『心的外傷と回復』⑤ 日本人の場合は回復ではない

ハーマンは漢字がわからないと
思いますが…
(まあ
日本人じゃないから
どちらでもいいです)
広辞苑では
回復
一度失ったものをとりもどすこと。
もとのとおりになること。
「健康が-する」
快復
病気のなおること。
「じんましんが出て
点滴を受けて
カイフクまでに3日間を要した」は
じんましんという
邪魔なものが
消えて
元通りになった
(厳密には
3日分の加齢と
食べたものや心境など
内外の環境の微妙な変化で
違う肌ですが…)
という意味で
【回復】
でしょうか。
病気のうちに入っていない
と軽く考えるという意味では
悪くないですが
ちょっと【機械】扱いですね。
でもまあ
じんましんくらいなら
こういう扱いもアリでしょう。
PTSDはどうですか?
たとえばDVの場合
頭ごなしに言われるのは
離婚です。
DVシェルターに入所したら
関係修復の選択肢は摘まれます。
そこを強引に突破した場合は
(私はこれに相当加担しました)
どうでしょうか?
このあと関係修復する場合もあるし
納得の上離婚する場合も
あります。
しかしどちらにしても
【回復】ではありませんね。
さらに言えば
初心者の頃の私が
「エー!!ちょっと待ってぇー」
と思うほど
まっしぐらに変容してゆかれます。
後に
『古事記』や道元や『十牛図』を読んで
『ああ、そういうものなんだ…』
と納得しましたが
凄いパワーが生まれるみたいです。
古い表記は
【恢復】だそうです。
これに至っては
道元の
【古木の龍吟】
を思いました。
木と言っても
人間のことです。
枯れなくては
魂の声が聞こえてこないのです。
難しいですか?
そういう人のために
『花咲かじいさん』
あるじゃないですか!
白い犬
(純粋なこころ)を殺されて
犬は戻りませんが
花を咲かせて
人々を感動させることは
できるのです。
象徴的に
灰になれば
恢復するのです。

やはり
アメリカ的精神分析的カウンセリングの
限界
があります。

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