朝日新聞『獅子頭』第三十九話 マクドナルド並みの臨床心理学に命を託せるか

雲紗と結婚したければ
彼女の父親に
認められるような
料理人になることが
必須であり
その料理は
気が遠くなるような
歴史や地理
そして
そこで繰り広げられた
であろう
人間の
必死の創意工夫の
積み重ねの跡としての
知恵
(集合的無意識
 普遍的無意識)

実は
密接に結びついている。
そのうえでの話だが
彼女は二順に
メニューにないものを
作らせ
ようとする。
歴史を否定すれば
根無し草となり
たちまち不安になるが
過去の歴史として
閉じられ完結した世界に
自分を閉じ込めたら
滞った水により
根が腐る。
伝承の秘儀だと
思います。
そして
これはPTSDにおける
トラウマの取り扱いにも
通底することだし
こころの研究が
おかしくなった原因を
突いたものでもあります。
「臨床心理学って面白そう」って
ミーハー的に
志願する人が増え
大学が増設され
(他のまじめな学問を
追いやり)
誰にでもわかるような
講義が求められた
結果
マクドナルドの
アルバイト並みの
マニュアル臨床家が
多量に促成栽培されました。

つまり
自分の頭で考えず
心理学の先行研究も
その源にある
宗教や哲学も
すべて否定して

はしごをはずされた
貧相な精神科の医療モデルで
人間を嵌め殺すのです。
悪気がないからって
許されますか?

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