月別アーカイブ: 2010年8月

千葉刑務所で目を突き刺し自殺した受刑者の無意識的意図

独居房で
40代の男性被告が
7月30日深夜

両目にはしを突き刺した状態で
発見され
病院に運ばれ

8日夜に死亡したそうです。

死因は穿通(せんつう)性頭部外傷で
自殺のようです。

精神分析学的には
世の東西で
罪意識や更正に
大きな違いがあります。

①西洋人は【罪と罰】の二元論
  ―ギリシア神話のエディプス王は
   罪悪感から両目を突き刺し
   放浪しました。
   
②日本人は、罪を赦されて初めて真の反省が起こります。 
 ―観無量寿経のアジャセ王

「PTSDだね」
「解離だね」
「トラウマがあったんだね」
「苦しかったね」

そう言ってもらってはじめて

「すまない」
「なんてことをしてしまったのだ」
「償いようがない…」と

心からの反省が起こり
更正を誓えるようになるのです。

しかし

昨今のPTSD無視に
絶望し

さっさと
罰を受けて死んでしまおう!

そう無意識が判断した
第一号かもしれません。

こんな人が続出したら
どうしますか?

反省してほしいんでしょう?
なぜそんなことをするのか
知りたいんでしょう?

永遠に
迷宮入りしますよ!
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消防士逮捕で和歌山市消防局も謝罪

未成年者への
準強姦未遂容疑で
消防士2人が逮捕された問題で
和歌山市消防局は
田中幹男局長らが
記者会見し
市民への信頼を裏切ったことを
謝罪しました。
PTSD研究家翠雨の日記
息子の飲酒運転事故で
元首相がおわび
職員の不始末に
消防局がおわび

学校の校長なんかは
謝り要員とか言いますが
どこでも
長と名のつく人は
兼務ですね。
しかし
そろそろ原因を知っておかねば
あんまり場当たり的に
頭下げてるだけだと
信用失うかも…

赤ちゃん骨折初公判での笑顔は二重に困る

考える力はあるんです。
比較し
マニュアルをもち
自分の立ち位置を分析する。
―考えるなとか
  比較するな
という風潮が
むしろ幼稚

言ってることは
間違ってはいない。
個人の自由です。

しかし
そこで理性を上回る感情が
一線を越えさせる。

これは
重篤な【解離障害】でしょう。

そしてこの期に及んでも
  ―何の治療もされてないのだから
   当たり前ですが…

笑顔
 ―確かに
  大変なときは笑え!とは言います。
  愛想は大事です。

   …

自分の置かれた状況
罪の重さや
被害者への気持ちは
抑圧されています。  ←ないとは思えません。

①重度の【解離症状】
②誤解されやすさ

二重に困った被告です…

この国はこの人を
いったい
どうできるでしょうか?
 
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キューブラー・ロスDV牧師に鍛えられる

子どもの頃
あるプロテスタントの牧師がいた。
大人たちは
その雄弁で劇的な説教を
賞賛していたが
実のところ
なんと絵に描いたようなDV牧師
子どもへの聖書解釈では
恐怖と罪の意識を強調するし
ため息でもつこうものなら
みさかいなく叩かれる。
牧師の5人の子どもは
からだ中に青黒いあざをつくり
おなかをすかして
やせほそり
疲れて
学校に通っている。
彼女は
いちはやくそれに気づき
子どもたちにこっそり食べ物を
分けてあげたり
傷を和らげてあげたり
していたが
ある日
とうとう牧師に反抗して
教室を飛び出し
自分が一番
神聖を感じる場所にゆき
母なる聖性と畏怖
全能者を身近に感じていた。

ユングなんかも
神に対する疑惑や恐怖
そこからくる孤独と不安で   
精神障害を病みましたが
キューブラー・ロスは
(自我は恐怖を感じていても)
どこか確信犯的に
突き抜ける強さがあったようです。

キューブラー・ロスにとっての精神分析と投薬治療

投薬に関しては
クライエントの
文化的・家族的な背景に対する考慮なく  
薬に頼りすぎていると
感じ
傲慢で権威主義的な
精神分析家に
彼女はなんと
「意味不明」
言語障害」と断言されています。
のちに
もう少し相性のよい
分析家と出会い
自分の強情さと
自立心の強さに気づいた   
ようですが
精神分析には期待しなくなります。
また
論文本数がすべてをきめる
学会の体制にも
相当辟易していたようです。
 ―その過程で人間性を失い
  クライエントに横柄になる…
彼女も
相当なあつかいを受けたようですねニコニコ

長崎平和式典 ~語りつぐ人たちと否認する人たち

司会を務めた
17歳の高校生は
被爆4世

93歳の
ひいおばあちゃんから
忘れないで」と言われ

原爆の恐ろしさを
5世・6世にも
伝えて生きたい

そう語りました。

心的ショックを受けた人は
みな
語り継ぐことを
希望します。

どんな心的ショックも
それは同じです。

大人でも子どもでも
変わりません。

表現せずにおれないのです。

そうならない場合は

周囲に目に見えない防波堤が
あるはずです。

被爆地から遠くで
敗戦を迎えた老人も

子や孫に
何度も何度も
戦争の話をしているものです。

その事実を知らないのは
こころの専門家のみです。

知らないのではなく
都合が悪いから
なかったことにしているのです。
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キューブラー・ロスの宗教性と科学性

彼女は
医学校では
この2つを教えないと言う。
★医学には限界がある
★慈悲のこころが殆どすべてを癒す

クライエントにあたえうる
最大の援助は
①やさしく
②こまやかで
③感受性に富み
④情のこもった人間でいること
   …
真に科学的であるには
自分の知らない世界が
あること
あらゆるものは
発展途上なのだと
いうことを
知っていなければ
ならないだろう。
こころがこころを癒すのだから
人間であることをやめては
ならないだろう。
キューブラー・ロスは
科学者であり
宗教家でもあると
思う。
子どもみたいな万能感から
狭い学界の論理を押し付け
人を傷つけるようなことをする輩とは
対極の存在である。

千葉刑務所目を突き刺し自殺した受刑者は統合失調症?!

千葉刑務所で
目を突き刺して
自殺した受刑者(49)ですが
今朝の朝日新聞によると
強盗殺人で起訴されながら
統合失調症による
「心神喪失」と鑑定され
公判停止となり
 ―裁判官と会話できない。

(刑務所内ですが)
17年間拘留されていたようです。
処置なしの扱いでしょうか。
PTSD犯罪の増加に伴い
このような人が増えるでしょうね。
昨夜のグーグルの記事と
今朝の朝日新聞の記事で
情報が完璧に【分離】しているのは
なかなか興味深いです。

熊本県職員連日飲酒運転逮捕のショック

これまでも
飲酒運転で人身事故を起こした場合は
免職とするなど
懲戒処分を厳罰化していました。  
―厳罰では阻止できないひらめき電球
また
研修会などで
飲酒運転撲滅に
向けて努力してきたので
ショックは隠せません。
緊急会議を開き
幹部職員に対して
「二度と飲酒運転を起こさないように
所属職員に対する指導を徹底してほしい」と  
訴えました。
 ―仕事以外に大変ですね。
全職員対象の
飲酒運転防止を徹底する研修会
も  
今月中に予定されています。
 ―飲まない人は迷惑ですね。
県職員に対して
なぜこんな仕事以外の
指導や研修が必要なのか
不思議ですが
必要だから
仕方がありません。
しかし
依存症という精神疾患であることを
不問にした研修会なら
毎日受けても意味がないでしょうひらめき電球