ユングという人は
第一次世界大戦前から
精神病的な
恐ろしいヴィジョンを
体験したようです。
16年余りの長きにわたり
積極的に
イメージを呼び起こしながら
私的な日記として
自ら手書きで
緻密に書き綴ったのが
『赤の書』です。
子どもの頃から
不登校に陥ったり
白昼夢を見たり
大人になってからも
ある哲学的難問を
抱えて
統合失調症かと
思われるような
症状に苦しみ
解決できないならば
手元にある
ピストルで自殺しなくてはならない
という崖っぷちに
追い詰められた人
でもあります。
ユング版
『崖の上のポニョ』
(如人千尺懸崖上樹)
ですね。
キリスト教色が強いですから
日本人が
同じように治癒するのでは
ありませんが
無意識の迫力の
凄さと
それを
否認せず
見つめ続ければ
個性として
【昇華】するということは
充分わかるんじゃないかな。
相当高いし
是非お奨め!と
言うわけではないですよ。