ユングは
学校を退屈でおもしろくない場所と
感じていたようです。
一端を紹介しますと…
算数は
数字という実体のないものを
当たり前のように
使うでしょう。
a=b なんて意味不明!って
そこからひっかかってくる子
なんですね。
まあ言われてみれば
aとbは
違いますが
そこに
露骨な恐怖感すら覚えた
そうです。
絵は好きですが
創作が好きで
模写はテンでダメ
あまりのダメさに
図画の授業は免除された
そうですし
体操は身震いするほど嫌
…
という調子です。
祖父がゲーテの庶子である
というやっかいな言い伝えがあり
真偽は不明ですが
(どこか気にしていたのは
事実です)
極度の芸術家肌なんですね。
ユングは
自分の創造的な性格に
呑みこまれるのが怖くて
みんなのように
学校に適応しようと
やっきになっていたのです。
本来の性質と全くちがう
性質を演じるのですから
その葛藤だけで
エネルギーを消耗してしまいます。
(事実とても疲れやすい人だった
ようです)
突き飛ばされて
本来持っていた問題が
ごまかしのきかない段階であることに
気づかされてしまったのですね。
しかしまだまだ抵抗は続きます。