ユングのPTSD  トラウマ事件⑥ 学習障害ではないのですが…

ユングは
学校を退屈でおもしろくない場所と
感じていたようです。
一端を紹介しますと…
算数は
数字という実体のないものを
当たり前のように
使うでしょう。
a=b なんて意味不明!って
そこからひっかかってくる子
なんですね。
まあ言われてみれば
aとbは
違いますが
そこに
露骨な恐怖感すら覚えた
そうです。
絵は好きですが
創作が好きで
模写はテンでダメ
あまりのダメさに
図画の授業は免除された
そうですし
体操は身震いするほど嫌

という調子です。
祖父がゲーテの庶子である
というやっかいな言い伝えがあり
真偽は不明ですが
(どこか気にしていたのは
事実です)
極度の芸術家肌なんですね。
ユングは
自分の創造的な性格に
呑みこまれるのが怖くて

みんなのように
学校に適応しようと
やっきになっていたのです。
本来の性質と全くちがう
性質を演じるのですから
その葛藤だけで
エネルギーを消耗
してしまいます。
(事実とても疲れやすい人だった
ようです)
突き飛ばされて
本来持っていた問題が
ごまかしのきかない段階であることに
気づかされてしまった
のですね。
しかしまだまだ抵抗は続きます。

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