月別アーカイブ: 2010年5月

見学者1万人を超えた四神降臨にみる陰陽五行説とPTSD

奈良県明日香村
キトラ古墳
(特別史跡)の来場者は
昨日1万人を
超えたそうです。
玄武 北
白虎 西
青龍 東
朱雀 南
高松塚古墳には
女性群像が描かれていますね。
かたや四神
かたや女性像
みかけはまったく違いますが
どちらも陰陽五行説による
あてはめなんですよ。
(今で言う風水みたいな
 扱いでしょうか)
話はぜんぜん違うようですが…
アルコール中毒も
薬物中毒も
依存症
【否認】の病
無差別殺人も
列車飛び込み自殺も
【解離】の結果
高松塚の劣化にショックを受け
倒れた河合隼雄の死因は
【急性ストレス障害】
みな【PTSD】です。
古墳を作った人達は
PTSDを知っていたから
PTSDにならなかった。
PTSDを知らなかったり
否認しようとすると
PTSDの餌食になります。

シンプルですね。
陰陽五行の法則は
仏の掌みたいなもの
そこに置けば
なんでも説明がつく
中国古代哲学なのです。

大阪小2女児切りつけ犯人のPTSD

32歳女性
看護師をやめて
自宅に引きこもり
見知らぬ
小学二年生の女の子を
刃物で切りつける
凶行を働いた。
明るくはきはきした人物が
念願の看護師になれた。
現場の厳しさに対応できなかった
のでしょうが
順調にいっていただけに
ギャップとしての
挫折も大きかったのでは
ないでしょうか。
小学二年生くらいから
やりなおしたい!

無意識がそうささやいたのかも
しれません。
無意識の声として
捉えねばならなかったのですが
ショックのあまり
【解離】をおこし

現実と非現実の区別
自分と外界の区別が
曖昧になってしまったのでしょうね。
自分でも
なぜこんなことをしてしまったのか
わからないでしょう。
容疑者をそこから
救い出すことが
容疑者のためであり
社会のためでも
あると思います。

朝日新聞『獅子頭』 ~第六十八話 【仏向上】の厳しさ

  ―長らく分析を放置
   してしまいました。
二順が気の毒で
共感しすぎたかも
しれません。
家族を置いて
しぶしぶ日本に来たのに
待遇がよくないです。
なんかバカにした感じも
あります。
中国人の二順がみた
日本ですが
なんか
自己実現しようとする人と
その足をひっぱる夢を
あきらめた人達の構図
のように
見えます。
PTSD研究家翠雨の日記
   一即多 
   中国ではポニョの妹たちのように
   応援してくれましたが…
才能があって
前向きに努力する人の
苦労が表現されています。

がんばりの上に
さらなるがんばりを
要求
されています。
やはり
【百尺竿頭】
【如人千尺懸崖上樹】
ポ如   崖の上の
【仏向上】の厳しさです。
西洋のお話なら
仏の域に達しておしまい
なのですが
東洋人は
仏を超えていかねばならないので
厳しいですね。
でもそれが伝統であり
各分野で先人はそれを
してきたのです。

普通の日常で3件の列車事故見聞の異常性について心理学的検証を!

昨日夕刊には
南海高野線で
遮断機が下りた
踏み切り内に
入った女性が
はねられ
13万7000人に
影響したと
書いてあります。
JRでは
私の乗った電車が
環状線に入り込んだ人のために
発車が少しおくれましたし
同じ路線では
朝にも(原因不明ですが)
一時間ほど発車が遅れています。
普通に生活し
新聞を一紙読んでいるだけで
3つの列車事故を
見聞しました。
そろそろ
どうして線路に入る人が
増えたのか
どういう精神状態なのか
なぜ同じような行動をするのか
真面目に考えたら
どうかと思います。

うつ病理解を曇らせる【内因性】という目くらましの術

いろんな人にPTSDの話をして
気づいたのは

うつ病が内因性の病であることを
知らない人が
多いことです。

知っている人も
内因とは体質みたいな素質で
後天的な心因(トラウマ)に対する
先天的つまりは遺伝性という意味での
内因
であると
知っている人はほとんど
いません。

公衆衛生の先生でも
説明してようやく
納得される場合がありました。
(納得されたあとは
大慌てです。
えらいことが日本で起きてる!と
協力的になります)

心理学では診断しないし
診断名なんてどうでもいいと
長らく思ってきたのですが

平成日本では
診断名が生死の分かれ道
なんですね。

患者さんがどういうつもりであろうと
医師は診断名に基づいて
治さない(治せない)でよいって
つもりですからね。

「遺伝性の統合失調症やうつ病は
心理療法の対象ではありません」と
話し出すと
どなたの顔も曇ります。
すかさず
「でもそのように見える
PTSDもあるんですね。
それはもちろん心理療法の対象です」
と言うと表情に光がもどります。

普通の人達にも
切実な問題なのが
伝わってきます。

その心理療法がよくなくて
という話をして
また表情を曇らせなくてはならないのが
悲しいところですしょぼん
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「JR環状線内にお客様が立ち入られた影響で…」阪和線遅延

