
世紀の公案アニメ
『崖の上のポニョ』で
家出に成功した
ポニョが
宗介の家で
ご馳走されるのは
インスタントラーメンです

宗介は
ポニョは魔法が使えると言いますが
インスタントラーメンも
奇跡的で魔法のような
発明の結果です。
どちらも
オカルト的な
ありもしない
魔法ではなくて
本当はできるけど
みんなあきらめてしまうから
魔法のように見える
魔法です。
童謡『金魚の昼寝』では
金魚は
目を覚ませば
ご馳走されるんでしたね

目覚めた
(魚から人間に生まれ変わった)
ポニョが
奇跡のインスタントラーメンと
出会うのです。
かぐや姫が月に戻る時も
食べ物が変化します。

京大病院インスリン事件での看護師逮捕とPTSD

京都大学付属病院では
昨年11月
入院中の女性患者(94)が
一時意識不明になり
血中から
高濃度のインスリンが
検出されました。
この問題で
この患者の電子カルテに
うその血糖値を記入したとして
同病院の看護師(24)が
逮捕されました。
患者が低血糖状態で重篤な状態なのに
容体が安定しているように装うため
病院のパソコンを使って
電子カルテに正常の範囲内の血糖値を
記入したようです。
自分が担当する患者に
急変が多いことを
同僚に言われていたのが
苦しく

今回異常を発見した時に
正常な判断ができなかった
などと話しているようです。
看護師として
充分な医学知識がありながら
そんなことをしたら
このおばあさんがどうなり
自分はどうなるか
正常な判断ができなかった
ということは
残念ながら
これも
【解離】ですね。
容疑者自ら
証言しています。
同僚から
いろいろ言われて
苦しくてと。
慢性的な
精神的ストレス状況
   ↓
  解離
   ↓
  犯行
りっぱな
PTSDだと思います。
あっちを向いても
こっちを向いても
【解離】による
こんな事件ばかりです。
人間は
案外
ストレスに弱く
PTSDになりやすいことを
よく認識し、
予防対策をしなければ
病気になっても
安心して
入院していられません。
   

否認はトラウマの種 PTSDの親

確定申告が終わりました。

電子申告もできるけど

学生時代をすごした
古い街に出てきて
うろうろするのも
いいものです。

いろいろあったけど
がんばったな
と思います。

私のがんばりなんかは
ちっぽけなものですが

それでも
逃げずに
がんばったことは
いつまでも
自分を支え励ましてくれます。

大きな大きな
課題を抱えている方々

ハイリターンですよ!

【否認】は
トラウマの種
PTSDの親だと
思います。
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お水取りこもりの僧とひきこもり

PTSD研究家翠雨の日記

昨日
奈良
東大寺の
お水取り
本行入りしました。

たいまつは
こもりの僧の
足元を照らします。

全国の
家庭の
こもりの僧の

足元も照らされています。

ひきこもり支援には
行動療法が
よく使われます。

しかし
哲学的・宗教的
存在論に
日々向き合っている
彼らは

【自力】でやりますからと
拒否するそうです。

当然ですね。

支援家のやり方は
【適応論】
本人は
【個性化】【自己実現】
を目指している。

失礼です。

しかし拒否する人が
噴出するということは
【道】ができています。

意識的には
何も知らなくても
あきらめない人にだけ
見える道です。

こもりの僧と
ひきこもり現象

全国の人々が
毎年注目するような
行事には

象徴】的な意味があると
思います。

行事の
行は

陰陽五行説の

です。

 
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精神科治療学2月号自殺対策と落語【鷺とり】

ある男が
サギをなんとか
だまして捕まえてやろうとして

空高く連れ去られ
墜落しそうになったとき
目の前の

五重の塔の
鉄の棒に
かろうじてつかまり
一命を取り留めました。

しかし
高い高い鉄の棒から
どうやって地上に降りたらよいのか
わかりません。

遠いところで
お坊さんたちが
男を見つけ

「人の命を救うは
出家の仕事」と

大きな布団の4隅を
4人で持って

「す・く・ふ・て・や・る」
とのぼりをあげています。

男は喜んで
跳びました。

有り難いことに
無事生還したのですが…

枝雀師匠が叫びます。
「一人助かってぇ
 四人死んだん」

3万人の自殺が12年も続き
ようやく
精神科も動き出しました。

遅っ叫び
PTSD研究家翠雨の日記

顔も見ずに
うつ病との診断

「うつ病の基準にあってないよ」
との指摘には

【新型うつ病】
の診断名をつけて
応戦
涼しい顔

このスタイルをやめて
ぼーんやりですが
実はPTSDである
と認めたのが
この最新号です。

好評発売中で
昨日朝日新聞では
一面の下に広告ありましたから

知らないとは言わせません。

精神といえば
精神科

なのに
なんで
やる気がこんなに
ユルユルなんでしょうか。

落語【鷺とり】に答えがありました。

命を救う
(自殺対策)は
出家の仕事なんですね。

命を賭した仕事
なんです。

多くの精神科医には
荷が重過ぎたんですね。

ムリ言って
ごめんなさい。

しかし
科学者としては
もうひとふんばり
根性をみせて欲しいです。

今のままでは
科学者としても
失格です。
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浅田真央選手の心理学

