朝日新聞『獅子頭』第四十五話  かぐや姫はガラスの靴を履かなくてもO.K.

鬼猫のアドバイス通り
フレンチレストランに
雲紗を誘うことに
したが

中華料理とは
味や見た目が違うだけでなく

マナーが全く違う。

見聞が広く
生意気な鬼猫が
言うには

雲紗に席についてもらうとき
手を持ち上げ
甲にキスしろと
それが紳士の礼儀とのこと

食事前から
この大違い。

まじめな二順は
頭のなかで何百回も
アドバイスされたことを
練習したが

当日は
緊張のために
料理の味はわからず
会話は上の空

最後に
「コーヒーって変な味だね」
って
つぶやいてしまう始末。

でもそこで雲紗は笑ってくれた。

西洋と東洋の文化の差が
ほほえましい。

文化差は素敵だ。

中国料理をフレンチの視点で
シャンパンがないとか
キスしないとか
コースの順番が間違っているとか
レディファーストがないとか
言って
蛮族料理扱いする人はいない。

しかし
ユング心理学かぶれしたら
かぐや姫をわがままだと言って
自国民の摂食障害を
矯正指導するようになる叫び

そんなことしちゃだめじゃないかと
宮崎監督は
ポニョラブラブを書いた。

おろかしいなあ。
日本の心理学って…

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