JR阪和線とは
関西空港に繋がる
田舎路線ですが

なぜか飛び込み自殺が
多い路線です。

朝、学生さんが一人
一時間ほど遅刻してきました。
駅で交付された延滞証明を提出し
遅刻扱いはされませんでしたが
それでよしという問題ではありませんよね。

私の乗った
帰りの電車では
少し待たされたのですが

対応に変化がみられました。

暖かな優しそうな女性の声の
アナウンスで

「環状線(阪和線に続く路線)内の線路に
お客様が立ち入られた影響で

発車が少々遅れております。

お急ぎのところ…」

というものでした。

線路に座り込む人が多いという
情報は得ていましたが
(線路渡りという死亡遊戯の
流行もあります叫び
職員さんの口から聴いたのは
初めてです。

本当のことを知らせる方向に
変わってきたのでしょうか。
緩衝材もしっかり入ってます。

職員さんたちは
多発する飛込みや座り込み事故に
傷つきながら
PTSD学習されてきたのでしょうね。
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『クレイジー・ハート』傷ついた心が歌う愛

落ちぶれたカントリー・シンガーの
話です。

サブタイトルは
傷ついた者にしか
歌えない愛がある。

酒に溺れ、結婚にも失敗し
才能がありながら
成功とはほど遠い音楽人生を歩んできた初老ミュージシャンが
彼に興味を抱いた
女性ジャーナリストとの出会いを
きっかけに再起を図る姿を
ユーモアとペーソスを織り交ぜ
感動的に綴られているそうです。

PTSD研究家翠雨の日記

傷つきがトラウマとなり
いろんな依存症を生むことは
だんだん常識になってきましたね。

問題は
どう克服するかです。

平成の
臨床心理学事例研究学習は
大学から映画館へ
移行するのかな?
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キトラ作文コンクールのタイトル『朱雀の意味』

小学生の部と中学生の部がありますダウン

「キトラ作文コンクール」
   内 容:「なぜ、お墓に赤い鳥の姿を描いたのでしょうか」
        1300年前の人はなぜ、古墳の中に赤い鳥(朱雀)の絵を描いたのか。
        考古学者になったつもりで絵を見て感じたこと、想像したことなどを
        文章にしてお寄せください。

   締 切:6月18日(金)消印有効

   発 表:8月下旬
         キトラ大賞を含む優秀賞10点と佳作を発表、表彰します。

   主 催:奈良県立万葉文化館・奈良文化財研究所・奈良県教育委員会
       明日香村・朝日新聞社
   後 援:文化庁・(社)平城遷都1300年記念事業協会・朝日学生新聞社
   協 賛:関西大学
   問い合わせ:朝日新聞大阪本社広告局「キトラ作文コンクール事務局」
   電 話: 06-6201-8315 06-6201-8315

子どもでも考えるテーマになりましたよニコニコ
でも臨床心理学には
きっと関係ないんでしょうねむっ
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解剖見学実習に耐えられない学生たち

人間のこころは
そんなに強くはできていないので
ものごとをありのまま見る
なんてことは
お釈迦さまでも
なかなか難しいことです。
精神分析では
いろんな防衛機制
説明します。
PTSDでは
【否認】とか
【解離】が
キーワードですね。
【知性化】なんてのがあります。
説明によく使われる例は
医学部の解剖実習です。
死体を見るのも
触るのも
普通は大変なことです。
でも医学のため
患者さんのためなどと
自分に言い聞かせて
(無意識にですが)
解剖するのでしょうね。
知性で片付けているから
知性化です。
ところが叫び
医学部でなくても
解剖見学をする学部があるのですが
今年そこで異変が起きました。
一人が気を失って倒れ
そのあと耐えられなくて数人退出した
というのです。
前代未聞のできごとです。
最初の一人はトラウマを
刺激されたのでしょう。
そして
その場の雰囲気に飲み込まれた
人達のヒステリー反応が
続いたのだと
思われます。
臨床教育も
だんだん大変な時代に
突入しているかも
しれないですね。

うつ病理解を曇らせる【内因性】という目くらましの術

いろんな人にPTSDの話をして
気づいたのは
うつ病が内因性の病であることを
知らない人が
多いことです。
知っている人も
内因とは体質みたいな素質で
後天的な心因(トラウマ)に対する
先天的つまりは遺伝性という意味での
内因
であると
知っている人はほとんど
いません。
公衆衛生の先生でも
説明してようやく
納得される場合がありました。
(納得されたあとは
大慌てです。
えらいことが日本で起きてる!と
協力的になります)
心理学では診断しないし
診断名なんてどうでもいいと
長らく思ってきたのですが
平成日本では
診断名が生死の分かれ道
なんですね。
患者さんがどういうつもりであろうと
医師は診断名に基づいて
治さない(治せない)でよいって
つもりですからね。
「遺伝性の統合失調症やうつ病は
心理療法の対象ではありません」と
話し出すと
どなたの顔も曇ります。
すかさず
「でもそのように見える
PTSDもあるんですね。
それはもちろん心理療法の対象です」
と言うと表情に光がもどります。
普通の人達にも
切実な問題なのが
伝わってきます。
その心理療法がよくなくて
という話をして
また表情を曇らせなくてはならないのが
悲しいところですしょぼん