朝刊で
浅田真央ちゃんが
今後の抱負を語ってました。

印象的だったのは
「心理学を学びたい」
でした。

平坦な道を歩いていると
心理学とか
要らないですよね。

何か
とてつもない
大きなものに
ぶつかったとき

気になってくるものだろうと
思います。

西谷啓治ら
哲学者も
そう言ってます。

そして
そういうときには
スポンジが
水を吸い込むように

内容が理解できると
言われています。

殆どの
精神科医や
臨床心理士には
心理学が
まだひとごとなのかな?

自殺対策や
無意識も含めたこころの研究を
放棄して…

こんなに切羽詰まった
問題なのに…

真央ちゃんは
マラソンやティラピスのほかに
ヨガにも関心があるようです。

かつての
まじめな研究者が
命を賭して
取り組んだ
心身霊に対応する
心理学を
(もはや心理学ではないかも知れませんが)
是非
学んでほしいと思います。

そして
きっと
できると思いますドキドキ
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宮崎DV事件から学ぶ予防対策

昨日
午後9時20分ごろ
宮崎市花ケ島町の住宅で
「妻と義母が頭から血を流して倒れている」と
110番通報があり
警察官が駆けつけたところ

通報者(22)の妻(24)とその母親(50)が
死亡しており
数百メートル離れた資材置き場から
乳児の遺体が見つかりました。

通報者は
自分の犯行であることを
認め、反省しています。

埋められた乳児は生後6カ月の長男でした。
女性二人には
頭部に殴られた跡があり
それぞれ別の部屋のふとんの中で
頭から血を流した状態で見つかっています。

昨年7月
同市のアパートから現在の一戸建て住宅に引っ越し
転居を機に義母と同居を始めたそうです。

DV事件ですね。

宮城のケースのように
犯行をまったく認めないタイプと
この容疑者のように
すぐ正気に戻る場合とが
あるようですね。

といっても
「妻と義母が血を流して
倒れている」
との通報時の認識は

ひとごとですね。
うそをついているというよりは

【解離】があったことを
暗示しているのではないでしょうか。

もともと抱えていた
暴力性だけによるものか

薬による
アクチベーション・シンドローム
なのか。

解明が急がれます。

といって
薬自体は必要なものですから

①どの薬を
②どんな人に
③どう使えば

危険なのか

明らかにしなければなりません。

少し時間がかかるでしょうから

移行措置期間の
予防措置として

PTSD研究家翠雨の日記

精神科治療学
最新号
好評発売中だそうで
精神科医も読んでるでしょうから

「うつって本当ですか。
無意識のうちに
宮城や宮崎みたいなDV事件や
秋葉原の事件起こしてしまうなんてこと
ないですか?
発作的に車輪の下に入ったりしませんか?」と
念を押してみましょう。
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大地震の被災地に「千羽鶴」は必要か?

アメーバニュースに
この問いかけが
ありました。
2010年1月12日に
ハイチ共和国で起こった
マグニチュード7.0の大地震は
地震の規模が大きく
ハイチの政情不安定に起因する
社会基盤の脆弱さなどから
死者は20万人に及び
単一の地震災害としては
空前のものとなってしまいました

崩壊した刑務所からは
受刑者4000人が脱獄し
首都ポルトープランスでは
混乱に乗じた略奪行為が発生し
ハイチ政府は
1月17日には
非常事態宣言を発し
午後6時以降の夜間外出禁止令を
出すなど
いまだに混乱状態が続いています。
一方で
世界の多くの国々から
人的・物的・金銭的な救援の手が
差しだされています。
そんな中に
日本のmixi内で
千羽鶴を送る活動が始まり
議論を呼んでいます。
「食糧不足が取りざたされる地域に
千羽鶴を送る意味があるのか」
「阪神・淡路大震災の経験から
千羽鶴は必要ではない」
「千羽鶴は
加熱調理の種火や放火程度にしか
使われない」
「千羽鶴を運ぶスペースに
医薬品や食料を詰め込むことが
被災者の望みである」
現地からは
「理解は難しい」
「宗教的な事情もあり配慮が必要では」

国内のPTSD支援も同じだと
思います。
上から目線で
こちらの常識を
押し付ける。
よかれと思っていても
偽善になることは
ありますね。
PTSD罹患者は
痛みを知っている分
他者配慮性が高く
(高すぎて振り切れることは
あっても)
表向きは
拒否しないことが
多いですが
【ひきこもり】と【摂食障害】は
精神的に高貴で
案外
拒否する傾向が高いです。