主人公は
画廊の主人に言います。
「芸術家の
目に見えるもの
耳に聞こえるもの
感じられるものがある」
西洋哲学と東洋思想を
抱合した
井筒俊彦も
こんなこと書いてました。
「【易】の聖人の意識は、
広い意味での
シャーマン的意識。
そういう意識に直結した
特殊な目で
彼は外界をみる。
その彼の目に
事物は幽玄な象徴性を帯びて
現れてくる」
―『意識と本質
―精神的東洋を索めて』p210
ユング心理学に出会っても
これがわからないから
デタラメな
分析をして
心理療法ばかりか
人間の魂さえ
台無しにするのでしょう。